除湿空気清浄機とは?選ぶときのポイントやメリット・デメリットを紹介

「除湿空気清浄機のおすすめは?どんなポイントに気を付けて選んだらいい?」
「除湿空気清浄機のメリットとデメリットは?自分に必要か知りたい」
部屋の湿度を下げ、空気もキレイにできる除湿空気清浄機を買おうか迷っている人は多いのではないでしょうか。
除湿空気清浄機は様々な種類があり、特徴を知っておくことで買った後も満足して使うことができます。
この記事では除湿空気清浄機を選ぶポイントについて詳しく紹介します。メリットやデメリットも紹介するため、除湿空気清浄機を買って後悔したくない人はぜひ参考にしてみてください。

除湿空気清浄機とは?

除湿空気清浄機とは空気をキレイにする空気清浄機と、湿度を下げる除湿機能がついた家電です。それぞれの違いを詳しく紹介します。
除湿機は室内の空気から余分な水分を取り除くことができます。そのため、湿度が高い梅雨や、室内干しをした部屋などジメジメとした空間をカラッと快適にできます。また、部屋の湿度を下げることで室内のカビ対策にもなり、健康的な環境にも繋がるでしょう。
空気清浄機はチリやホコリ、ニオイなどを取り除く家電です。近年では花粉やハウスダストを除去できるものもあり、アレルギー対策や快適な環境作りに役立っています。しかし、カビは取り除くことができないため、対策をしたい人は除湿機が必要となるでしょう。
除湿機と空気清浄機はそれぞれ特徴が異なりますが、除湿空気清浄機はどちらの機能も備えています。どちらも買うとお手入れの手間やコストが2倍ですが1台で完結できることが除湿空気清浄機の大きなメリットといえるでしょう。
空気清浄機の機能については『空気清浄機を使用するとどのような効果が期待できる?効率的な空気清浄機の使い方も解説!』で紹介しているため、参考にしてみてください。
除湿空気清浄機を選ぶときのポイント

除湿空気清浄機を選ぶポイントは以下のとおりです。
- 定格除湿能力
- タンクの容量
- 適用畳数
- お手入れのしやすさ
- 除湿の方式
以下から詳しく見ていきましょう。
定格除湿能力
定格除湿能力とは『27℃(デシカント方式の場合は20℃)、相対湿度60%を維持したときの1日あたりの除湿量』です。つまり、1日にできる除湿能力のことを指しており、しっかり除湿をしたい人は定格除湿能力をチェックしましょう。
また、他の指標として『最大除湿能力』もあります。衣類を乾かすモードであり、フルパワー運転した場合の除湿能力を指します。最大除湿能力が高いものは消費電力が高くなる可能性があるため、省エネを重視するなら定格除湿能力をチェックしておきましょう。
タンクの容量
除湿機は空気中の湿気を取り除いた水分をタンクに貯めるしくみとなっており、たまると排水が必要です。そのため、タンクの容量はお手入れの回数に直結します。
ただし、タンクの容量が5L以上は水が入っていると重たいため運ぶのに苦労したり、本体代も高めであるため注意しましょう。排水の頻度や、使用したい場面に合わせて容量を選ぶことをおすすめします。
適用畳数
適用面積とは除湿能力を部屋のサイズで示したものです。同じ除湿機でも気密性の高い鉄筋コンクリート住宅では広く、気密性の低い木造住宅では狭くなる傾向にあります。
部屋の大きさ別のと除湿量の比較は以下のとおりです。
除湿能力 | 除湿可能面積の目安 |
---|---|
~4L | クローゼットや納戸などの狭い場所 |
4~6L | 木造6~7畳、鉄筋11~13畳 |
6~8L | 木造8~9畳、鉄筋14~19畳 |
8~10L未満 | 木造10~12畳、鉄筋20~25畳 |
10~12L未満 | 木造13~14畳、鉄筋26~29畳 |
12L~ | 木造15畳~、鉄筋30畳~ |
引用:kikito 【専門家厳選】おすすめの除湿機をニーズ別に紹介!選ぶポイントも解説
使う部屋に合わせて適用畳数を選ぶことで、部屋をしっかり除湿することができるでしょう。
お手入れのしやすさ
お手入れのしやすさは除湿空気清浄機を長く使うためには重要なポイントです。除湿空気清浄機で必要なお手入れは以下になります。
- フィルターの掃除:掃除機でホコリを吸う、洗う
- タンクの掃除:水の排水、ニオイや汚れを取る
- トレイの掃除:フィルターが入っているトレイはホコリがつきやすつきやすい
特にホコリを吸い込むフィルターは掃除をしないと吸引力が低下し、性能を十分に発揮することができません。フィルターの手入れは月に1度、掃除機でホコリを吸うなどの手入れを行いましょう。
お手入れの手間を減らしたい人はフィルターを自動掃除する機能がついているモデルがおすすめです。コスパと掃除の手間を検討し、自分にあったモデルを選びましょう。
除湿の方式
除湿の方式は「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」の3つがあります。それぞれ除湿の方法が異なるため、以下の表にまとめてみました。
コンプレッサー式 | ハイブリッド式 | デシカント式 | |
---|---|---|---|
除湿方法 | 取り込んだ空気を冷やして除湿する | コンプレッサーとデシカントどちらも使える | 取り込んだ空気を温めてから冷やして除湿する |
夏の除湿能力 | ◎高い | ◎高い | 〇一般的 |
冬の除湿能力 | △やや低い | ◎高い | ◎高い |
電気代 | ◎安い | 〇 一般的 | △やや高い |
本体代 | ◎安い | △高い | 〇一般的 |
本体の大きさ | △やや大きい | △大きい | 〇小さめ |
消費電力や本体代を抑えたい人はコンプレッサー式がおすすめです。除湿方式の中では最も多いモデルであるため、機種が多く選びやすいこともメリットといえるでしょう。しかし、冬は除湿能力が落ちやすいため、梅雨などの夏季に使いたい人におすすめです。
冬もしっかり除湿をしたいならデシカント式がおすすめです。ヒーターの熱を利用して除湿するため、部屋を温かく保ちながら湿度を下げることができます。しかし、デシカント式と比べて電気代がかかりやすいため、使用時には電気代とのバランスを考える必要があるでしょう。
省エネと除湿どちらも重視したい人はハイブリット式がおすすめです。どの季節でも性能を落とすことなく、しっかり除湿をすることができます。しかし、本体代が高く、サイズ感も大きいため予算との相談が必要になるでしょう。
おすすめの除湿空気清浄機

