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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

カビ取り剤の使い方とは?場所に応じたカビ掃除方法やカビの原因まとめ

カビ取り剤
カビ

「カビ取り剤の選び方が分からない…」

「カビの正しい掃除方法が分からない」

「カビの発生場所に適した掃除方法が知りたい…」

このようなことを感じている方が多いのではないでしょうか?

結論から言うと、カビ取り剤を正しく選んで適切な使い方をしないと、カビがさらに悪化したり素材を傷めたりする可能性があります。具体的には以下の通りです。

【カビ取り剤を正しく使用しないと起こるトラブル】

・カビが悪化し壁紙などが腐ってしまう
・悪化したカビから嫌な臭いが発生する
・カビの胞子を吸い込んで健康被害が発生する

このような状況に陥らないためにも、本記事では以下についてまとめています。

【カビ取り剤について】

・カビ取り剤の種類と選び方
・カビが発生した場所に応じた掃除方法
・カビが発生する3つの原因
・カビを予防する方法
・日頃から簡単にできるカビ対策

この記事を読めば、カビ取り剤の正しい使い方や場所に適したカビの掃除方法が分かり、カビの無いきれいなお家を保つことができますよ!

カビ取り剤の種類と選び方

スプレーボトルの画像

多くの種類があるカビ取り剤はどのような基準で選べば良いのでしょうか?カビ取り剤の代表的な種類と、適した使用方法は以下の通りです。

 ジェルタイプスプレータイプクリームタイプ
特徴液だれしにくいワンプッシュで手軽に使用できる液だれしにくい
価格帯約500~1500円約1500~2500円約500~1500円
メリット水場でも使いやすい広範囲に使いやすい水場でも使いやすい
デメリット広範囲に使いにくいピンポイントには使いにくい広範囲に使いにくい
おすすめの使用場所お風呂場のゴムパッキン・窓枠お風呂場の壁や天井・マットレスお風呂場のゴムパッキン・窓枠の酷いカビ

ここでは、それぞれのカビ取り剤の特徴について詳しく解説していきます。

カビ取り剤のタイプ①ジェルタイプ

特徴液だれしにくくカビに密着する
価格帯約500~1500円
メリット水場のカビにもピッタリと密着する
デメリット広範囲には使用しにくい
おすすめの使用場所お風呂場のゴムパッキン・窓枠

それぞれの項目について解説していきます。

ジェルタイプのメリット/デメリット

ジェルタイプは、液だれしにくく密着力が高いのが特徴的です。メリットとしては、水場のカビにもピッタリと密着することが挙げられます。しかし、ピンポイントのカビへの使用に適しているため、広範囲には使用しにくいことがデメリットとして挙げられます。

ジェルタイプの価格帯

ジェルタイプの価格帯は500~1500円ほどの製品が多く、気軽に購入することができます。しかし、ミニサイズの物が多いため1~2回ほどで使い切ってしまう場合がほとんどです。

ジェルタイプを使うべき場所

ジェルタイプの特徴として、液だれしにくく塗布した箇所に密着しやすいといった点が挙げられます。そのため、お風呂場のゴムパッキンなどの水場や窓枠のカビ除去に適しています。

スプレータイプ

特徴ワンプッシュで手軽に広範囲に使用できる
価格帯約1500~2500円
メリット広範囲のカビに使用しやすい
デメリットカビ部分に密着しにくい・大量に使用すると気分が悪くなる場合がある
おすすめの使用場所お風呂場の壁や天井・マットレス

それぞれの項目について解説していきます。

スプレータイプのメリット/デメリット

スプレータイプはワンプッシュで気軽に使用できるのが特徴的です。また、広範囲のカビに一度に塗布しやすいといったメリットがあります。しかし、液だれしやすくカビ部分に密着しにくいといったデメリットも挙げられます。さらに、空気中に成分が広がりやすいためしっかりと換気をしないと気分が悪くなる場合があるので注意しましょう。

スプレータイプの価格帯

スプレータイプのカビ取り剤の価格帯は1500~2500円ほどの物が多く、ジェルタイプよりも少し高めです。しかし、内容量がたっぷり入っている製品が多いため繰り返しさまざまな場所に活用したい方におすすめです。

