Advisor

[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

シックハウス症候群とは?シックハウス症候群の予防方法や症状をチェック!

カビ

「シックハウス症候群になるとどんな症状が出るの?」

「シックハウス症候群の予防方法が知りたい」

「シックハウス症候群にならないか不安…」

このようなことをお考えの方は多いのではないでしょうか?

結論から言うと、原因を理解して正しく対策をすればシックハウス症候群を予防することが可能です!

本記事では以下について解説しています。

【シックハウス症候群について】

・シックハウス症候群とは?

シックハウス症候群チェックリスト

シックハウス症候群の原因

シックハウス症候群の危険があるかチェックする方法

・シックハウス症候群にならないためにできること

この記事を読めばシックハウス症候群の原因や症状が分かり、正しく対処ができるようになりますよ!

シックハウス症候群とは?

リビングルームの画像

シックハウス症候群とは、室内の汚れた空気などを吸い込むことによってさまざまな健康被害を引き起こす症状のことです。

近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。

(引用:厚生労働省 シックハウス対策のページ(1)シックハウス症候群とは

シックハウス症候群にはさまざまな原因が関係しているのです。

シックハウス症候群チェックリスト

チェックリストの画像

どのような症状が出たらシックハウス症候群の危険があるのでしょうか?シックハウス症候群では主に以下のような症状を引き起こすことがあります。

【シックハウス症候群チェックリスト】

・皮膚にかゆみや湿疹・蕁麻疹がある

・身体がだるい・疲れやすい

・吐き気がある・めまいがする

目や鼻・喉が乾燥する

・咳が出る

ここではそれぞれの症状についてさらに詳しく解説していきます。

皮膚にかゆみや湿疹・蕁麻疹がある

シックハウス症候群の症状1つめには、皮膚に湿疹や蕁麻疹ができたりかゆみがあったりすることが挙げられます。特に、原因が分からない湿疹や皮膚のかゆみがある場合には注意が必要です。体内に取り込んだ化学物質やカビ、ホコリなどが原因で引き起こされている可能性があります。

身体がだるい・疲れやすい

毎日身体のだるさを感じたり、かなり強い疲れやすさを感じたりする場合もシックハウス症候群の疑いがあります。なかなか取れない疲れなどがある場合にも注意しましょう。

吐き気がある・めまいがする

化学物質や汚れた空気を体内に取り込むことで、吐き気やめまいなどの症状を引き起こすことがあります。原因が分からないのに酷い吐き気やめまいがある場合には、シックハウス症候群の恐れがあります。

目や鼻・喉が乾燥する

シックハウス症候群の症状4つめには、目や鼻・喉の乾燥が挙げられます。目がチカチカしたり、乾いたような感覚が強い場合には注意が必要です。さらに、場合にもシックハウス症候群を引き起こしている可能性があります。

咳が出る

風邪ではないのに強い咳が続く場合にも、シックハウス症候群の疑いがあります。室内に充満した化学物質やほこりなどの汚れが原因で咳を引き起こしてしまうのです。あまりにも咳が続く場合には急いで病院を受診しましょう。

シックハウス症候群の原因

リビングルームの画像

シックハウス症候群は何が原因で引き起こされるのでしょうか?シックハウス症候群の原因は以下の通りです。

【シックハウス症候群の原因】

・室内に湿気が充満している

部屋の気密性が高い

・化学物質が発生している

ここではそれぞれの原因についてさらに詳しく解説していきます。

室内に湿気が充満している

シックハウス症候群の原因1つめには、室内に湿気が充満していることが挙げられます。なぜなら、湿度が高いことで細菌やカビ・ダニなどが発生しやすくなるからです。細菌やカビ・ダニが大量に発生している室内の空気はかなり汚れており、これを吸い込むことで身体に悪影響が現れてしまうのです。

部屋の気密性が高い

お部屋の気密性が高いことも、シックハウス症候群に関係しています。気密性とは部屋の密閉度を示す言葉で、気密性が高いほど密閉された空間であることを表します。気密性が高い部屋は隙間が少なく空気の曲がれが悪いため、汚れた空気が充満しやすくなってしまうのです。

化学物質が発生している

住宅を建てる際に使用された材料やストーブなどから発生する化学物質を吸い込むことで、シックハウス症候群を引き起こす可能性があります。シックハウス症候群を引き起こしやすい化学物質にはさまざまな種類がありますが、代表的なのは以下の4つです。

【シックハウス症候群に関係している化学物質】

・ホルムアルデヒド

トルエン

・パラジクロロベンゼン

キシレン

ここではそれぞれの化学物質の特徴や性質について紹介します。

ホルムアルデヒド

ホルムアルデヒドは、シックハウス症候群にかなり大きく関係している化学物質です。防カビ剤や接着剤などから発生し、鼻やのどの不快感に加え目がチカチカするといった症状を引き起こします。

トルエン

トルエンは、さまざまな場所で使用される塗料や接着剤、シンナーから発生する化学物質です。強い頭痛を感じたり、めまいや吐き気などの症状を引き起こしたりする危険性があります。