おすすめの空気清浄機を紹介します。
- シャープ プラズマクラスター
- ダイキン工業 うるるとさらら
- アイリスオーヤマ 空気清浄機
以下から詳しく見てきましょう。
シャープ 除加湿空気清浄機 KI-SD50
シャープ除加湿空気清浄機の特徴は以下です。
- 空気を出す穴があるため部屋干しした服を早く乾かすことができる
- 部屋干しの生乾き臭をスポット消臭し、カビの付着も予防する
- 除湿機能もありジメジメした部屋もカラット快適にできる
プラズマクラスターは除湿だけでなく加湿もついているため、乾燥しがちな冬も快適に過ごしたい人におすすめといえるでしょう。
ダイキン工業 うるるとさらら MCZ704A-T
うるるとさららの特徴は以下のとおりです。
- 除湿だけでなく加湿もできる
- 全自動湿度コントロールにより最適な空気環境にできる
- 除湿は4段階設定で好みに合わせて使える
- TAFUフィルターは10年交換不要で長持ち
- ウィルスや花粉も吸いこみ抑制できる
除湿を調節したり、長持ちするフィルターを重視している人には、うるるとさららはおすすめといえるでしょう。
アイリスオーヤマ 空気清浄機 DCE-120
アイリスオーヤマ 空気清浄機 DCE-120の特徴は以下のとおりです。
- コンプレッサー式除湿機能と空気清浄機の2つの機能あり
- 空気の汚れを5段階で点滅し部屋の状況がわかる
- 衣類乾燥モードあり、スイング機能もあり洗濯物にまんべんなく風を当てる
- 活性炭フィルターでたばこなどのニオイも吸着する
高機能に加え2万円台で購入できるため、機能とコスパどちらも重視したい人におすすめの除湿空気清浄機といえるでしょう。
出典:【アイリスプラザ】除湿機 コンプレッサー式 23畳 12.0L DCE-120 空気清浄 マイナスイオン
除湿空気清浄機のメリット

除湿空気清浄機のメリットは以下の3つです。
- 年中快適に過ごせる
- スペースを確保できる
- 片付けの手間がかからない
以下から詳しく見ていきましょう。
年中快適に過ごすことができる
除湿と空気清浄機どちらも使えることで年中快適に過ごすことができます。
春は花粉や黄砂、夏のジメジメした時期や冬の室内干しには除湿モードが役立ち、年中活躍の場があります。季節ごとに除湿機と空気清浄機を出し入れすることなく、1台で快適な空間にできることはメリットといえるでしょう。
スペースを確保できる
除湿機と空気清浄機を1台ずつ置くよりもスペースを節約することができ、部屋の見た目もスッキリさせることができます。
また、コンセントも1つで完結するため他の家電の干渉や配線に困ることなく、部屋の掃除がしやすいこともメリットです。
片付けの手間がかからない
片付けも1台ですむためお手入れの頻度も少なくできることがメリットです。除湿機や空気清浄機は以下のような手入れが必要です。
- フィルターについたホコリを掃除機で吸う(1ヵ月に1回)
- 加湿フィルター・トレーを洗う(1ヵ月に1回)
除湿空気清浄機はお手入れをしないと風量が弱まり、十分な効果を発揮することができません。そのため、適切でこまめなお手入れが必要です。
必要であるお手入れを1台で済ますことができるのは除湿空気清浄機のメリットといえるでしょう。
除湿空気清浄機のデメリット

