畳のカビの正しい掃除方法!畳に発生するカビを防ぐ方法まとめ
「畳に発生したカビをきれいに取り除きたい…」
「畳のカビが気になるけど、買い替えはしたくない…」
このようなことでお悩みの方は多いのではないでしょうか?畳はとてもカビやすく、買い替えにも意外とお金がかかってしまいます。畳の買い替えをしなくても、手軽に畳のカビ掃除ができる方法があれば知りたいですよね。
結論から言うと、畳の買い替えをしなくても手軽な方法でカビを掃除することは可能です!しかし、正しい方法で掃除を行わないと、かえって畳を傷めてしまう場合もあります。
畳を正しく掃除していないと以下のような状態になります。
【畳を正しく掃除しないと起こるトラブル】
・カビの温床となる
・畳が腐ってしまう
・ダニが発生する
本記事では、カビが生えた畳をきれいにするためにチェックしてほしい以下のポイントをまとめています。
【カビた畳を綺麗にするためのポイント】
・畳のカビの正しい掃除方法
・畳にカビが発生する3つの原因
・畳のカビを予防する方法
・畳のカビの嫌な臭いを取る方法
この記事を読めば、手軽にできる畳のカビ掃除の方法やカビ予防する方法が分かりますよ!
この記事を読めば、カビのことは気にせず最高な畳ライフを送ることができますよ!
畳に発生するカビの正しい掃除方法は?
畳に発生するカビはどのような方法で掃除すればいいのでしょうか?畳のカビの正しい掃除方法は以下の通りです。
掃除機で吸い取る | 消毒用アルコール(エタノール)で拭き取る | 酢を使って拭き取る | 重曹を使ってこする | |
手軽さ | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
コスト | ◎ | 〇 | 〇 | 〇 |
カビの程度 | 軽度なカビ | 表面に付着したカビ | しみ込んでいるカビ | 濃い黒カビ |
優先順位 | ①まずは掃除機で軽度なカビを吸い取ります | ➁掃除機で取れないカビはアルコールを吹きかけて拭き取ります | ③畳の目に入り込んでいるカビは軽くお酢をつけてこすります | ④濃くこびりついた黒カビは重曹で丁寧にこすります |
優先順位①軽度のカビは掃除機で吸い取る
カビの掃除方法の1つめは、掃除機をつかって除去する方法です。なぜなら、表面に少しだけ付いているような軽度のカビは、こすったり拭き取ったりしなくても簡単に吸い取ることができるからです。畳の目に沿わせるように、丁寧に掃除機をかけます。周りにカビが飛び散ってしまう場合があるので、しっかりと換気を行いながら掃除機をかけましょう。
優先順位➁表面についたカビは消毒用アルコール(エタノール)で拭き取る
カビの掃除方法2つめには、消毒用アルコールを使って拭き取る方法が挙げられます。なぜなら、掃除機で吸い取ることができない表面のカビは、畳に軽くこびりついているからです。
スプレーボトルに適量のアルコールを入れ、カビが気になる部分に吹きかけます。その後に乾いた雑巾で畳のカビを拭き取りましょう。濡れ雑巾を使うと畳が湿気を吸ってしまうので、必ず乾いた雑巾で拭き取るようにしてくださいね。
優先順位③軽くしみ込んでいるカビは酢を使って拭き取る
畳の内部に軽くしみ込んでしまったカビは、酢を使って拭き取りましょう。お酢の殺菌効果でカビを除菌してくれます。畳のカビが気になる部分にお酢を吹きかけ、乾いた雑巾で拭き取りましょう。なかなか取れないカビの場合には、お酢を吹きかけてから数分時間を置くのもおすすめです。しかし、あまりにたくさんのお酢をかけると、お酢の臭いが取れなくなってしまうので注意してくださいね。
優先順位④濃い黒カビは重曹を使ってこする
アルコールやお酢を使っても拭き取れないほど濃く付いているカビは、重曹を使って取り除きます。重曹をお水と混ぜてペースト状にし、カビが気になる部分に塗りつけます。後は乾いた雑巾や歯ブラシで優しくこすってカビを落としましょう。かなり濃くカビが付いている場所は、重曹をつけた歯ブラシを使って落とすのもおすすめですよ。
畳にカビが発生してしまう3つの原因とは?
