靴箱のカビは除菌して防ぐ!カビが発生した場合の掃除方法も解説

「靴箱にカビが生えた場合はどうすればいいの?」
「靴箱のカビは靴に移っていない?」
「靴箱のカビは予防できる?」
こんなことをお考えではないでしょうか?
カビが発生しやすい靴箱ですが、しっかり対策を行えばカビの発生はある程度抑制できます。また万が一カビが発生した場合でも、正しい掃除方法を覚えれば簡単に処理することができます。靴箱のカビを予防する際のポイントは以下の通りです。
【靴箱のカビを予防する際のポイント】
- 除湿
- 除菌
また万が一カビが発生した場合には、以下の通りに手順を踏んで掃除すれば、カビの再発までしっかり防げます。靴箱のカビの掃除手順は以下の通りです。
【靴箱のカビの掃除手順】
- カビが移らないように中身を空にする
- 漂白剤とエタノールを使って掃除する
- 水拭きして乾燥させる
靴箱のカビを掃除するときは、カビをしっかり除去しつつ、靴箱を傷つけないようにするのがポイント。あらかじめ色落ちテストを行ってから、使用するようにしましょう。
漂白剤を木材や塗装部分に使用した場合、色落ちする可能性があります。
実際に棚に生えたひどいカビを除去するために漂白剤を使用したとき、想定外の色落ちが発生して棚がまだら模様になってしまった経験があります…。
そんな状況にならないためにも、本記事では以下についてまとめています。
【靴箱のカビの除去方法やカビ対策】
- 靴箱に発生したカビを徹底的に掃除する方法
- 靴箱にカビが発生する原因
- 靴箱のカビが靴に移った場合の対処方法
- 靴箱に発生するカビを抑える方法
この記事を読めば、靴箱に発生したカビに対する対処方法がわかるようになりますよ!
靴箱に発生したカビを確実に落とす掃除方法をご紹介

靴箱に発生したカビは、軽度なら消毒用エタノールや逆性石けん重曹スプレーで。頑固なカビなら塩素系漂白剤で除去できます。
塩素系漂白剤は洗浄力が強い分、色落ちや劣化のリスクが伴います。そのため全体に塩素系漂白剤を使用するのではなく、特にひどい箇所のみ部分的に使用するのがおすすめです。
それぞれの洗剤を上手く使い分けて、靴箱に負担の少ないカビ掃除を行いましょう。
【靴箱のカビ掃除に必要なもの】
- 消毒用エタノール
- 逆性石けん
- 重曹・水
- スプレーボトル
- 塩素系漂白剤
- 雑巾
- 歯ブラシ
なお、消毒用エタノール、逆性石けん、重曹・水はいずれか1つで結構です。迷った場合は以下の表を参考に選んでみてください。
種類 | 特徴 |
消毒用エタノール | 除菌作用のほかに消臭の効果もある。除菌効果によってカビの発生を防ぐ。 |
逆性石けん | 洗浄力に優れているが、ワックスやニスを溶かす心配なく使える。 |
重曹水 | 環境や身体に優しい洗剤。 |
塩素系漂白剤 | 上記3つで落ちない、頑固なカビに有効。 |
消毒用エタノールでカビを拭き取る
消毒用エタノールは、軽度のカビに便利な道具。乾いた雑巾を消毒用エタノールで湿らせ、カビが生えている部分を拭きます。
水で薄める必要がある無水エタノールよりも、すぐに使える消毒用エタノールがおすすめです。
ただしエタノールはワックスやニスを溶かす可能性があるので、ワックスが塗布してある靴箱には使えません。またワックスが使われているか分からない靴箱は、目立たない場所で試してから使うようにしましょう。
また消毒用エタノールに強い靴箱なら、掃除後にカビの予防として使ってみてください。カビは除菌を徹底して行うことで、発生しにくくなります。仕上げとして消毒用エタノールを使って拭き上げると、カビの発生を抑制できるのです。
ハイアルコールスプレー
ワックスが塗ってある靴箱には逆性石けんがおすすめ
逆性石けんも消毒用エタノールと同じように、乾いた布に浸み込ませてカビを拭き取ります。ただし逆性石けんは水で200倍に薄めなければなりません。
ちなみに逆性石けんは界面活性剤の一種で、洗浄力のほかに殺菌力にも優れていますが、ワックスには優しいのが特徴。
ワックスやニスで艶出ししてある靴箱には、この逆性石けんを使用しましょう。
ベンザルコニウム塩化物液
重曹スプレーでの掃除もおすすめ
重曹スプレーは水と重曹を合わせて作る掃除グッズで、優しい洗浄力で周囲の素材を傷つけずにカビ掃除ができます。また環境にも優しいので、環境に優しい洗剤ともいわれています。
重曹スプレーの作り方は簡単。水100mlに対して重曹小さじ1(5g)を混ぜ合わせるだけで、簡単に重曹水ができます。
注意したいのが、重曹スプレーはどこにでも使える万能洗剤ではないこと。
アルミや銅を使用した金属製品、畳、漆器は、変色する可能性があるので使用できません。
重曹の【激落ちくん】
頑固な黒カビは塩素系漂白剤で根元から撃退
先述した3つの方法で落とせないカビは、より強力な塩素系漂白剤で菌糸の根元からしっかり除去します。
塩素系漂白剤がカビ掃除に適しているのは、「次亜塩素酸ナトリウム」が含まれているから。ただし使用する前に、見えにくい部分で色落ちしないかのテストを行ってください。
また酸素系の薬品と混ぜないよう、取り扱いには十分注意しましょう。
キッチンハイター
靴箱にカビが発生する原因を解説