除湿空気清浄機のデメリットは以下の4つです。
- 本体が重たい
- 性能が劣る可能性がある
- お手入れを怠るとカビが発生しやすい
以下から詳しく見ていきましょう。
本体代が高い
除湿と空気清浄どちらの機能も備えているため、本体代が高い傾向にあります。除湿空気清浄機の平均相場は4~10万程度であり、除湿機単体の1.5~2倍の価格のものが多いでしょう。
しかし、除湿と空気清浄機どちらの購入も検討している人は、除湿空気清浄機を選ぶことで2台買うよりはコストを抑えることができる可能性があります。また、上記で解説した通り、お手入れやスペース、コンセントを考慮しても除湿空気清浄機の方がおすすめといえるでしょう。
本体が重たい
除湿空気清浄機は本体が重たいこともデメリットです。たくさんの機能を備えている空気清浄機は除湿器のみよりも本体が大きいため、重たくなる傾向にあります。
ただし、空気清浄機はあまり動かす頻度は高くないため、人によってはデメリットと感じにくいです。リビングやクローゼットなど場所を変えて使いたい人はキャスターなどを検討し、移動しやすいように工夫しましょう。
また、本体が重たいためそのまま床に置くとへこみができる可能性もあります。柔らかい床の場合はへこみ防止の下敷きなどを使ってみましょう。
性能が劣る可能性がある
すべての商品ではないですが、除湿と空気清浄機どちらかの性能に傾いてしまうものもあります。そのため、購入前に上記で解説した選び方のポイントをしっかり検討し、商品選びを行う必要があります。
除湿専用機は強力なコンプレッサーを搭載しており、大量の湿気を短時間で取り除けますが、除湿空気清浄機はスペースやコストの制約から除湿機能が抑えられることも。空気清浄もスペースの制約からフィルターが小型なっている商品もあります。
湿気がかなり高い地域や、空気が汚れやすい地域は専用機の方が適していることもありますが、省スペースで便利さを重視したい人は除湿空気清浄機がおすすめといえるでしょう。
お手入れを怠るとカビが発生しやすい
除湿空気清浄機は湿気をとり、タンクに貯める構造になっています。そのため、こまめな排水や適切なお手入れをしないとカビの繁殖条件が整ってしまいます。
空気清浄機のフィルターが汚れており、湿気がたまりやすい環境であるためカビの栄養分となり繁殖を進ませる環境になりかねません。特に室温の高い夏には注意が必要です。
日頃からこまめにタンクの水を捨てたり、フィルターや機器内部を清掃・乾燥させることでカビのリスクを大幅に減らすことができます。定期的なお手入れを習慣にして、安全で快適に使用しましょう。
効率よく除湿を行うための方法

ここではより効率よく除湿をおこなうための方法を紹介します。
- 空気を循環させる家電を使う
- 除湿アイテムを併用する
以下から詳しく見ていきましょう。
空気を循環させる家電を使う
サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を併用することで効率よく除湿を行うことができます。サーキュレーターは風邪を直線に送ることができるため、部屋の隅々まで空気を循環できます。
サーキュレーターで空気を循環させつつ、除湿空気清浄機で空気をキレイにすることでより効率よく快適な空間にできるため、併用も検討してみましょう。
除湿アイテムを併用する

除湿アイテムを使う事で、除湿をさらに効果的に行うことができます。おすすめの除湿アイテムは以下のとおりです。
- 除湿剤
- 重曹
- 炭
特におすすめなのは炭であり、炭には調湿といわれる湿度を調節できる機能があるため除湿に適しています。また、炭は天日干しを行うことで半永久的に使うことができるため、除湿剤のように買い替える必要がありません。
炭で除湿をしたい人は炭八がおすすめです。一般的な備長炭よりも水を吸い上げる導線が大きく、除湿機能が高く効果を得られやすいです。また、ホルムアルデヒドなどの化学物質の吸着にも優れているため、空気のキレイな空間で過ごしたい人におすすめといえるでしょう。
除湿空気清浄機をより効果的に使いたいと考えている人に炭八はピッタリなので、ぜひご検討ください。
炭八については「湿気対策なら「出雲屋炭八」の室内用炭八がおすすめ!効果・価格を徹底紹介」で解説しているため参考にしてください。

除湿空気清浄機のまとめ

除湿空気清浄機の選び方のポイントは以下です。
- 定格除湿能力:どれくらい除湿ができるか
- タンクの容量:どれくらい吸収した水分を貯めておけるか
- 適用畳数:どのくらいの部屋を除湿できるか
- お手入れのしやすさ:お手入れは性能に直結するため重要
- 除湿の方式:方式によって適している季節や電気代が異なる
各家庭によって使いたいシーンや目的は異なるため、用途に合わせて除湿空気清浄機を選ぶようにしましょう。

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