部屋の湿気に除湿剤は効果無し?効果を発揮する場所と置く数の目安
梅雨などの雨が続く時期は特に部屋の湿気が気になりますよね。部屋の湿気は放置しておくとカビや害虫の原因になったり、体調不良の原因になったりすることもあります。
湿気が気になるとき、まず思い浮かぶのが除湿機と除湿剤でしょう。部屋に使用するならどちらの方が良いのか気になる人も多いはず。そこで結論からお伝えすると、部屋の湿気に除湿剤はほとんど効果がありません。しかし、場所によっては除湿剤が効果を発揮するシーンもあります。
今回は部屋の湿気に除湿剤が効かない理由と、除湿剤を使用して部屋の湿気を取りたい場合はどうすれば良いのかを開設します。
部屋の湿気対策に除湿剤の購入を検討している人はぜひ今回の記事を最後まで読んで除湿剤を効果的に使用できるようにしましょう。
除湿剤は効果がない?!部屋に除湿剤が効かない理由
部屋に除湿剤を置いても効かない理由としては、除湿剤は『密閉した空間でないと効果を発揮しないから』です。
除湿剤の成分は塩化カルシウムなどで作られており、空気中の湿気と触れることで溶け、液体になります。この効果を利用して除湿目的で作られたのが市販されている除湿剤です。
しかし、除湿剤は本来部屋に使うことを想定されていません。除湿剤が効果を発揮するのは、例えば下記のような場所です。
【除湿剤が効果を発揮する場所】
- 密閉されている空間
- 空気が流れない場所
- 1畳程度
除湿剤は上記のような空間で使うことで、初めて効果を発揮します。空気が常に入れ替わってしまうような部屋に置いて使うことは本来の用途ではないのです。そのため、除湿剤を使うならタンスの中やクローゼット、靴箱、布団と床の間など風通しが悪く陽が当たらない場所に設置すると本来の効果を得やすいです。
また、除湿剤が効果を発揮するスペースの目安は多くても1畳ほど。商品自体が小さいタイプであれば、もっと狭くなっていきます。
部屋を除湿するために必要なこと
除湿剤が効かないとしたら、部屋を除湿するためにはどうすれば良いのでしょうか。具体的には次の3つです。
【部屋を除湿するために必要なこと】
- 換気をこまめに行う
- 生活用水の水分に気をつける
- 必要に応じて除湿機を稼働させる
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
換気をこまめに行う
部屋の湿度を逃すためには、換気をこまめに行うことが大切です。部屋の湿気た空気を循環させることで、部屋に湿気が留まるのを防ぐことができます。具体的には1時間に5〜10分ほど、10cmくらいで良いので窓を開けておくとよいでしょう。
湿気対策で換気をするときは部屋の中を通り抜ける空気の流れを意識することをおすすめします。例えば、サーキュレーターや扇風機を使って部屋の中をまんべんなく空気が循環するように工夫したり、窓を開けているときに換気扇を回しておくのも有効です。
玄関と窓を両方開けておいて空気が通り抜けるようにしてあげるのもおすすめです。毎日の換気をちょっと気をつけてあげるだけで、部屋の湿気を防ぐことができます。
お住まいの住宅に換気システムがついている場合は常時稼働させて充分活用しましょう。
生活用水の水分に気をつける
お風呂場やキッチンなどの生活用水の水分もばかにできません。
お風呂場を使用した後は残っている水分をバスタオルで拭き取ったり、換気扇や浴室乾燥をかけて乾かすことが重要です。
例えば、お鍋にかけたお湯をそのまま放置しておくのも空気中に水分が放出させることにつながります。このように生活用水の水分が湿気の原因になっている場合は意外とあるです。
また、一戸建ての場合、もしかしたら床下からくる湿気のせいで部屋が蒸し蒸ししてしまっていることもあります。生活用水に気をつけているのに湿気が気になる場合は床下の状況をチェックしてから湿気対策をすることをおすすめします。
「床下湿気は木造家屋の大敵!?建物への影響と床下の湿気を防ぐ方法」
必要に応じて除湿機の稼働
いくら換気をしても、生活用水を拭き取っても湿気が出てくるときはあります。そういったときは必要に応じて除湿機を稼働させると良いでしょう。除湿機を新たに購入しなくても、備え付けのエアコンの除湿モードで充分です。余裕があれば新たにハイパワーの除湿機を導入しても良いでしょう。
除湿機を稼働させるときは扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させてあげるとより効果的。一つのものをフル稼働させるのではなく、複数の仕組みを組み合わせて利用することで効果的に部屋の湿気を取ることができるでしょう。
除湿剤の選び方
除湿剤にはさまざまな種類があります。除湿剤を選ぶ際には以下の特徴を参考にしてみてください。
【除湿剤の選び方】
・タイプで選ぶ
・持続期間で選ぶ
・成分で選ぶ
ここではそれぞれの選び方についてさらに詳しく解説していきます!