そもそも靴箱にカビが発生するのは、湿気とカビの栄養になる汚れがあるためです。靴箱は外気の溜まる玄関にあり、通気性が悪いため湿気が溜まりやすくなっています。
カビは湿気だけでなく、栄養源が豊富な場所にも発生するのが特徴。靴には皮脂が多くついていますが、この皮脂はカビの栄養源であるタンパク質から出来ています。つまり汚れた靴を収納することで、カビに栄養を与えているのです。カビは靴箱だけでなく、大切な靴にも発生します。靴箱にカビが発生する原因は以下の通りです。
【靴箱にカビが発生する原因】
- 除湿剤や換気で湿度を上げない
- 使った靴は汗を乾かしてから収納する
- 土ホコリはしっかり落としてから収納する
以上3点を常に意識し、靴箱にカビを発生させないようにしましょう。
靴箱のカビは靴に移っているかも!靴のカビを撃退する方法をご紹介

靴箱から靴に移ったカビは、素材の種類ごとに掃除方法を変えます。また掃除が終わった後は陰干ししてしっかり乾燥させるのも大切。
湿ったまま靴箱に入れるとカビの発生原因を作ってしまうので、乾燥させた状態で入れるように心がけましょう。
<靴に発生したカビに使用する洗剤>
素材の種類 | 使用する洗剤 |
---|---|
布 | 重曹水と塩素系漂白剤 |
革 | 革製品用のクリーナーと保湿クリーム |
布地
布に発生したカビは、まずは重曹水で落とせるか試します。それでも落ちない頑固なカビには、塩素系漂白剤を使って浸け置きでカビ取りを行います。
<下準備>
- 水200mlと重曹小さじ1を混ぜ合わせて重曹スプレーを作る
<掃除方法>
- 靴についた土ホコリを落とす
- 乾いた布を重曹水で湿らせ、カビている部分を拭く
- 2番の方法で落ちなければ40℃~50℃のお湯と、酸素系漂白剤を混ぜ合わせた液体に浸ける
- 浸けたまま1時間放置する
※3番以降は布に塩素系漂白剤を浸み込ませて、拭き取る方法も使えます。
酸素系漂白剤は色落ちしにくい優しい漂白剤ですが、素材によっては色落ちする可能性があります。靴箱同様、必ず色落ちテストを行ったうえで使用してください。
革靴
本革を使った製品は、革専用のクリーナーでカビを落とします。
革は傷つきやすく繊細な素材なので、取り扱いには十分注意が必要です。
また使用する布は、その都度新しいものに取り換えるのがおすすめ。不要になった洋服を切り分け、切れ端として用意しておくと便利です。
<用意するもの>
- 革用クリーナー
- 革用保湿クリーム
- 10㎝くらいに切った使い捨ての布
<掃除方法>
- 靴についたホコリをブラシなどでしっかりおとす
- 革用クリーナーを布にとり、カビが発生している部分をこする
- 未使用の布で乾拭きする
- 保湿クリームを布にとり、靴に塗りこむ
- 1時間放置
- 再び未使用の布で乾拭きする
陰干しでカビをしっかり死滅させる
カビがしっかりとれたら、陰干しでしっかり乾燥させます。できれば天日干ししたいところですが、靴の種類によっては直射日光で痛んでしまうので、日に当てない陰干しが最適です。
陰干しは掃除後だけでなく、定期的に行うとカビ対策としてより有効です。
靴箱は日頃の除湿でカビを防ぐ!靴箱にカビを発生させない工夫をご紹介

