畳のカビの除去方法は?畳のカビの原因や予防方法まとめ
簡単で手軽な方法で畳のカビを除去することは可能です。しかし、正しい方法で対策を行わないと畳を傷めてしまう可能性があります。具体的には以下の通りです。
【畳に起こるトラブル】
・畳が腐ってしまう
・カビが発生しやすくなる
このような状況を放置しておくと、以下の様に生活に支障をきたすことになります。
【傷んだ畳が引き起こすトラブル】
・ぜん息などのアレルギーの原因になる
・畳にダニが発生する
そのような状況に陥らないためにも、本記事では以下についてまとめています。
【畳のカビ対処について】
・畳にカビが発生する3つの原因
・畳のカビの正しい除去方法
・畳のカビを予防する方法
・畳のカビの嫌な臭いを取る方法
この記事を読めば、畳のカビの正しい掃除方法や予防方法が分かり、清潔できれいな畳を保つことができますよ!
畳にカビが発生する3つの原因は?
畳のカビはどのような原因で発生するのでしょうか?畳にカビが生えてしまう3つの原因は以下の通りです。
【畳にカビが発生する原因】
①部屋の日当たりが悪く湿度が高い
②風通しが悪い
③ホコリや汚れが溜まっている
ここでは、それぞれの原因について詳しく解説していきます。
①部屋の日当たりが悪く湿度が高い
畳にカビが発生する原因の1つめには、部屋の日当たりが悪く湿度が高いことが挙げられます。なぜなら、湿度の高さはカビの発生しやすさと比例しているからです。そのため、日当たりが悪い部屋では特に湿気がこもりやすく、カビが繁殖するための絶好の環境となってしまいます。
➁風通しが悪い
畳にカビが発生する原因の2つめには、部屋の風通しが悪いことが挙げられます。なぜなら、風通しが悪い部屋は室内の温度が高くなりやすく、加えて湿気もこもりやすくなるからです。カビは、温度が20~30度、湿度が70%以上でかなり活発に活動するようになります。風通しが悪い部屋は温湿度の両方がカビにとって良い状態となってしまうため、畳にカビが生えやすくなってしまうのです。
③ホコリや汚れが溜まっている
畳にカビが発生する原因の3つめには、畳にホコリや汚れが溜まっていることが挙げられます。なぜなら、ホコリや皮脂などの汚れは畳に発生するカビのエサとなってしまうからです。汚れが溜まった畳はカビのとってはかなりの好条件です。汚れやホコリが溜まれば溜まるほどカビが繁殖しやすい環境になってしまいます。
畳に発生しやすいカビの種類
畳には以下のようなカビが発生しやすいです
【畳に発生しやすいカビの種類】
青カビ | 黒カビ | 白カビ |
---|---|---|
・悪臭を放つ・食品にも発生する | ・強力なカビ・水気がある部屋で発生する | ・ふわふわとしたカビ・飛散しやすい |
ここではそれぞれのカビの特徴についてさらに詳しく解説します。
青カビ
食品にも発生することがある青カビ。独特の悪臭を放つことがあります。布などでこすると取り除くことができる軽度なカビで、比較的除去しやすいといった特徴を持ちます。畳が青色に変色している場合は青カビが発生している可能性があります。
黒カビ
黒カビは、布で拭き取るだけでは除去しにくい重度のカビです。畳の目の奥まで繁殖していることがあり、畳がうっすらと黒く変色します。水気がある部屋で多く見られるのが特徴的です。
白カビ
白カビはふわふわとした質感のカビです。青カビと同様、布などでこすれば簡単に除去が可能です。しかし、風などで空気中に飛散しやすいため注意しましょう。
畳のカビの正しい除去方法は?
