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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

部屋の湿気を取る方法は?原因やカビ対策について徹底解説

湿気

「部屋が湿気でジメジメしていやだな。湿気を取る方法を知りたい。」

「部屋の湿気がやばいけど、原因ってなんだろう?雨の日だけど、どうやって対策できる?」

じめじめとした湿気のある空間。こもっている空気は不快だし、カビも気になるため手軽に対策できる方法を知りたいですよね。

結論から言うと、部屋の湿気を取る方法は以下の6つがおすすめです。

  • こまめに換気を行う
  • エアコンの除湿機能を使う
  • 除湿器を使う
  • 除湿剤を使う
  • 入浴後は換気扇を回す
  • 炭を使う

この記事では部屋の湿気を取る方法やカビ対策について徹底解説。

湿気対策を行いさわやかな快適な空間で生活したい人はぜひ参考にしてください。

部屋の湿気がひどい原因

部屋の湿気がひどい原因としては以下の5つがあります。

  • 換気不足
  • 断熱性の低い壁や窓
  • お風呂やキッチンの水回りの水蒸気
  • 人の呼吸や汗
  • 建物の構造

以下から詳しく解説します。

換気不足

換気を行わないと部屋に湿気がたまりやすくなります。部屋で発生した水分が行き場を失い、その場にとどまってしまうためジメジメとした空間に。

換気では風の出入り口を意識することが大切。片側の窓だけでは風の通り道ができないため効率の悪い換気となり湿気を感じる原因となってしまいます。

断熱性の低い壁や窓

断熱性の低い壁や窓は、外の空気との温度差によって結露が発生します。

結露ができる場所は湿気がたまりやすいため、その部屋の湿度が高くなる傾向にあります。

お風呂やキッチンの水回りの水蒸気

人の呼吸や汗は水分を放出するため、部屋の湿度を上げる原因となっています。

特に人が多い部屋や、長く滞在している部屋は湿気が上がりやすい傾向にあります。

人の呼吸や汗

人の呼吸や汗は水分を放出するため、部屋の湿度を上げる原因となっています。

特に人が多い部屋や、長く滞在している部屋は湿気が上がりやすい傾向にあります。

建物の構造

建物の構造は湿気に大きく関係しています。

木造家屋はある程度の除湿機能がありますが、鉄筋家屋は湿気を閉じ込めやすいため換気が必要。

またマンションや賃貸では1~2階は地下からの湿気を取り込みやすいため、湿気がたまりやすい傾向にあります。

部屋の湿気を取る方法6選

部屋の湿気を取る方法は以下の6つがおすすめです。

  • こまめに換気を行う
  • エアコンの除湿機能を使う
  • 除湿器を使う
  • 除湿剤を使う
  • 入浴後は換気扇を回す
  • 炭を使う

以下から詳しく解説します。

こまめに換気を行う

部屋の湿度を下げるためにはこまめな換気が大切です。1日に2回は窓を開け、10~15分は換気を行いましょう。

効率よく換気を行うためには空気の通り道を意識すること。2つの窓を開け、流れを作ることで湿気を外に流すことができます。

エアコンの除湿機能を使う

エアコンの除湿モードでは温度を下げずに空気中の湿気を取り除くことができるため使用してみましょう。

使用時には窓を閉め切ることで、外の空気と混ざることなく部屋の空気のみを効率よく除湿できます。

エアコンで除湿する方法は「電気代が下がる!エアコンの除湿を使って上手に夏を乗り切る方法」で解説しているので参考にしてください。

除湿器を使う

除湿器は湿気の多い空気を取り込み、冷却することで水滴に替えてタンクに集めることができます。

除湿器は以下の3つがあるため使用目的に合ったものを選びましょう。

コンプレッサー式エアコンと同じ原理、冬場は気温が低いため除湿力が低下する
デシカント式乾燥フィルターを使用し湿気を吸着。
室温が低下しても除湿能力は下がらないがヒーターを使用するため電力が大きい
ハイブリット式上記2つどちらも使える、本体が大きく値段も高い

除湿器はエアコンと違い持ち運びも可能であるため、室内干しをする時など場所を選ばず使えることもメリットです。

除湿剤を使う

除湿剤はクローゼットやシューズクロークなど狭い空間や部屋の除湿に最適です。塩化カルシウムやシリカゲルB型などが水分を吸着することで除湿できます。

デメリットとしては水分と吸着した後は交換が必要であり、使い捨てであること。

使用する時期や期間を決めてから使用することをおすすめします。

除湿剤の効果については「除湿剤の効果ってどうなの?効果的に部屋の湿気を取る方法」で解説しているため参考にしてください。

入浴後は換気扇を回す

入浴後に換気扇を回すことで浴室内の湿度を下げ、部屋への湿気の侵入を妨げることができます。

換気扇の効率的な使用方法はドアや窓を閉め切ること。

ドアや窓を開けてしまうと外の空気と混ざり効率よく除湿ができないからです。また、浴室のドアを開けることで脱衣所に湿気が入り込みカビなどの原因にもなるため、閉め切って除湿することをおすすめします。

