カビ臭い服のニオイを取る方法|服がカビ臭くなる原因と予防法も
「服から漂う嫌なニオイはカビによるもの?」
「カビ臭い服のニオイをとる方法は?」
「服のカビ臭を予防する方法はある?」
こんなことをお考えではないでしょうか?
服からカビ臭が漂う場合は、服のカビを除去することでニオイも取り除けます。
ただし衣服の種類によっては、カビが除去できる強力な洗剤に弱い可能性があるので、十分注意が必要です。
服についたカビ臭を除去する方法は次のとおりです。
- 洗濯機でしっかり洗う
- 重曹水に浸け置き洗いする
- 酸素系漂白剤でカビを取りのぞく
また服にカビ臭を発生させないために、
- 洗濯槽のカビを取りのぞく
- 除菌効果のある洗剤を使う
- 部屋干しの時は風通しを良くする
- クローゼットや押入れのカビ対策を行う
など、日々の工夫が重要です。
大切な服をカビ臭くさせないために、本記事では以下についてまとめています。
- 服がカビ臭くなる原因
- 服についたカビ臭の取り方
- 服にカビ臭を発生させないための工夫
この記事を読めば、服についたカビ臭の対策方法がわかるようになりますよ。
カビ臭いとは?カビ臭の特徴と服がカビ臭くなる原因
カビ臭いニオイとは、絵具のようなニオイ、収納棚を久しぶりに開けた時のニオイ、墨汁のようなニオイなどと表されます。
実際には絵具や墨汁より生臭さや青臭さが強調されており、不快なニオイであるといえます。
匂いを確認する際は、空気を吸いすぎないように注意しましょう。特に服そのものに鼻を付けて吸い込むのは厳禁。カビの胞子を吸うことになり、カビの種類によってはアレルギー症状や思わぬ病気を引き起こす可能性があります。
服から柔軟剤や洗剤とは違うニオイが漂う場合は、カビがニオイの原因になっているかもしれません。
服にカビが発生する原因はさまざまですが、ほとんどは収納時の手入れ不足や、石けんの残りカスによるものです。
ここではカビ臭の特徴と、カビ臭の発生原因を詳しく解説します。
服がカビ臭くなる原因
服がカビ臭くなるのは、服にカビが発生するためです。
カビは湿度65~70%以上で発生しやすくなり、
- 洗剤や柔軟剤の残りカス
- 衣類に残っている汚れ
- ホコリ
などを栄養に、どんどん繁殖していきます。
ただし湿度が高くなったその時点でカビが発生するのではなく、高湿度の状態が何日か続くとカビが発生し始めます。
このカビが発生するまでのスピードは湿度によって異なり、65%~70%の状態だと数か月ほど。75%以上だと数週間から数か月。90%以上になると数日から数週間でカビが発生します。
また室内や押入れ内の湿度は一定ではなく、隅の方が貯まりやすくなっているので、端に保管されていた服の方がカビが発生しやすくなる場合もあります。
カビ臭い服をよみがえらせる!カビ臭の除去方法をご紹介
カビ臭くなった服のニオイをとるには、服に付いているカビを取り除かなければなりません。
服についたカビを取り除くには、次のような方法があります。
- 洗濯機でしっかり汚れを落とす
- 重曹水で浸け置きする
- 酸素系漂白剤でカビを根元から取り除く
洗濯機で取れる場合、酸素系漂白剤を使っても取れない場合など、カビの状態によって異なります。洗濯、重曹水、酸素系漂白剤と順を追って試していくのがおすすめです。
洗濯機でしっかり汚れを落とす
白カビや軽度の黒カビなら、洗濯によって落ちる可能性があります。ただしカビが発生している服を洗濯する場合は、ほかの服と一緒に洗ってはいけません。
カビが移る可能性があるので、まずはできる限りカビを落としてから洗濯してください。