靴箱は日頃のメンテナンスがカビの発生防止に繋がります。重要なのは湿気を靴箱に入れない工夫を施すことです。具体的な方法として、以下の方法がおすすめです。
【靴箱にカビを発生させない工夫】
- 靴についた水分はしっかり乾燥させてから収納する
- 靴箱の風通しを良くする
- 除湿剤を置く
靴についた水分はしっかり乾燥させてから収納する
靴を湿った状態のまま収納すると靴箱の中で水分が蒸発し、靴箱の湿度が上がってしまいます。靴箱は風通しが悪いので、発生した湿気はそのまま靴箱の中に。特に隅の部分に溜まりやすく、カビが発生しやすくなるのです。
また靴なかなか乾かず、靴箱ではなく靴自体にカビが発生する場合も。雨の日に履いた靴や、脱いでから時間が経っていない靴は、しっかり乾かしてから収納しましょう。
外の天気がよければ陰干しして、素早く水分を飛ばすのがおすすめです。
靴どうしの間隔を開けて収納する
靴箱の中の靴どうしの間隔を開けることも、靴箱のカビを防ぐ方法として挙げられます。靴と靴の間を開けて収納をすると、風通しが良くなります。風の通りを良くするためには、靴と靴の間を約3~5cm開けておくのがおすすめです。風が通りやすいと湿気も溜まりにくいため、カビの発生を予防できるのです。
<おすすめグッズ>
レック 省スペース 靴スタンド
脱いだ靴をすぐにしまわない
靴を脱いだらすぐに靴箱に入れないことも、靴箱のカビの予防に繋がります。脱いだばかりの靴には汗が大量にこもっています。そのまま靴箱に収納すると、靴箱全体に湿気が充満してしまいます。靴を脱いだらすぐに収納せず、半日ほど陰干しをして水分を飛ばしてから収納しましょう。
新聞紙を入れておく
靴の中や靴箱に新聞紙を入れてくと、新聞紙が靴の湿気を吸収してくれます。紙がどれほど湿気を吸収するかを研究した結果では、新聞紙には湿気を吸い込む効果があることを記載しています。しかし、新聞紙が吸収できる水分量には限界があるため、1~2週間で新しい新聞紙と交換するようにしましょう。
エタノールで消毒をする
靴箱をエタノールで消毒することも、カビの発生の予防に繋がります。なぜなら、エタノールにはカビを殺菌する効果が期待できるからです。清潔な布にエタノールを染み込ませたら、靴箱の中をまんべんなく拭き取ります。拭き取りが終わったら、靴箱の扉を開けてしっかりと乾燥させましょう。
定期的に換気・掃除を行う
靴箱の掃除や換気を清潔に行うことも、カビの発生の予防に繋がります。なぜなら、カビの原因となる汗や皮脂汚れをこまめに除去することが大切だからです。1週間に1回を目安に靴箱の中身を全て取り出し、扉を開けて換気を行うのもおすすめです。汚れと湿気が充満しないように心がけましょう。
防カビ剤を置く
靴箱の中に防カビ剤を置くこともカビ予防に効果的です。防カビ剤を置くことで、的確にカビを予防することが可能です。靴箱に最適な防カビ剤には以下のような種類があります。
【靴箱に最適な防カビ剤】
- 置くタイプ→手軽にカビを予防したい方
- シートタイプ→場所を取らずにカビ予防をしたい方
- スプレータイプ→ピンポイントでカビを予防したい方
目的に合った防カビ剤を選びましょう。
除湿剤を置く
靴箱に入り込んだ湿気は、換気だけでなく除湿剤で取り除く方法も有効です。除湿剤には様々な種類がありますが、おすすめは除湿力もあり中身をこぼす心配がない、炭を利用した製品。
こちらの「炭八」は、半永久的に使えるコストパフォーマンスの高さも魅力です。大袋~小袋まで、種類ごとに販売されているので、靴箱には小袋タイプがおすすめです。
またミニタイプなら、靴に入れて使えるので湿気をさらに抑制。薬品を使用していないので、乾きにくいブーツや革靴にも安心して使えます。
シューズクローゼットや下駄箱のカビの臭いが気になる場合の消臭方法