どのような原因で、畳にカビが発生するのでしょうか?畳にカビが発生する3つの原因は以下の通りです。
【畳にカビが発生する3つの原因】
・部屋の換気ができていない
・イ草が湿気を吸い込んでいる
・畳の上にカーペットや布団が敷いてある
カビは、湿度・温度・汚れの3つが揃うと繁殖しやすくなります。ここでは、畳のカビの原因についてそれぞれ解説していきます。
①部屋の換気ができていない
換気が悪い部屋の畳は、とてもカビが発生しやすい状況にあります。なぜなら、部屋の中に湿気がこもってしまうからです。カビは、湿度が60%を超えると活発に活動し始めます。さらに湿度が高く、80%以上になるとかなりカビが生えやすい環境になります。そのため部屋の中に湿気がこもっていると、かなり畳にカビが発生しやすくなってしまいます。
参考:文部科学省「カビ対策マニュアル 1-4 温度・湿度データの記録と解析」
➁イ草が湿気を吸い込んでしまう
畳にカビが生える原因には、イ草の性質も関係しています。なぜなら、イ草は湿気を吸い込みやすい性質をしているからです。新鮮なイ草を使用した新しい畳ほど水分を吸い込みやすく、湿度を溜めこんでしまいます。適量の水分であれば難なく吸い込めますが、あまりにも湿気が多いとイ草が吸収できる水分量をオーバーしてしまいます。新しい畳にカビが生えてしまう場合には、畳が湿った状態になっていないかチェックしてみましょう。
③畳の上にカーペットや布団が敷いてある
畳の上に、布団やカーペットなどを敷いたままにしておくと、かなりカビが繁殖しやすい状態になってしまいます。なぜなら、布団やカーペットの下に湿気がこもったままになってしまうからです。さらに、布団の下に溜まった汚れがカビのエサとなってしまいます。畳の上に布団を敷いて寝る場合には、毎日布団をたたんで畳の上の通気性をよくしておきましょう。
畳のカビを予防する方法
畳のカビは、どのような方法で予防できるのでしょうか?畳のカビを手軽に予防できる方法は以下の通りです。
風通しをよくする | 布団を敷いたままにしない | 防湿・防カビシートを使う | こまめに掃除をする | 和紙やビニールでできた畳に変える | |
費用 | ◎ | ◎ | 〇 | ◎ | 〇 |
効果 | 〇 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
即効性 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 | ◎ |
おすすめの人 | 畳の部屋の湿気を取り除きたい場合 | 畳にこもった湿気を外に逃がしたい場合 | 日頃からカビを予防したい場合 | カビのエサを取り除きたい場合 | 畳のカビの原因から対策したい方 |
この中でもまずは「風通しをよくする」方法を行うのがおすすめです。室内の湿気をこまめに外に逃がしてあげることが大切です。また、日頃からカビの発生を防ぐためにも「防湿・防カビシート」の使用も欠かせません。
ここではそれぞれの方法についてさらに詳しく紹介していきます。
風通しをよくする
畳のカビを予防する方法の1つめは、畳のある部屋の風通しをよくすることです。なぜなら、風通しがよくなることで湿気がこもらなくなるからです。部屋の中に風の通り道を作るためにも、窓は2箇所以上開けて換気をするのがおすすめです。梅雨や雨の多い時期は特に、積極的に部屋の換気を行いましょう。
布団を敷いたままにしない
畳のカビを予防する方法の2つめは、布団やカーペットを畳の上に敷いたままにしないことです。何日も布団を敷いたままにすると、湿気がこもるだけでなくホコリや皮脂などの汚れも溜まってしまいます。できるだけ、畳の上に布団やカーペットを敷いたままにしないよう心がけましょう。
防湿・防カビシートを使う
畳のカビを予防する方法の3つめは、防湿・防カビシートを使うことです。なぜなら、シートを入れておくだけで湿気を吸い込んでくれるからです。防湿・防カビシートにはさまざまな種類がありますが、畳の下に入れておくならできるだけ薄いタイプがおすすめです。
こまめに掃除をする
畳のカビを予防する方法の3つめは、こまめに掃除をすることです。なぜなら、カビのエサとなるほこりなどの汚れを取り除く必要があるからです。畳にも掃除機をかけたり、時間がある日には空拭きをしたりするのもおすすめです。湿気対策はもちろん、汚れを溜め込まないようにこまめに掃除をすることを心がけましょう。
和紙やビニールでできた畳に変える
畳の素材を変えてしまうことも、カビ予防に繋がります。昔から使用されている畳はいぐさでできたものが多く湿気を吸収しやすいため、カビの発生にも繋がりやすいのです。和紙やビニール素材でできた畳なら湿気を含みにくく、カビの発生を予防することにも繋がります。畳全体のカビを予防したい方におすすめの方法です。
畳のカビの嫌な臭いを取る方法は?