スプレータイプを使うべき場所

スプレータイプのカビ取り剤は、広範囲に一度に塗布しやすいといった特徴を持ちます。そのため、お風呂場の壁や天井などに発生したカビやマットレスに使用するのに適しています。

クリームタイプ

特徴強力にカビに密着する
価格帯約500~1500円
メリット水場のカビにもかなり強力に密着する
デメリット広範囲には使用しにくい
おすすめの使用場所お風呂場のゴムパッキン・窓枠の酷いカビ

それぞれの項目について解説していきます。

クリームタイプのメリット/デメリット

クリームタイプのカビ取り剤は、ジェルタイプよりもさらに液だれしにくいのが特徴的です。メリットとしては水場に発生したカビにもかなり強力に密着することが挙げられます。しかし、広範囲には使用しにくいといったデメリットもあります。

クリームタイプの価格帯

クリームタイプのカビ取り剤は、ジェルタイプと同じく500~1500円ほどの価格帯のものが多く販売されています。こちらも1~2回くらいで使い切ってしまうミニサイズがほとんどです。

クリームタイプを使うべき場所

クリームタイプのカビ取り剤は、強い密着力が特徴的です。そのため、お風呂場のゴムパッキンや窓枠に発生した酷いカビに適しています。ジェルタイプでは除去できなかったカビにもクリームタイプを使用してみるのがおすすめです。

カビ取り剤のおすすめ

掃除アイテムの画像

カビ取り剤には、具体的にどのような商品があるのでしょうか?ここでは、カビ取り剤のタイプごとにおすすめの商品を紹介します。

ジェルタイプ

ジェルタイプのカビ取り剤は、価格や内容量で選ぶのがおすすめです。ここでは、特におすすめしたい2つのジェルタイプのカビ取り剤を紹介します。

プチプラ価格なら「カビトルデスPRO 強力ジェルタイプ」

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プチプラ価格のジェルタイプのカビ取り剤なら「カビトルデスPRO強力ジェルタイプ」がおすすめです。700円ほどで購入できるので、カビ取りジェルを使用するのが初めての方でも安心です。タイルの目地や窓枠のカビに悩んでいる方はぜひ試してみてください。

大容量サイズなら「業務用カビとり一発」

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大容量サイズのジェルタイプカビ取り剤を探しているなら「業務用カビとり一発」がおすすめです。500gもたっぷり入っているので、さまざまな箇所のカビが気になる方に最適です。水場のカビが気になる箇所が多い方はぜひチェックしてみてください。

スプレータイプ

スプレータイプのカビ取り剤には、使用できる箇所や場所ごとにさまざまな種類があります。ここでは、木材や畳に使用できるスプレーと強力な除去力が特徴的なスプレーの2種類を紹介します。

木材や畳に使用したいなら「カビ取り侍 標準タイプ」

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木材や畳、壁紙など塩素に弱い個所に使用するなら「カビ取り侍 標準タイプ」がおすすめです。強力タイプよりも濃度を薄めてあるため、ダメージを受けやすい素材にも安心して使用できます。また、約20畳分に使用できるほどたっぷり入っているので広範囲のカビが気になる方にも適しています。

強力にカビを除去するなら「カビキラー」

(amazon.com)

さらに強力にこびりついたカビに使用するなら「カビキラー」がおすすめです。カビの根に届く浸透スピードがかなり早く、即効性があるのが特徴的です。他のカビ取りスプレーでは落とせなかった根深いカビを除去したい方に適しています。

クリームタイプ

クリームタイプのカビ取り剤は、ジェルタイプよりも密着しやすいため強力なカビの除去に適しています。ここでは、特におすすめの2つのクリームタイプのカビ取り剤を紹介します。

低刺激タイプなら「カビ取りクリーム」

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低刺激のカビ取り剤を探しているなら、塩素不使用のカビ取りクリームがおすすめです。塩素を使っていないので、身体への刺激が少ないのがうれしいポイントです。タイルの目地やお風呂場などに強力にこびりついたカビにも長時間密着し、しっかりとカビを除去してくれます。

刺激臭が気になるなら「窓周りに使えるカビ取りクリーム」

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カビ取り剤の刺激臭が気になるなら「窓周りに使えるカビ取りクリーム」がおすすめです。こちらも塩素不使用なので、カビ取り剤特有のツンとするような嫌な臭いを感じにくく作られています。カビの全体を覆うように塗布すれば、しっかりとカビを除去して白くきれいにしてくれます。

カビが発生した場所に応じた掃除方法は?

