換気回数の目安は?正しい換気方法や換気のメリットを紹介!
「どのくらいの回数換気を行ったらいいのか分からない…」
「適切な換気回数は?」
「正しい換気の方法が知りたい」
このようなことをお考えの方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと、正しい方法で換気を行えば室内の空気を常に清潔に保つことが可能です。本記事では以下についてまとめています。
・換気回数の目安
・換気によって期待できるメリット
・換気をしないと発生するトラブル
・効果的に換気をする方法
この記事を読めば最適な換気方法が分かり、清潔できれいな空気のお部屋を保つことができますよ!
換気回数の目安は?
1時間あたりに何回くらいの換気を行えばいいのでしょうか?最適な換気回数や時間は以下の通りです。
・1時間に1回
・1回の換気時間は5~10分
ここでは最適な換気回数や時間についてさらに詳しく解説していきます。
最適な換気回数は1時間に1回
最適な換気の回数は、1時間に1回程度だと言われています。なぜなら、室内の空気は1時間程度でホコリやハウスダストなどのさまざまな汚れを溜め込んでしまうからです。さらに、1時間が経つと室内に嫌な臭いも充満しやすくなります。また、1時間に1回の換気は建築基準法でも定められています。
(補足)必要換気回数の根拠は建築基準法で定められている
計算式は以下をご覧ください。
必要換気量(㎥/h)= 20 × 居室の床面積(㎡)÷ 1人あたりの占有面積(㎡)
必要換気回数 = 上記で計算した必要換気量(m2/h)÷ 部屋の容積(m3)
(参考:国土交通省 建築基準法施行令第20条の2第2号に基づく)
例えば、12畳(約21㎡)のリビングに2人がいる状況だと以下の様な計算式で必要換気回数が定められます。
必要換気量(㎥/h)= 20 × 21㎡ ÷ (21㎡ ÷ 2人) = 40㎥/h
必要換気回数 = 0.8(m2/h)÷ (21㎡ x 2.5m) = 0.8回
上記の計算式を元にすると、ほとんどの部屋が1時間に1回の換気が目安となるのです。
1回の換気時間は約5~10分
換気の回数は1時間に1回が目安ですが、1回の換気は約5~10分程度が良いと言われています。なぜなら、5~10分程度で部屋全体の空気を入れ替えることができるからです。5分よりも短い時間で換気を行っても汚れた空気が外に排出されにくいため注意しましょう。
換気をすることで期待できるメリット
換気にはどのようなメリットがあるのでしょうか?換気をすることで期待できるメリットは以下の通りです。
・カビや結露を防止する
・嫌な臭いを外に排出できる
・シックハウス症候群を予防できる
ここではそれぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
カビや結露を防止する
換気をすることで期待できるメリットの1つめにはカビや結露を防止することが挙げられます。なぜなら、換気をすることでカビの原因となる湿気を外に排出できるからです。室内に湿気がこもったままになると家中のさまざまな場所でカビや結露が発生しやすくなります。
嫌な臭いを外に排出できる
換気をすることで期待できるメリットの2つめには嫌な臭いを外に排出できることが挙げられます。特にリビングやお風呂場などさまざまな臭いがこもりやすい場所は、こまめに換気を行うことが大切です。室内の空気が重く感じたら積極的に換気を行いましょう。
シックハウス症候群を予防できる
換気をすることで期待できるメリットの3つめにはシックハウス症候群を予防できることが挙げられます。シックハウス症候群とは、汚れた空気を吸い込んでさまざまな健康被害を引き起こす症状のことをいいます。
シックハウス症候群とは
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引用:厚生労働省 シックハウス対策のページ (1)シックハウス症候群とは
換気を行うと室内の汚れた空気を外に排出できるため、シックハウス症候群を予防できるのです。
換気をしないとどのようなトラブルが発生する?
換気を行わないとどのような問題が起こる可能性があるのでしょうか?換気をしないと発生するトラブルは以下の通りです。
・室内に結露やカビが発生する
・汚れた空気が充満する
・木材が腐食しやすくなる
ここではそれぞれのトラブルについてさらに詳しく解説していきます。
室内に結露やカビが発生する
換気をしないと発生するトラブルの1つめには室内に結露やカビが発生することが挙げられます。なぜなら、換気をしないでいると結露やカビの原因となる湿気が室内に大量にこもってしまうからです。文部科学省が出しているカビ対策マニュアルでは相対湿度が70%だと数カ月でカビが繁殖し、90%を超えると約2日でカビが繁殖するとされています。
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引用:文部科学省 カビ対策マニュアル実践編 1-4 温度・湿度データの記録と解析
そのため、換気を行わないとカビや結露が発生しやすくなるのです。
汚れた空気が充満する
換気をしないと発生するトラブルの2つめには汚れた空気が充満することが挙げられます。室内の空気にはホコリや花粉、ハウスダストなどのさまざまな汚れが含まれています。長時間換気を行わないでいるとこのような汚れがどんどん溜まっていってしまいます。シックハウス症候群を予防するためにもこまめな換気を心がけることが大切です。
木材が腐食しやすくなる
換気をしないと発生するトラブルの3つめには木材が腐食しやすくなることが挙げられます。なぜなら、腐食の原因となる湿気が室内に充満してしまうからです。家具や床などはもちろん床下の木材まで腐食してしまう場合もあります。腐食した木材は白アリの住処になる可能性もあるので注意が必要です。
効果的に換気をする方法
効果的に換気をするためにはどのようなことに気を付ければいいのでしょうか?できるだけ効果的に換気ができる方法は以下の通りです。
・窓や扉を2箇所以上開ける
・扇風機やサーキュレーターを使用する
・24時間換気を活用する
ここではそれぞれの方法についてさらに詳しく解説していきます。
窓や扉を2箇所以上開ける
効果的に換気をする方法の1つめには窓や扉を2箇所以上開けることが挙げられます。なぜなら、2箇所以上の窓を開けることで風の通り道ができるからです。風の通り道ができると部屋全体の空気を入れ替えやすくなります。また、対角線上にある2箇所の窓や扉を開けるとさらに効率よく風をいきわたらせることができます。
扇風機やサーキュレーターを使用する
効果的に換気をする方法の2つめには扇風機やサーキュレーターを使用することが挙げられます。サーキュレーターとは直線的で強力な風を起こすことができる家電製品です。窓を開けても風が入ってこない場合には扇風機やサーキュレーターの風を利用して換気を行うのがおすすめです。
24時間換気を活用する
効果的に換気をする方法の3つめには24時間換気を活用することが挙げられます。24時間換気とはファンを使って室内の空気を循環させられる設備です。こまめに換気をするのが難しい場合には24時間換気を活用するのがおすすめです。
まとめ
今回は最適な換気の回数や換気のメリット・デメリット、効果的に換気ができる方法などを紹介しました。適切な方法で換気をすれば室内の空気を清潔に保ち、カビなどを予防することができます。ぜひ本記事を参考にしてカビや結露のないお家を保ってくださいね!
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