畳にカビが発生すると、湿ったような嫌な臭いを感じることがあります。畳のカビが原因の嫌な臭いはどのようにして取り除けばいいのでしょうか?畳のカビの嫌な臭いを取る方法は以下の通りです。
消毒用アルコールで拭き取る | 茶殻を使う | 備長炭シートを使う | |
費用 | 〇 | ◎ | 〇 |
効果 | ◎ | 〇 | ◎ |
即効性 | ◎ | 〇 | 〇 |
手軽さ | 〇 | 〇 | ◎ |
メリット | 臭いの原因を直に取り除ける | コストがかからない | 手軽に臭いが防げる |
デメリット | 拭き掃除に少し手間がかかる | 掃除に少し手間がかかる | 製品によっては高めのコストがかかる |
おすすめの人・状況 | すぐに臭いを取りたい方 | 自然素材で臭い対策をしたい方 | 普段から手軽に臭いを防ぎたい方 |
ここでは、それぞれの方法について詳しく紹介していきます。
消毒用アルコール(エタノール)で拭き取る
畳のカビ臭さをすぐに取り除きたい方には、消毒用アルコールでの拭き掃除がおすすめです。なぜなら、臭いのもととなるカビをすぐに取り除くことができるからです。臭いが気になる部分にアルコールを吹きかけたら、畳を傷めないように優しく拭き取りましょう。臭いがあまりにも強い場合には、アルコールを吹きかけて数分おいてから拭き取るのがおすすめですよ。
茶殻を使う
自然素材を活用して臭い対策がしたいなら、茶殻を使った方法がおすすめです。なぜなら、茶殻は口に入れても大丈夫なほど安全な素材だからです。お茶や紅茶を飲み終わったら、茶殻をしっかり乾燥させます。茶殻がパリパリの状態になったら、畳の上に撒いておきましょう。茶殻の消臭効果で、カビ臭さを吸い取ってくれます。しばらく時間をおいたら、ほうきで茶殻をきれいに取り除きましょう。
茶殻が湿った状態で撒いてしまうと、湿気の原因になったり畳に色移りしたりする可能性があるので、必ず乾燥させてから使用してくださいね。
備長炭シートを使う
手軽に臭い対策をしたいなら、備長炭や木炭シートを活用するのがおすすめです。なぜなら、敷いておくだけで簡単に臭いを吸収してくれるからです。防臭はもちろん防カビ・抗菌機能が付いているシートもあるので、目的に合わせて選びましょう。普段からカビの臭い対策をしておきたい方にもおすすめですよ。
畳にカビが生えたときにやってはいけないこと
畳にカビが発生した場合、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。畳にカビが生えたときにやってはいけないことは以下の通りです。
【畳にカビが生えたときにやってはいけないこと】
①水をたっぷり含ませた雑巾で拭くこと
②畳を強くこすること
ここではそれぞれの注意点について詳しく解説していきます。
①水をたっぷり含ませた雑巾で拭くこと
畳にカビが生えたときにやってはいけないこと1つめには、水をたっぷり含ませた雑巾で畳を拭くことが挙げられます。水分たっぷりの雑巾で畳を拭いてしまうと、畳が水分を吸い込んでしまうのです。湿気を含んだ畳は悪臭を放ったり、雑菌の繁殖を誘発します。また、水分を含んだまま放置するとカビの原因に繋がることも…。カビを拭き取る際にはしっかりと絞った清潔な雑巾を使用しましょう。
②畳を強くこすること
畳にカビが生えたときにやってはいけないこと2つめには、畳を強くこすることが挙げられます。畳にカビが生えているからといって強くこすりすぎてしまうと、畳を傷めてしまう。できるだけ優しくこするようにし、どうしてもカビが取れない場合には畳の買い替えも検討しましょう。
畳のカビを綺麗に除去しよう!
今回は、畳に発生したカビの正しい掃除方法や、畳にカビが生える原因などを紹介しました。高いお金をかけて畳を買い替えなくても、手軽な方法でカビを取り除くことは可能です。今回紹介したカビの掃除・予防方法で、畳のカビを防いできれいなお部屋を保ってくださいね。
古い家全体の嫌な臭いが気になる方は「古い家がカビ臭い?!カビの臭い対策やおすすめのアイテムを紹介!」もチェックしてみてくださいね。
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