パラジクロロベンゼン

パラジクロロベンゼンは、防虫剤や芳香剤などから発生する化学物質です。目や皮膚に痛みを感じたり、長期的に接することで肝臓や人層、血液にまでも影響を与える可能性があります。

キシレン

キシレンは油性ペイントや塗料、接着剤から発生する化学物質です。強い頭痛やめまいを引き起こす可能性があり、吐き気を伴う場合もあります。

シックハウスの危険があるかチェックする方法

リビングルームの画像

シックハウス症候群の危険があるかどうか調べることはできるのでしょうか?シックハウスの危険性をチェックする方法は以下の通りです。

【シックハウスのチェック方法】

  • アクティブ放→空気中に含まれる化学物質を集める方法
  • パッシブ法→化学物質を自然に吸着させる方法
  • ホルムアルデヒドの測定→専用の測定器で測定する方法

ここではそれぞれの方法について詳しく解説していきます。

アクティブ法

アクティブ法とは、吸引ポンプを使用して空気を吸い込み、空気中に含まれる化学物質を集める方法です。化学物質の採取方法としてはとても精度が高く、短時間で化学物質を集めることが可能です。

パッシブ法

パッシブ法とは、化学物質を調べたい部屋の中にサンプラーという捕集剤を吊るして、化学物質を自然に吸着させる方法です。アクティブ法よりも時間がかかり、24時間以上かかる場合もあります。

ホルムアルデヒドを測定する

アクティブ法・パッシブ法の他にも、ホルムアルデヒドを測定することでシックハウスをチェックすることが可能です。専用の測定器を使用することでホルムアルデヒドが測定できます。ホルムアルデヒドの測定を請け負っている専門の業者に依頼しましょう。

シックハウス症候群にならないためにできること

窓際の植物の画像

シックハウス症候群を防ぐためにはどのような点に気を付ければいいのでしょうか?シックハウス症候群にならないためにできることは以下の通りです。

【シックハウス症候群にならないためにできること】

  • こまめに掃除を行う
  • 換気をして空気を入れ替える
  • カビやダニ除去剤を使用する
  • 除湿剤や乾燥剤を使用する
  • 化学物質が出るものをできるだけ使用しない

ここではそれぞれについて詳しく解説していきます。

こまめに掃除を行う

シックハウス症候群を予防するためにできることの1つめには、こまめに掃除を行うことが挙げられます。なぜなら、しっかりと掃除を行うことでシックハウス症候群の原因にも繋がるホコリなどの汚れが除去できるからです。汚れが蓄積する前にこまめに掃除をすることを心がけましょう。

換気をして空気を入れ替える

換気を行うこともシックハウス症候群の予防に繋がります。換気をして空気の入れ替えを行うことで、室内の汚れた空気を外に排出できるからです。1時間に1回5~10分程度を目安に換気を行うのがおすすめです。できるだけこまめに換気を行うことを心がけましょう。

カビやダニ除去剤を使用する

シックハウス症候群を予防するためにできることの3つめには、カビやダニ除去剤を使用することが挙げられます。なぜなら、カビやダニの胞子がシックハウス症候群を引き起こすからです。カビダニ防止剤や除去剤を使用することで、手軽にシックハウス症候群の予防ができるのです。

除湿剤や乾燥剤を使用する

除湿剤や乾燥剤を使うことも、シックハウス症候群の予防に繋がります。なぜなら、除湿剤や乾燥剤を使用することでシックハウス症候群の原因絵あるカビの予防ができるからです。カビは湿気の多い場所を好むため、除湿剤や乾燥剤が効果的なのです。

化学物質が出るものをできるだけ使用しない

シックハウス症候群を予防するためにできることの4つめには、化学物質が出るものをできるだけ使用しないことが挙げられます。例えば、住宅を建てる際に使用する塗料や接着剤などを慎重に選ぶことでシックハウス症候群の予防にも繋がります。工務店などとしっかりと話し合いをして対策を行いましょう。

シックハウス症候群の危険セルフチェックリスト

ダイニングルームの画像

日頃の生活習慣や行動によって、シックハウス症候群になる危険があるかチェックすることができます。

シックハウス症候群が不安な方は以下のリストを確認してみてください。

シックハウス症候群の危険セルフチェックリスト

・換気の習慣があまりない

・換気扇を使用しない

・室内で塗料や接着剤をしようすることが多い

・常に冷暖房設備を使用している

・殺虫剤をよく使用する

・エアコンの掃除をしない

・芳香剤をたくさん使用している

・換気扇の掃除をしない

・香りの強い化粧水や香水を使用している

当てはまるものが多いほど、シックハウス症候群を引き起こす危険が高まります。

さらに不安な方は岡山県の生活衛生課が出している「シックハウス症候群を防ぐための自己点検チェックリスト」も確認してみてくださいね。

シックハウス症候群を正しく防ごう!

リビングルームの画像

今回は、シックハウス症候群で引き起こされる症状やシックハウス症候群の原因について紹介しました。シックハウス症候群はさまざまな原因によって引き起こされます。正しく対策を行って、シックハウス症候群の危険のないお家を保ってくださいね!

正しい換気の方法を知りたい方は「換気とは?換気のメリットや正しい換気方法を紹介!」もチェックしてみてくださいね!

関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。