掃除アイテムの画像

さまざまな場所に発生したカビは、どのような方法で掃除をすれば良いのでしょうか?カビが発生した場所に適した正しい掃除方法は以下の通りです。

【お風呂】

①カビが生えている場所の水分を拭き取る
➁広範囲の場合はスプレーを、ピンポイントならジェル・クリームのカビ取り剤をつける
③カビに浸透するまでしばらく放置する
④強力なカビの場合には上からキッチンペーパーやラップをかぶせる
⑤20~30分放置したらシャワーで洗い流す
⑥カビが残っている部分があればいらない布や歯ブラシでこする

【壁紙・窓】

①壁や窓に付いているホコリを拭き取る
➁広範囲の場合はスプレーを、ピンポイントならジェル・クリームのカビ取り剤をつける
③20~30分放置したらカビ取り剤をきれいに拭き取る

【押入れや下駄箱】

①押入れの中の物を全て取り出す
➁アルコールをつけた雑巾でカビを拭き取る
③それでも落ちない場合はスプレータイプのカビ取り剤を使う
④カビ取り剤の拭き残しがないようにきれいに拭き取る

ここでは、それぞれの方法について詳しく解説していきます。

お風呂

お風呂に発生したカビは、水分をしっかりと拭き取ってから除去することが大切です。なぜなら、水気があるとカビ取り剤が液だれしやすくなってしまうからです。まずは水気をしっかりと拭き取ってからカビ取り剤を塗布しましょう。カビ取り剤はカビが発生している範囲に合わせて選び、さらに液だれを防ぎたい場合にはキッチンペーパーやラップをかぶせておくのがおすすめです。カビ取り剤をつけて20~30分ほど放置したら、シャワーできれいに洗い流しましょう。残っているカビがあれば、使わなくなった歯ブラシなどで優しくこすり落としてください。

壁紙・窓

壁紙や窓のカビ掃除をする際には、素材をしっかりと確認しておくことが大切です。なぜなら、カビ取り剤の種類によっては水を吸い込みやすい壁紙などの素材には使用できない場合があります。壁紙や窓枠を傷めないためにも、カビ取り剤を使用できる箇所かどうか必ず確認しておきましょう。

壁紙や窓のカビもお風呂と同じように、カビが発生している範囲に合わせてスプレーかジェル・クリームタイプのカビ取り剤を使用するか決めましょう。カビ取り剤を塗布したら20~30分ほど時間をおき、カビ取り剤が残らないようにきれいに拭き取ります。窓枠などにこびりついたカビがある場合には、歯ブラシや乾いた布を使用してしっかりと拭き取ってください。

押入れや下駄箱

押入れや下駄箱のカビを掃除する場合には、基本的にはアルコールを使用するのがおすすめです。なぜなら、押入れや下駄箱は木材でできていることが多く、多くのカビ取り剤に使用されている塩素系漂白剤を塗布できないからです。基本的にはアルコールをつけた雑巾で拭き取り、それでもカビが除去できない場合には木材にも使用できるカビ取り剤を使用しましょう。

カビが発生する3つの原因とは?

窓についた水滴の画像

どのような条件が揃うとカビが発生しやすくなるのでしょうか?カビが発生する3つの原因は以下の通りです。

【カビが発生する3つの原因】

①25~28度の気温
➁70%以上の湿度
③ホコリや皮脂などの汚れ

ここでは、それぞれの原因について詳しく紹介していきます。

①25~28度の気温

カビが発生する原因の1つめには、25~28度の気温が挙げられます。なぜなら、25~28度は最もカビが繁殖しやすい温度だからです。特に春から夏にかけての季節に爆発的にカビが増えてしまうこともあります。

➁70%以上の相対湿度

カビが発生する原因の2つめには、相対湿度が70%以上であることが挙げられます。なぜなら、湿度が60%を超えるとカビの動きがかなり活発になるからです。湿度が80%を超えるとカビが一気に繁殖しやすくなるといったデータもあります。そのため、梅雨などの湿度が高い時期は特にカビが発生しやすくなるのです。

(参考:文部科学省 カビ対策マニュアル実践編)

