除湿すると寒い!すぐにできる対策方法5つを紹介
「エアコンで除湿すると部屋が冷えすぎてつらい。なんでこんなに寒いの?」
「エアコンの除湿を使ったけど、寒すぎて逆に不快。快適な室温で除湿できる方法はないの?」
エアコンの除湿で寒いとお悩みではないですか?除湿を使ってジメジメした部屋を快適にしたいのに、寒さで体が冷えてしまうのは辛いですよね。
除湿はコツを知っておくだけで体を冷やすことなく、湿度を下げながら快適な室温で過ごすことができます。
この記事では除湿しながらでも快適な室温で過ごすコツや知っておきたいポイントを詳しく解説しています。
寒さを我慢することなく、快適に除湿したい人はぜひ最後までお読みください。
エアコンで除湿すると寒くなる3つの理由
エアコンで除湿すると寒くなってしまう理由は以下の3つです。
- 除湿の過程で空気が冷えるから
- エアコンの上部の空気を感知しているから
- 湿度が低いと部屋が寒いと勘違いするから
以下から詳しく解説します。
①除湿の過程で空気が冷えるから
エアコンで除湿をすると、湿度を下げる過程で空気が冷える仕組みがあるため、部屋の温度が下がります。具体的には以下の手順で除湿が行われています。
- エアコンが室内の湿度の高い空気を吸い込む
- 熱交換器で空気を冷やす
- 空気が冷えることで空気中に含むことができる水分量が減る
- 含むことができなくなった水分が水滴となって熱交換器に付着する
- 結露した水滴はドレンホースを通して室外に排出される
- 残った乾燥した冷たい空気が室内に戻される
除湿は冷房を使用しているのと同じ効果をもたらすため、部屋の温度が下がってしまう原因となります。
②エアコンの上部の空気を感知しているから
エアコンの温度センサーは本体の取り付け位置にあることが多いため、天井付近の空気を基準に運転します。
あたたかい空気は上に行く性質があります。エアコンは天井にたまっている空気を感知し、部屋が暑いと勘違いするため必要以上に部屋を冷やしてしまう原因に。
その結果、人がいる場所の温度と差が出てしまうため「寒い」と感じる要因となります。
③湿度が低いと部屋が寒いと勘違いするから
湿度が低いと体温の蒸発が起こりやすく、体から多くの熱が奪われるため寒く感じる原因となります。
同じ気温であっても湿度が低いと寒く感じるため、湿度の下げすぎには注意が必要です。労働安全衛生法に基づく衛生基準では湿度40~70%と定められているため、適度な湿度を保つように調節しましょう。
引用:健康・快適居住環境の指針 (夏の住まい方) – 東京都保健医療局
除湿すると寒いときの対策5選
除湿すると寒いときの対策方法は以下の5つです。
- 快適な室温・湿度に設定する
- 除湿モードを変える
- 空気を循環させる家電を使う
- 除湿機を検討する
- 除湿アイテムで湿度を下げる
以下から詳しく解説します。
①温度設定を変える
除湿が寒すぎる、と感じる時は部屋の温度と湿度を確認しましょう。エアコンのリモコンに表示されている温度は「設定温度」であり、室温ではありません。
環境省の事業である「クールビズ」では夏場の快適な室温と湿度は以下と公表しています。
- 室温:28℃
- 湿度:55~65%
室温を下げても湿度が高ければ快適と感じることはできません。温度と湿度はお互いに快適な空間に影響するため、温度計などで確認し設定温度を調整しましょう。
引用:【環境庁】デコ活 ポイントは○○!?夏を快適に過ごすには…?