炭を使う

炭にも除湿効果があります。以下の特徴があり、特に狭い空間での除湿には最適です。

・脱臭効果あり:炭の中の細かい穴からニオイを吸収できる

・調湿効果あり:炭の中にある細かい穴から湿気を吸収できる

・半永久的に使える:天日干しをすることで湿気や消臭効果がup

除湿剤と異なり半永久的に使えてエコな点も嬉しいです。トイレ・クローゼット・玄関・下駄箱など狭い空間は炭を検討しましょう。

炭での除湿は炭八がおすすめ。炭八については「湿気対策なら「出雲屋炭八」の室内用炭八がおすすめ!効果・価格を徹底紹介」で解説しているため参考にしてください。

雨の日や梅雨の湿気取り

雨の日や梅雨時期の湿気を取るおすすめ方法は以下です。

  • 小雨のタイミングで窓を開ける
  • エアコンの除湿機能を使う
  • サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させる
  • 洗濯物を部屋干ししない

以下から詳しく解説します。

小雨のタイミングで窓を開ける

小雨のタイミングで窓を開けることで除湿効果があります。

「雨が中に入り込むから湿気がこもるのでは?」と心配かもしれませんが、室外より室内の方が湿度が高い場合もあるため除湿効果があります。

しかし、風が強い日など室内に雨が入り込む状況では他の除湿方法を検討しましょう。

雨の日に窓をあける方法は「雨の日に窓を開けて換気できる?雨の日におすすめの換気方法を紹介!」で解説しているため参考にしてください。

エアコンの除湿機能を使う

雨の入りが気になる人はエアコンの除湿機能を使いましょう。除湿機能の使い方は以下になります。

  • 湿度だけでなく温度も下げたい:弱冷房除湿
  • 温度のみを下げたい:再熱除湿

またサーキュレーターなどの空気を循環させる家電があるとより効率よく除湿できます。

サーキュレーターや扇風機を使って空気を循環させる

サーキュレーターがあると空気を循環させることができるため、窓の換気やエアコンを使用した除湿の効果をより得ることができます。

窓が1つしかない部屋やクローゼットなどの狭い部屋でも空気の循環ができるため湿度を効率よく下げることができます

サーキュレーターで換気する方法は「サーキュレーターを使って換気ができる?サーキュレーターの正しい使用方法や換気方法を紹介!」で解説しているため参考にしてください。

洗濯物を部屋干ししない

梅雨の時期は外干しができないため室内干しをする方も多いですが、湿気が多くなるため控えた方が無難です。

部屋干しする場合は除湿器・サーキュレーター・エアコンなどの家電を併用することで湿度を下げることができます。

洗濯方法としては乾燥機の導入や、天気のいい日にまとめて外干しを行う方法も検討してみましょう。

湿気が多い部屋のカビ対策

湿気が多い部屋別のカビ対策は以下がおすすめです。

窓が多い部屋こまめな換気や除湿シートを検討
寝室・こまめな換気やエアコンの除湿機能を検討・寝具の除湿グッズも併用
玄関やクローゼット・定期的に換気を行う・衣替えの時期などに掃除を行う・除湿剤や炭を置く・7~8割が埋まる程度の容量にしておく

以下から詳しく解説します。

窓が多い部屋

窓が多い部屋は換気できるメリットもありますが、結露など外からの影響を受けやすく湿気がたまりやすいデメリットもあります。

こまめな換気や除湿シートを使うなど対策をしておきましょう。

寝室

寝室は寝ている時の呼吸や汗などがこもりやすく、湿度が高くなりがちな部屋です。そのためこまめな換気やエアコンの除湿機能を使い湿度を下げるよう工夫しましょう。

また、布団やベッドフレームなどの寝具も湿気がたまりやすい傾向に。

放置しておくとマットレスやフレームにカビが付着するため、天日干しするか、適度に返すなどの対策が必要です。

上記2つが難しい場合はすのこベッドや除湿シートなどを検討し、カビ対策しておきましょう

すのこベッドについては「すのこベッドにカビが生えた!徹底的に除去する方法とカビ予防の方法」で解説しているため参考にしてください。

玄関やクローゼット

玄関やクローゼットは閉め切っていることが多いため湿度も温度も高くなりやすいです。

また、こまめに掃除をしていないとホコリがたまりやすいことからカビが繁殖する原因に。

玄関やクローゼットの湿気・カビ対策は以下になります。

  • 定期的に換気を行う
  • 衣替えの時期などに掃除を行う
  • 除湿剤や炭を置く
  • 7~8割が埋まる程度の容量にしておく

服や靴を快適に身に着けるためにも湿気やカビ対策を行いましょう。

クローゼットのカビ対策については「クローゼットにカビが?!手軽にできるカビ対策やカビが生える原因を紹介!」で解説しているため参考にしてください。

部屋の湿気取りのおすすめは炭八!

部屋の湿気取りのおすすめは炭八です。炭八は他の炭や除湿商品よりも以下のポイントからおすすめです。

  • 半永久的に使える
  • 通常の備長炭の調湿力2倍
  • 部屋に置くタイプ、吊り下げ、ベッドの中に敷くタイプの3つで様々な場面で使いやすい

様々な場面で重宝するため、湿気でお悩みの方はぜひご検討ください。

部屋の湿気取りのまとめ

部屋の湿気取りのまとめは以下です。

方法メリット
こまめに換気を行う簡単で即効性がある
エアコンの除湿機能を使う温度を下げずに空気中の湿気を取り除くことができる
除湿器を使う持ち運びが可能で場所を選ばず使える
除湿剤を使うど狭い空間や部屋の除湿に最適
入浴後は換気扇を回す部屋への湿気の侵入を妨げることができる
炭を使う半永久的に使えてエコ

使用したい部屋や目的に合わせて除湿方法を検討しましょう。

グラニーレ編集部

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