【相対湿度とは?】

空気が水蒸気を含むことができる限界の量が気温ごとに決まっており、そのうち何%の水蒸気を含んでいるか表したもの。空気中に含まれる水蒸気の割合を示したもの。

③ホコリや皮脂などの汚れ

カビが発生する原因の3つめには、ホコリや皮脂などの汚れが付着していることが挙げられます。なぜなら、ホコリなどの汚れはカビの栄養分となってしまうからです。食べ物のカスや皮脂汚れなどがカビの餌となり、爆発的にカビが増殖します。そのため、汚れが溜まりやすい押入れやお風呂場などはカビが発生しやすくなるのです。

カビを予防する方法

手洗い場を掃除している画像

さまざまな場所に発生するカビはどのような方法で予防すれば良いのでしょうか?カビを予防する方法は以下の通りです。

 こまめに部屋の換気をする乾燥剤や除湿剤を使う掃除をこまめに行う防カビ剤を使用する
効果
コスト
手軽さ
おすすめの人・状況手軽に湿度を取り除きたい場合確実にカビを予防したい場合カビの餌を取り除きたい場合カビを予防したい方
優先順位

ここでは、カビの予防方法について詳しく紹介していきます。

こまめに部屋の換気をする

カビを予防する方法の1つめには、こまめに部屋の換気をすることが挙げられます。なぜなら、カビの予防対策の中でも換気はとても手軽にできるからです。こまめに部屋の換気をすることで、室内の湿気を外に逃がすことができます。また、できるだけ効率よく換気をするなら2箇所以上の窓や扉を開けるのがおすすめです。手軽にカビ予防をしたい方はまずは換気を心がけてみてください。

乾燥剤や除湿剤を使う

カビを予防する方法の2つめには、乾燥剤や除湿剤を使う方法が挙げられます。なぜなら、乾燥剤や除湿剤を使用することでどんな場所でもカビを防ぐことができるからです。また、余計な手間がかからず置いておくだけで効果を実感できるのもうれしいポイントです。そのため、確実にカビを予防したい方にもおすすめです。

掃除をこまめに行う

カビを予防する方法の3つめには、掃除をこまめに行うことが挙げられます。なぜなら、頻繁に掃除を行うことでカビの餌となるホコリや皮脂などを取り除けるからです。特にホコリが溜まりやすい下駄箱や押入れの掃除も大切です。しかし、カビ予防に対して即効性はないため、できるだけカビの発生源を取り除きたい方はチェックしておきましょう。

防カビ剤を使用する

お風呂のカビを予防するためには、防カビ効果のあるくん煙剤を使用するのがおすすめです。2カ月に1回くん煙剤を使用すれば、お風呂のカビが予防できます。浴室を丸ごと除菌したい方に最適の方法です。

カビ取り剤は安全?使用する際の注意点

リビングルームの画像

さまざまな種類があるカビ取り剤。しかし、カビ取り剤は安全なのか不安に感じている方も多いのではないでしょうか?結論からいうと、カビ取り剤は使用方法を守れば安全です。カビ取り剤を使用する際には以下の点に注意しましょう。

【カビ取り剤を使用する際の注意点】

・しっかりと換気をしながら使用すること

・目や口に絶対に入らないようにすること

・マスクや手袋、メガネを着用すること

・説明書きをよく読み使用すること

上記の注意点を守り、お子様の手の届かない場所で保管するように気を付けましょう。

カビは日頃の対策が必須!調湿剤炭八でカビ対策をしよう!

炭の画像

カビを防ぐためには、湿度を適正に保つことが大切です。そのため、カビ取り剤と一緒に調湿材も購入しておきましょう。炭八なら、除湿をするだけでなく加湿もできるいわゆる「調湿効果」が抜群です。炭八を部屋に置いて、カビ防止をしましょう!

カビ取り剤を上手に活用しよう!

スプレーの画像

今回は、カビ取り剤の種類やカビの正しい掃除方法、カビの予防方法などを紹介しました。カビ取り剤はカビが発生している範囲や場所に合わせて選ぶことが大切です。カビ取り剤や除湿・調湿剤などをうまく活用して、カビの無いきれいなお家を保ってくださいね!

カビ取りジェルの正しい使い方が気になる方は、「カビ取りジェルでしつこいカビを落とそう!」もチェックしてみてくださいね!

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