タイプで選ぶ
除湿剤には、置くタイプ、吊るすタイプなどさまざまな種類があります。そのため、除湿したい部屋や場所の特徴に合わせたタイプを選ぶのがおすすめです。置くタイプと吊るすタイプなど、複数の除湿剤を併用するのも効果的です。
持続期間で選ぶ
除湿剤の効果持続期間は、製品によって異なります。一般的な除湿剤の効果持続期間は3カ月程度。しかし、半年ほど効果が持続する製品もあります。長く使用できるものを選べばコスパも抜群です。
成分で選ぶ
除湿剤の成分に注目して選ぶのもおすすめです。特に、炭を使用している除湿剤を使用すると、高い消臭効果が期待できます。消臭効果+香りつきなどの除湿剤もあるため、臭いのお悩みに合った成分で選びましょう。
参考:林野庁https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/mokutan/youto.html
部屋の湿気を取るには半永久的に使える調湿剤が便利
上記で挙げた方法を行っていただく他に、調湿剤を併用することで更に効果的に部屋の湿気を取ることができます。
調湿剤には、空気中の水分が多いときは吸湿し、反対に空気が乾いている時は一度吸湿した水分を放出させて人が快適だと思う湿度に調整してくれる役割があります。
一度設置したらその後はほぼメンテナンス要らずなので、今や多くの一戸建てで導入されています。
この調湿剤を併用すれば、除湿剤で取りきれなかった湿気を吸湿してくれるのでさらに効果が見込めるというわけです。調湿剤についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しています。
「ジメジメとした湿気の苦しみから解放されるために知るべき事」
部屋に調湿剤を置く時の数
部屋に置く調湿剤の目安は、一畳に1つ程度です。しかし、ものによっては広さに対して設置する除湿剤の目安が決まっている製品もあるので、あらかじめパッケージで確認しておくと良いでしょう。
一戸建ての場合、合わせて床下にも調湿剤を設置しておくと床下から昇ってくる湿気を軽減させることができるのでおすすめです。床下に使う調湿剤についてはこちらの記事で解説しています。
「床下におすすめの調湿剤を素材別に解説!選ぶポイントは『コスパ』」
効率よくお部屋を除湿しよう!
部屋の湿気に除湿剤を使いたいと思うなら、密閉された空間に使うことをおすすめします。クローゼットや靴箱、タンスや布団と床の間など、なかなか空気が取りづらい場所にすると効果を発揮してくれるでしょう。
しかし、除湿剤を部屋にそのまま置いて使ってもあまり効果が見られません。部屋効果を発揮してくれるでしょう。
しかし、除湿剤を部屋にそのまま置いて使ってもあまり効果が見られません。部屋自体の湿気を取りたいなら、調湿剤を活用すると良いで良いでしょう。
調湿剤は一度設置してしまえばほとんどお手入れが不要で、かつランニングコストが必要ないので家計に優しいのもポイントです。
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