②除湿モードを変える
除湿は「弱冷房除湿」と「再熱除湿」があります。部屋が寒いと感じるときは、下がりすぎた空気を温めて室内に戻す「再熱除湿」がおすすめです。
以下に違いをまとめてみました。
弱冷房除湿 | 再熱除湿 | |
内容 | 除湿するために冷やした空気をそのまま部屋に戻す | 除湿するために冷やした空気を温めなおして部屋に戻す |
室温 | 下がる | あまり下がらない |
消費電力 | ◎少ない | △弱冷房除湿より多い |
再熱除湿では部屋の室温を下げすぎず湿度を下げることができますが、弱冷房除湿よりも消費電力がかかることがデメリットになります。
2007年製ルームエアコンでの試算によると、除湿は冷房の3倍の電力が必要というデータもありました。消費電力のテストでも、除湿の方が消費電力が多いことが認められています。
出典:「ビルおよび住宅における除湿・加湿空調制御の問題点と最新の技術動向」
電気代が気になる人は以下から紹介する他の除湿アイテムも検討してみましょう。
③空気を循環させる家電を使う
空気を循環させる家電を使うことで、部屋の温度を下げすぎず除湿することができます。おすすめの家電は空気を一直線に送ることができるサーキュレーターです。
扇風機も空気を循環させることができますが、床よりも高い位置にあるため、下にたまっている空気を持ち上げることができず流れを作ることができません。
サーキュレーターは一直線に風を送ることができるため、空気の循環を作り、部屋の温度や湿度を一定にすることで室温28℃でも涼しく感じられます。
温まった空気は部屋の上に行くため、サーキュレーターを天井に向けることで効率よく循環させることができます。
除湿で寒いと感じている人はサーキュレーターを併用することで、部屋の温度を下げすぎず快適に過ごせるでしょう。
サーキュレーターで換気する方法については『サーキュレーターを使って換気ができる?サーキュレーターの正しい使用方法や換気方法を紹介!』で紹介しているため、参考にしてみてください。
引用:【mado】寝苦しい夜を快適に過ごすエアコンの活用法は?
④除湿機を検討する
部屋の温度を下げすぎず除湿をしたい人は除湿機もおすすめです。除湿機は冷やした空気を温めなおして部屋に戻すため、寒いと感じにくいです。
除湿機は「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリット式」の3つに分かれており、以下のような違いがあります。
コンプレッサー式 | デシカント式 | ハイブリット式 | |
除湿方法 | 湿った空気を冷やし、タンク内に水を貯める | 吸湿性のある素材(ゼオライト)が湿気を吸い取り、熱で乾燥させる | コンプレッサーとデシカントどちらも使える |
電力 | 少ない | 多い | 多い |
メリット | 消費電力が少ない温度の上昇が小さい | 本体が軽い冬でもしっかり除湿 | 1年中使える |
デメリット | 本体が重たい運転音が大きい冬の除湿能力が低い | 消費電力が多い室温が高くなりやすい | 本体が大きい購入価格が高い |
おすすめの人 | 電気代を抑えたい人 | 冬もしっかり除湿したい人 | 1年中除湿を行いたい人 |
夏の除湿だけならコンプレッサー式で十分といえるでしょう。
除湿機はエアコンと違って持ち運びができるメリットもあります。湿度が高くなりがちな以下の部屋にも使うことができます。
- 押し入れやクローゼットなど湿気がこもりがちな場所
- 部屋干ししている部屋
- 地下や窓がない換気ができない部屋
エアコンが設置されていない部屋でも除湿したい人は除湿機を検討することで、快適に生活できます。
⑤除湿アイテムで湿度を下げる
除湿アイテムを使うことで室温を下げることなくカラッとした部屋にできます。おすすめの除湿アイテムは以下です。
- 除湿剤
- 珪藻土アイテム
- 炭
除湿アイテムで特におすすめなのは炭です。炭には以下のようなメリットがあり、除湿剤や珪藻土アイテムよりも効果を得られやすいです。
- 天日干しをすることで効果が回復するため半永久的に使える
- サイズが大きいものもあるためリビングや寝室でも使える
- デザインがおしゃれなものも多くお部屋のインテリアになる
- 脱臭効果もありニオイ対策にもなる
炭は吸着作用により湿度を調節しているため、室温を下げることなく除湿できます。リーズナブルかつ、部屋をおしゃれに除湿したい人は炭も検討してみましょう。
