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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

【カビ掃除】お家に生えたカビを根こそぎ除去する方法/場所別に解説

カビ

「気がついたらお家にカビが生えていた…!」
「カビを掃除しているけどなかなか綺麗にならない!」
このようなことでお困りではないでしょうか?

カビは根が深く、一度生えてしまうとなかなか除去できず苦労することもあるでしょう。しかし、生えたカビをそのままにしておくと人体にさまざまな影響をもたらします。そこで今回は、お家に生えたカビを根こそぎ除去する方法を解説しましょう。また、お掃除の方法は場所ごとによって変わるため、今回は下記の5通りの場所に分けてカビを除去する方法を解説します。

この記事を最後まで読むことで場所ごとにカビ除去の方法をマスターして生えてしまったカビを徹底的に除去する方法を知ることができます。

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場所別!カビ掃除の方法

それでは早速、場所ごとにカビ掃除の方法を解説します。カビは生えてしまった場所ごとに具体的な掃除の手順が変わります。

お風呂場のカビ掃除方法

お風呂場のカビを掃除する時は次の3つを用意します。

  • 市販のカビ取り剤(カビキラー、カビハイターなどの塩素系漂白剤でOK)
  • バスタオル
  • ラップ
  • マスク・手袋
  • 使い古した歯ブラシ

お風呂場に生えてしまったカビを掃除する時は次の手順で行いましょう。

  1. お風呂場の水気を拭き取る
    使ったバスタオルなどで残っている水滴を拭き取りましょう。
  2. 市販のカビ取り剤を塗布していく
    カビ取り剤を塗布したらその上からラップをかけて密閉させましょう。この状態で60分ほど放置します。この時換気をしっかりしましょう。
  3. カビ取り剤を流す
    シャワーを使ってカビ取り剤を流します。
  4. 取り除ききれなかったカビを歯ブラシで擦って落としていきましょう。

タイルの間の目地(ゴムのようなつなぎ目の部分です)の落ちきらないカビについてはジェルタイプのカビ取り剤を活用すると良いでしょう。お風呂場は水気が多くカビが生えやすい場所でもあるので、カビがひどくなる前に取り除く癖をつけると良いでしょう。

床や壁のカビ掃除方法

床や壁のカビ取りをする時は、次の5つの道具を用意しましょう。

  • アルコール除菌スプレー
  • つまようじ
  • ペーパーモップ
  • ワックス剥離剤

床や壁に生えてしまったカビは次の順番で除去していきます。

  1. 黒カビを水拭きする
    胞子が飛び散らないようにそっと水拭きするのがポイント!
  2. アルコール除菌スプレーを吹きかける
    しっかり水拭きした後にアルコール除菌スプレーをかけます。
  3. つまようじでフローリングの隙間を掃除する
    カビはフローリングの間にも生えてしまうので、つまようじを使って取り除きましょう。
  4. 乾拭きする
    乾いた布で乾拭きして完了です。

床の場合、この手順でカビが落ちきらないときは一度床のワックスを剥がしてからアルコールスプレーを吹きかける必要があります。しかし、素人だとなかなかワックスの剥離が難しいことも。そんな時は無理をしないで業者に依頼すると良いですよ。

床や壁も案外カビが生えやすい場所です。こまめに掃除をして状態をチェックしておくのは非常に大切です。

家具のカビ掃除

家具のカビ取りをする時は次の2つを用意しましょう。

  • アルコール除菌スプレー
  • ティッシュ

本棚やタンスなどの家具に生えてしまったカビは次の順番で除去していきます。

  1. アルコールをティッシュに染み込ませてカビのある部分を拭き取る
    この時何度もカビの上を往復しないようにしましょう。カビの胞子が他の部分にもうつる可能性があります。
  2. 家具と隣り合わせになっているものもアルコールで拭き取る
    家具が隣接している壁や他の家具も同時にアルコールを含ませたティッシュで拭き取ります。
  3. 充分に乾かす
    可能であれば日光に当てて充分に乾かしましょう。

エアコンのカビ掃除

エアコンのカビ掃除をする時は次の道具を用意しましょう。

  • 中性洗剤
  • エアコン専用洗浄クリーナー
  • 不要なタオル

エアコンに生えてしまったカビを掃除する時は次の順番で行います。

  1. エアコンのフィルターを洗浄する
    フィルターはほこりがたまりやすく、かつカビが生えやすい場所です。定期的に洗浄するよう心がけましょう。ほこりを掃除機で吸い取り、フィルターの裏側から水洗いして残りのほこりを落とし、乾燥させましょう。
  2. エアコンの吹き出し口を掃除する
    エアコンの吹き出し口は結露が溜まるためカビが生えやすい場所です。ほこりをある程度落としてから、中性洗剤をつけたタオルで拭き取っていきましょう。汚れがとれたら再度水を含ませてから絞ったタオルで拭き取ります。
  3. エアコンのフィンと送風ファンを掃除する
    フィルターを取り外し、内部のアルミフィンについてるほこりを掃除機で吸い取りましょう。エアコン専用洗浄クリーナーを使ってフィンを掃除していきます。
  4. パーツを全て元に戻して完了