畳に発生してしまったカビは、どのようにして除去すれば良いのでしょうか?畳のカビの正しい除去方法は以下の通りです。
エタノールで拭き取る | 掃除機で吸い取る | 重曹でこすり取る | 酢を使って拭き取る | |
効果 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
コスト | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
即効性 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
おすすめの人・状況 | 表面に付着したカビを除去したい場合 | 薄く生えたカビを除去したい場合 | 濃くこびりついた黒カビを除去したい場合 | 畳の目にしみ込んでいるカビを除去したい場合 |
優先順位 | ➁表面に軽く付着しているカビはエタノールで丁寧に拭き取ります | ①うっすらと生えた軽いカビは掃除機で吸い取ります | ④エタノールやお酢でも取れないカビは重曹をつけてこすります | ③畳の目にしみ込んで繁殖しているカビは軽く酢をつけて拭き取ります |
ここでは、それぞれの方法について詳しく紹介していきます。
掃除機で吸い取る
畳の表面に生えたカビは、まずは掃除機で吸い取るのがおすすめです。なぜなら、こびりついていない軽度のカビは掃除機で充分に除去することができるからです。掃除機をかける際には、畳の目に沿うように丁寧に行いましょう。また、カビが空中に舞ってしまう場合があるため、必ず換気をしながら行ってくださいね。
エタノールをつけて拭き取る
畳の表面に付着している薄いカビは、エタノールをつけて拭き掃除をしましょう。なぜなら、エタノールの成分にはカビを消毒する効果があるからです。より高い効果を求めるなら、除菌に効果的なエタノールの成分が70~80%の物を選ぶのがおすすめです。まずはカビが気になる部分にエタノールをスプレーし、乾いた雑巾で優しく拭き取ります。このとき、濡れている雑巾を使用すると畳が湿気を吸い込んでしまいます。必ず、乾いた雑巾で拭き取るようにしましょう。
酢を使って拭き取る
畳の目に入り込んだカビには、酢を使って拭き取る方法がおすすめです。なぜなら、お酢には高い殺菌効果が期待できるからです。まずはスプレーボトルに入れたお酢を水で10倍に薄め、カビが気になる部分に吹きかけます。その後はエタノールと同じように乾いた雑巾で拭き取ります。あまりにもたくさんのお酢を使いすぎてしまうと畳に臭いがしみついてしまう場合があるので注意しましょう。
重曹でこすり取る
エタノールやお酢を使用しても除去できない強力なカビには、重曹を使ってこすり取るのがおすすめです。なぜなら、重曹には研磨効果が含まれておりカビを落としやすい性質をしているからです。まずは重曹を水とまぜてペースト状にします。よく混ざったら、カビが気になる部分に重曹ペーストを塗り、歯ブラシや綿棒で優しくこすりましょう。しかし、あまりに広い範囲にたっぷり重曹を付けてしまうと畳が変色する恐れがあります。あくまでも、特に濃いカビが気になる部分のみに塗布しましょう。
畳のカビを予防する方法
畳に発生するカビは、どのような方法で予防できるのでしょうか?畳のカビを予防する方法は以下の通りです。
部屋の風通しをよくする | 防湿・防カビシートを使う | 布団や絨毯を敷いたままにしない | ホコリなどの汚れをこまめに掃除する | |
効果 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
コスト | ◎ | 〇 | ◎ | ◎ |
即効性 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 |
おすすめの人・状況 | コストをかけずにカビ予防したい場合 | 確実にカビを予防したい場合 | 手軽にカビを予防したい場合 | 手軽にカビを予防したい場合 |
ここでは、それぞれの方法について詳しく紹介していきます。
部屋の風通しをよくする
畳のカビを予防する方法の1つめには、部屋の風通しをよくすることが挙げられます。なぜなら、通気性をよくすると室内の湿気を逃がすことができるからです。特別な道具は必要ないため、コストをかけずにカビを予防したい方にもおすすめです。換気をする際には、風の通り道を作るためにできるだけ2箇所の窓や扉を開けておきましょう。可能であれば2時間に1回、約5分ほど換気を行うのがおすすめです。
防湿・防カビシートを使う
畳のカビを予防する方法の2つめには、防湿・防カビシートを使うことが挙げられます。なぜなら、防湿・防カビシートを使用することで確実にカビを予防できるからです。防カビシートにはカビが発生しにくくなる「ホウ酸塩」という成分が含まれています。畳の下に敷いておくだけで高い防カビ効果が期待できるので、確実にカビを予防したい方におすすめです。
ホウ酸塩とは、ホウ酸と酸素の結合物のことです。過剰に摂取しなければ人体やペットには影響はありません。防カビシートにはホウ酸塩を加工処理した素材が使われているものが多くあります。
布団や絨毯を敷いたままにしない
畳のカビを予防する方法の3つめには、布団や絨毯を敷いたままにしないことが挙げられます。なぜなら、畳の上にある物をなくすことで通気性が良くなるからです。また、湿気がこもらなくなるだけでなく、汚れもたまりにくくなります。畳の上で寝ている方は、毎日布団を畳むようにしましょう。
ホコリなどの汚れをこまめに掃除する
畳のカビを予防する方法の4つめには、ホコリなどの汚れをこまめに掃除することが挙げられます。なぜなら、ホコリや汗・皮脂などの汚れはカビのエサとなってしまうからです。畳を使用している部屋がある場合には、毎日掃除機をかけたり拭き掃除をしたりするなどできるだけ汚れを溜め込まないように心がけましょう。
畳のカビの嫌な臭いを取る方法は?