除湿と冷房の違いは?使い分け方法
除湿と冷房の違いを知り、使い分けることでより快適に過ごすことができます。詳しい違いを以下の内容で解説します。
- 除湿を冷房の違い
- 気温が高く湿気も多いときは冷房がおすすめ
- 夜や早朝の涼しいけどジメジメするときは除湿がおすすめ
除湿と冷房の違い
除湿は湿度を下げ、冷房は温度を下げることができます。そのため、真夏の暑い日は冷房、梅雨などジメジメする日は除湿がおすすめです。
シーンに合わせた使い方は以下から詳しく紹介します。
気温が高く湿気も多いときは冷房がおすすめ
夏の暑い日や湿度が非常に高い日には、冷房を使うことで室内の気温を下げ、涼しさを感じやすくなります。冷房を使用すると湿度も下がりますが、メインの目的は涼しく過ごせることです。
外の気温が30度以上、湿度も高い日は冷房を使うと快適になります。
温度は下げずに湿度のみ下げたいときは除湿がおすすめ
夜間や早朝など、気温が低くても湿度が高い時には、冷房を使うと寒くなりすぎることがあります。そのため、除湿機能を使うことで湿気を取り除き、涼しさを保ちながら快適に過ごすことができるでしょう。
除湿では温度は大きく下がらず、湿気だけが取り除かれるため、体感温度が快適になります。朝方や梅雨時期など、外が涼しくても部屋の湿気が気になるときには除湿が重宝するシーンといえるでしょう。
どうしても冷えすぎて困る場合は室温を下げにくい再熱除湿モードを使いましょう。
除湿と冷房の違いについては『除湿と冷房はどっちが電気代が安い?違いや節電するコツを紹介』で紹介しているため、参考にしてみてください。
除湿するときに知っておきたいポイント
除湿するときに知っておきたいポイントをまとめてみました。
- フィルター掃除をしないと効率が悪くなる
- どうしても部屋がジメジメするなら生活スタイルを見直す
以下から2つ解説します。
フィルター掃除をしないと効率が悪くなる
冷房、除湿どちらも共通ですがフィルター掃除をしないとエアコンの効率が悪くなり、十分に除湿できません。
エアコンフィルターを掃除するコツは以下になります。
- フィルターについたホコリを取る
- フィルターを洗い流す
- 直射日光に当ててしっかり乾かす
近年では「フィルター自動お掃除機能つきのエアコン」もありますが、ダストボックスにはほこりがたまっていることもあります。効率よく運転するためにも定期的なお手入れを心がけましょう。
どうしても部屋がジメジメするなら生活スタイルを見直す
どうしても部屋がジメジメするなら生活スタイルを見直すことも検討しましょう。
- 換気を徹底する(1日2回など頻度を決める)
- 乾燥機を導入して部屋干しをやめる
- 入浴後は浴室を閉め切ってリビングに湿気がこないようにする
特に湿気が発生しやすいのは水を使うキッチンや浴室です。換気扇を常に回すなどリビングに湿気が来ない対策が必要になります。
また部屋干しも湿度が高くなる大きな原因であるため、干す部屋や乾燥機を導入するなど湿気対策を検討しましょう。
快適に除湿するなら炭八がおすすめ
快適に除湿するなら炭八がおすすめです。炭八は備長炭の2倍のパワーがあり、湿度を調節したり、脱臭する効果に優れています。
炭の吸着作用により除湿するため部屋の温度を下げません。結露も解消する調湿力を持っており、快適な空間にすることができます。
天日干しにより効果が回復するため、面倒な交換・お手入れゼロで半永久的に使うことができます。
リーズナブルに快適な空間をお求めの方はぜひ炭八をご検討ください。
除湿寒いのまとめ
除湿で寒い時は以下の方法を検討してみましょう。
快適な室温・湿度に設定する | 室温28℃、湿度55~65%に設定する |
除湿モードを変える | 再熱除湿モードがある場合は選択する |
空気を循環させる家電を使う | サーキュレーターを使うことで部屋の温度を下げすぎず湿度をコントロールできる |
除湿機を検討する | 部屋の温度を下げずに湿度だけ下げる |
除湿アイテムで湿度を下げる | 炭などの除湿アイテムは半永久的に湿度を下げることができる |
室温を下げすぎず、湿度を下げるには工夫が必要になります。自分にあった除湿方法を導入し、快適に過ごせるように工夫しましょう。
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