エアコンのカビは気にされる方が多い一方、なかなか自分で掃除するのが難しいところも。内部が複雑でよくわからない…という場合は無理をせずにエアコン洗浄業者に依頼するのがおすすめです。

畳のカビ掃除

畳に生えたカビを掃除したい時は次の道具を用意しましょう。

  • アルコール除菌スプレー
  • 小分け容器
  • ブラシ
  • 雑巾

畳に生えたカビの掃除をする時は次の順番で行います。

  1. アルコールをカビに吹き付ける
  2. アルコール液を浸したブラシで畳の目にそってブラッシングしていきます。畳の間に入り込んだカビを取り除くイメージです。
  3. カビが取れたら、再度アルコールを吹き付けて乾いた雑巾で拭き取ります。
  4. よく乾燥させましょう
    可能であれば天日干しをするのがおすすめです。

畳は井草といってとても吸湿力が高い素材でつくられています。そのため、空気中の湿気を吸収してカビの原因になっていしまうのです。畳にカビが生えているのを見つけたら、早急に取り除くよう心がけましょう。

カビ掃除のポイント

カビ掃除をする際は、次の3つのポイントに気をつけて行いましょう。

  • カビ掃除後はよく乾燥させること
  • 水拭きしないこと
  • 同時にカビ予防も行うこと

それぞれ詳しく解説しましょう。

カビ掃除後はよく乾燥させること

カビ掃除後は水分をよく乾燥させましょう。水分が残っていると再度カビが生えてしまう原因になることも。丁寧にカビを取り除くことは重要ですが、それ以上にカビ掃除後に充分乾燥させる手順が重要です。

水拭きしないこと

カビ掃除をする上で注意が必要なのは、水拭きだけで対処しようとしないことです。カビが繁殖する条件として湿気が挙げられますが、水拭きをすると進んでカビにとって良い環境を与えてしまうことになるのです。水拭きはしないようにして、基本的にはアルコールかカビクリーナーを使って掃除するようにしましょう。

同時にカビ予防も行うこと

カビ掃除をする時は、同時にカビ予防も行うことが大切です。埃が溜まりにくいように家具の配置を変えてみたり、慢性的に湿気が気になるようなら調湿剤を設置すると良いでしょう。

カビ予防を効率的に行うには、専用のグッズを使うと効果的です!詳しくはこちらの記事で解説しています。

お掃除できない場所にカビが生えてしまったら?

今回はカビが生えてしまったところに対しての対処法として、カビ掃除の方法を解説しました。しかし、場合によってはカビ掃除ができる場所以外にカビが生えてしまうこともあります。カビが除去できない場所にカビが生えてしまうと、そのもの自体を買い換えるか、掃除をプロに依頼する必要があります。そのようなことにならないためにも、日頃のカビ予防は非常に大切なのです。

カビとは?菌との違いと発生する原因/家にカビを生やさない方法も解説

カビ掃除が終わったらカビ予防をしよう

しっかりカビを取り除き、掃除が終わったら、再度カビが発生しないように予防することが大切です。カビ予防で特におすすめなのは調湿剤の活用です。調湿剤とは空気中に余分な湿気がある時は吸収し、乾燥している時は吸収した湿気を放出してくれる素材のことです。調湿剤の素材としてシリカゲルや炭などがありますが、その中でもおすすめは炭です。

炭は嫌な匂いを吸収してくれる効果もあり、さらに天然素材のため体にも優しいのが特徴。小さなお子さんや呼吸器が弱い高齢の方がいる家庭では特にカビ予防が大切ですが、それと同時に体に優しい素材で湿気対策をする必要もあります。部屋の慢性的な湿気が気になる場合は、炭の調湿剤を設置してみてはいかがでしょうか。

まとめ

カビ掃除の方法はカビが生えてしまった場所によって変わります。それぞれの場所に応じて適切な方法で掃除をすることで効率的にカビの除去をすることができるでしょう。

カビ掃除の後は、再度カビが生えないようにカビ予防を心がけることも非常に大切です。一度カビが生えた場所は再発しやすいので、根っこから除去することを心がけ、カビの栄養になるほこりやごみ、湿気を取り除くように工夫しましょう。

カビが気になる箇所が慢性的に湿気が気になるのなら、調湿剤を設置して湿度湿度を適正に保つよう心がけると良いでしょう。

グラニーレ編集部

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