畳にしみついてしまったカビの嫌な臭いはどのような方法で取り除けばいいのでしょうか?畳のカビの嫌な臭いを取る方法は以下の通りです。
茶殻を使用する | エタノールで拭き取る | 消臭シートを入れる | |
効果 | 〇 | ◎ | ◎ |
コスト | ◎ | 〇 | 〇 |
即効性 | 〇 | ◎ | ◎ |
おすすめの人・状況 | コストを抑えて臭いを取りたい方 | すぐに畳の嫌な臭いを取り除きたい方 | 手軽に嫌な臭いを取り除きたい方 |
ここでは、それぞれの方法について詳しく紹介していきます。
茶殻を使用する
畳のカビの嫌な臭いを取る方法の1つめには、茶殻を使った方法が挙げられます。なぜなら、茶殻には高い消臭効果が期待できるからです。また、紅茶やお茶を飲み終わった後の茶殻を使用できるのでコスパにも優れています。乾燥させた茶殻を畳の上に撒き、数分おいてから茶殻を捨てるだけで簡単に嫌な臭いを取ることができますよ。しかし、あまりにも強いカビの臭いが発生している場合には即効性は期待できない場合があるので注意しましょう。
エタノールで拭き取る
畳のカビの嫌な臭いを取る方法の2つめには、エタノールで拭き取る方法が挙げられます。なぜなら、臭いのもとから拭き取ることができるので、すぐに臭いを消すことができるからです。カビを落としながら臭いの対策をしたい方はエタノールを使用してみてください。
消臭シートを入れる
畳のカビの嫌な臭いを取る方法の3つめには、消臭シートを使った方法が挙げられます。なぜなら、畳の下に敷いておくだけで簡単に臭い対策ができるからです。拭き掃除や茶殻を使った消臭方法では少し手間に感じる方は、消シートを使って手軽に臭い対策をするのがおすすめです。防カビ・防湿機能が備わった消臭シートもあるので、目的に合わせて選んでくださいね。
畳のカビ予防には【炭八】がおすすめ
畳のカビを予防するなら、調湿剤【炭八】の使用がおすすめです。炭八は湿気を吸ったり吐いたりすることで部屋の湿度をいつでも最適に保ってくれます。炭八を使用することで、カビの発生要因である湿気をコントロールすることができるのです。畳の部屋に炭八を置いておけば、手軽にカビ予防ができますよ!
正しい方法で畳のカビを除去しよう!
今回は、畳にカビが発生する原因や畳のカビの予防方法などについて紹介しました。高いお金をかけて畳を買い替えなくても、身近にあるものなどで簡単にカビを取り除くことは可能です。ぜひ今回紹介した方法を参考にして、清潔できれいな畳を保ってくださいね。
畳のカビ臭さが気になる方は「畳がカビ臭い?!畳からカビの臭いがする原因やカビ臭さの除去方法を紹介!」もチェックしてみてくださいね!
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