<用意するもの>
- 洗濯用洗剤
- 柔軟剤
- 洗濯機
<手順>
1 | 通常通り洗濯するが、残り湯ではなくきれいな水を使う。 |
<ポイント>
- 除菌効果のある洗剤・柔軟剤がおすすめ
- 衣服に石けんカスが残らないよう、すすぎを入念に行う
- 洗剤・柔軟剤の使用量はしっかり守る
重曹水で浸け置きする
洗濯で落ちないカビは重曹と水を混ぜ合わせた「重曹水」で洗浄します。重曹は衣服のカビ掃除だけでなく、部屋や家具に発生した黒カビの除去にも使えるので、家庭にストックしておくと便利です。
<用意するもの>
- 重曹 大さじ1
- ぬるま湯 適量
- バケツ
<手順>
1 | 30~40℃くらいのぬるま湯に重曹大さじ1を溶かす |
2 | カビた服を入れる |
3 | 20~30分間放置する |
<ポイント>
- ダメージに弱い衣類は洗わないか、目立たない場所で試してから洗う
- シルク
- 麻
- 革
- キュプラ
- レーヨン
- ウール
- カシミヤなど
- 水ではなくぬるま湯を使用する(重曹が水に溶けにくいため)
酸素系漂白剤でカビを根元から取り除く
重曹でも取り除けないカビは、漂白剤を使って取り除きます。この時使用するのが、漂白剤のなかでも素材に優しい酸素系漂白剤です。
ただし使う前の色落ちテストは必須。目立たない部分を使って、必ず色落ちテストを行いましょう。
また酸素系漂白剤には粉末タイプと液体タイプがあります。特性に従って使い分けるのがおすすめです。
▽酸素系漂白剤の種類
粉末タイプ | 弱アルカリ性 | 〇 洗浄力が強い ✖ 衣類が傷みやすい |
液体タイプ | 弱酸性 | 〇 繊維に優しい ✖ 洗浄力が弱い |
<粉末タイプの酸素系漂白剤>
地の塩社 酸素系漂白剤
<液体タイプの酸素系漂白剤>
ワイドハイター EXパワー
<用意するもの>
- 酸素系漂白剤
- 40~50℃のお湯
- バケツ
<手順>
1 | 40~50℃のお湯(適量)に酸素系漂白剤を分量通り加える |
2 | 1時間放置する |
3 | 洗濯機でしっかり洗う |
<ポイント>
- 必ず色落ちテストを行う
- ウールやシルクには液体タイプの酸素系漂白剤を使う
- ダメージに弱い衣類には液体タイプの酸素系漂白剤を使う
服にカビ臭を発生させないための対策
服を収納する際は、あらかじめカビの対策を行うのがおすすめ。服にカビを発生させないために、次のような方法があります。
- 除菌効果のある洗剤と柔軟剤を使う
- 干し方を工夫する
- 洗濯機のカビを掃除する
- クローゼットにカビ対策を行う
服のカビが発生してから対処するより、事前に対策をとっておくと手間がかからず、服も傷みません。服のカビを発見したら、カビ取りと一緒にカビ対策を行いましょう。
洗濯に使っている洗剤と柔軟剤を見直す
洗濯洗剤や柔軟剤を見直すことでも、カビの対策に繋がります。
おすすめは除菌・減菌効果のあるもの。カビの養分になる菌を洗濯の時点でできる限り落とせば、カビの発生を防いだり、カビの繁殖を防いだり、有効なカビ対策になります。
<おすすめの除菌洗剤>
①アリエール バイオサイエンス 部屋干し用
②アタック ゼロ
③トップ スーパーナノックス ニオイ専用
速乾性を意識した干し方を工夫する
服の干し方を工夫するとカビの防止に繋がります。速乾性を意識した干し方としては、中央が窪むようにアーチ状に干しましょう。
中央に丈の短い衣服を干すことで、風の通り道ができ、乾くまでのスピードがアップします。
またこの干し方と合わせて
- 乾きやすい衣服と乾きにくい衣服を交互に干す