シューズクローゼットや下駄箱のカビの臭いが気になる場合にはどのような方法で消臭ができるのでしょうか?おすすめの消臭方法は以下の通りです。
【シューズクローゼットや下駄箱におすすめの消臭方法】
- 消臭スプレーを使用する
- 下駄箱や玄関収納の扉を開けて換気末う
- 下駄箱の掃除を行う
ここではそれぞれの方法について詳しく解説していきます。
消臭スプレーを使用する
下駄箱におすすめの消臭方法1つめには、消臭スプレーを使用することが挙げられます。消臭スプレーは、臭いが気になる箇所にピンポイントに吹きかけて消臭することが可能です。また、靴にも使用できる消臭スプレーを選べば、靴自体の嫌な臭いも除去することができます。
下駄箱や玄関収納の扉を開けて換気する
下駄箱や玄関収納の扉をこまめに開け、空気の入れ替えを行うことも消臭に効果的です。1週間に1度を目安に下駄箱の扉を開け、新鮮な空気と入れ替えをしましょう。1度の換気は約5~10分を目安に行いましょう。
下駄箱の掃除を行う
下駄箱におすすめの消臭方法3つめには、下駄箱の掃除を行うことが挙げられます。下駄箱にホコリや皮脂などの汚れが付着していると、悪臭の原因となるだけでなくカビの発生にも繋がります。日頃からこまめに拭き掃除を行うよう心がけましょう。
100均の重曹で下駄箱のカビが防止できる!

下駄箱のカビを身近にあるもので予防したい方には、100均でも購入できる重曹を使用するのがおすすめです。重曹を使った下駄箱のカビを予防する手順は以下の通りです。
重曹を使ってカビを予防する手順
①ガラス瓶に重曹を入れる ②瓶に不織布やガーゼで蓋をし、輪ゴムで止める ③下駄箱の中に置く |
下駄箱に重曹を入れておくと、カビの原因となる湿気を重曹が吸い込んでくれます。重曹が湿気を含んで固まっていると感じたら、新しい重曹と交換するようにしましょう。
どうしても靴のカビが落ちない場合にはプロに相談を

靴箱にカビが発生すると、そのカビが靴に移ってしまうことがあります。丸洗いできる靴なら簡単にカビを除去することができますが、革靴など繊細な素材でできている靴のカビ除去はなかなか難しいかもしれません。どうしても靴のカビが落ちない場合には、靴のカビ取り専門業者に依頼をするのがおすすめです。
靴箱の湿気は予防が重要!靴箱は定期的に換気と清掃を行おう

靴箱のカビ対策の基本は、カビを発生させないことです。カビは水分が多く、栄養が豊富な場所を好んで繁殖するため、これら2つの原因を取り除く意識が大切です。
もし万が一カビが発生した場合は、軽いカビには逆性石けんを使って水拭きします。それでも落ちなければ塩素系漂白剤で根元までしっかり除去してください。
靴は乾いてから入れ、靴箱のなかはカラッと清潔に保ってみましょう。湿気取りの味方、除湿剤の併用もおすすめです。
「靴箱が臭い?!靴箱の臭いを消臭する方法や靴箱におすすめの消臭アイテムを紹介!」もご覧ください。
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