- できるだけ部屋の中央に物干し竿を設置する
- サーキュレーターや除湿機、エアコンなどで洗濯物に風を送る
などの方法を併用すると、より乾きやすくなります。
速乾性を意識し、なるべく早く服から水分を蒸発させるようにしましょう。
洗濯槽のカビ掃除を行う
洗濯槽にもカビが潜んでいるので、洗濯槽の掃除を行うことで衣服のカビ臭を防げます。
一見清潔そうに見える洗濯機ですが、洗濯槽の裏側にはカビや汚れ、糸くずなどが大量に詰まっています。理想的な掃除の回数は1か月に1回。洗濯槽の取り外しは故障の原因になるためできませんが、洗濯槽専用のクリーナーや洗剤を使えば簡単に掃除できます。
洗濯槽のカビ掃除におすすめなのが塩素系の洗剤。塩素系の洗剤は洗浄力に優れており、根深いカビもしっかり根元から除去します。ただし洗濯機を販売している企業から専用のクリーナーが出ている場合は、そちらを使うのがおすすめです。
<用意するもの>
- 塩素系の洗剤(専用のクリーナーがあればクリーナ)
- 40~50℃のお湯
- バケツ
- 浮いたカビやゴミをすくう網(針金ハンガーにストッキングをかけてもOK)
<手順>
1 | 洗濯槽いっぱいにお湯を注いで汚れをふやかす |
2 | 塩素系洗剤を入れる ※製品の記載に従って使用してください。浸け置きすると汚れが落ちやすくなりますが、必要のない製品は浸け置きせずに3に進みます。 |
3 | 通常運転または樽洗浄運転で洗濯機を回す |
4 | 浮いたカビとゴミを網ですくいとる |
6 | 水を入れ替えて再び洗濯機を回す |
7 | 黒いゴミが無くなるまで4と5を繰り返す |
8 | 最後に水を入れ替えて洗濯機を回し、洗剤をしっかり洗い流す |
<ポイント>
洗濯槽の掃除は時間がかかるため、余裕のあるときに行うのがおすすめ。また洗った洗濯槽をしっかり乾かしたいので、晴れていて湿度の低い日を狙うとカビの発生が抑制できます。
<おすすめの洗濯槽洗剤>
洗たく槽 カビキラー
クローゼットのカビ対策を行う
クローゼットのカビ対策も衣服のカビ防止になります。クローゼットは風通しが悪いうえに、出入り口がひとつしかないので入り込んだ湿気がそのままクローゼット内に溜まってしまいます。
そのためクローゼットには置き型の除湿剤を置いたり、定期的に換気したり、収納方法を工夫したり、カビ対策が欠かせません。中でもカビ対策として有効なのが、除湿剤の設置です。
除湿剤には
- タンクタイプ
- ジェルタイプ
- シートタイプ
- 小袋タイプ
- 大袋タイプ
など種類がありますが、おすすめは取り替え不要の小袋タイプと大袋タイプ。
炭が湿気を吸収したり放出したりする「調湿」効果を利用した、『炭八』は取り替え不要で半永久的に使える除湿剤です。吸収した湿気は炭が自動的に放出するので、天日干しする手間も不要。
炭の消臭効果もあるので、クローゼットに置くのにぴったりの除湿剤なのです。
定期的なクリーニングも服のカビ臭対策に!ケアでカビ臭を防ごう
衣服のカビ臭は嫌なニオイが発生する前に対策を行うのが大切です。
事前の対策方法としては
- 洗剤を除菌効果のあるものにする
- 洗濯物の干し方を工夫する
- 洗濯槽を掃除する
- 押入れやクローゼットにカビ対策を行う
などがあります。
また万が一衣服にカビが発生し、カビ臭差がある場合は、重曹水や酸素系漂白剤でカビの根源から除去します。
適度な湿度と、菌や汚れをしっかり落とすのがポイントです。
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