繰り返し使える除湿剤おすすめ10選!半永久的に使えてコスパ最強?
湿気が多い時期だけでなく、湿気がこもりがちな場所に欠かせない除湿剤。多くは2〜3ヶ月で交換する使い捨てタイプですが、中には簡単な手入れで繰り返し使えるタイプも!
繰り返し使える除湿剤を選ぶ際のポイントは以下の4つです。
【繰り返し使える除湿剤を選ぶ際のポイント】
- 除湿剤の形状
- 手入れ方法
- 手入れの頻度
- 吸収できる水分量
- 設置場所
中でも、設置場所を第一に考えると、より選びやすくなります。設置場所ごとにおすすめの除湿剤が以下の通りです。
【設置場所ごとにおすすめの調湿剤のタイプ】
- 下駄箱や戸棚なら置き型&コンパクト型
- タンスの中ならシート型
- リビングなら置き型&クッション型
- クローゼットならつり下げ型+シート型
詳しく解説していきます。
繰り返し使える除湿剤の特徴は?
除湿剤にはさまざまな種類があります。その中でも、繰り返し使用できる除湿剤にはどのような特徴があるのでしょうか?
除湿剤を大きく分けると、塩化カルシウムでできている物とシリカゲルでできている物の2つ。塩化カルシウムでできている除湿剤は、湿気を吸うと液体に変化します。そのため、繰り返し使用することができません。一方で、シリカゲルでできている除湿剤は、天日干しなどの加熱により湿気を飛ばすことが可能なため再利用できます。しかし、再利用を繰り返すうちに除湿能力が落ちることもあるため注意が必要です。
参考:東京都立皮革技術センター 革製品のお手入れワンポイントアドバイス
慶応義塾大学自然科学研究教育センター シリカ系乾燥剤の高耐久化に関する研究
繰り返し使える除湿剤の選び方
除湿剤にはさまざまなタイプがありますが、自分の使用用途にあった製品を選ぶと、より除湿の効果が高まります。
まずは除湿剤の選び方を見てみましょう。
除湿剤の形(収納タイプ)
除湿剤の形には次の種類があります。
形状 | 特徴 |
---|---|
つり下げ型 | ハンガーのようにかけられ、クローゼット収納に便利。服と服の間に挟むようにして使うと効果が高い。 |
置き型 | 棚、下駄箱、リビング、サイドテーブルなど、さまざまな場所に置ける。置く場所によって吸水量、見た目を変えると良い。 |
シート型 | タンスや棚の隙間など、厚みのある製品が使えない場合に便利。押し入れの布団収納のカビ対策にも活用可能。 |
コンパクト型 | 靴の中や鞄の中、どこにでも入るサイズ感が使いやすい。いくつか持っておくと便利。 |
クッション型 | カバーを被せて普通のクッションと同じように使える。インテリアとして馴染みやすく、特に寝室やリビングでの使用がおすすめ。 |
つり下げ型
つり下げ型は服をハンガーにかけて収納している場合に便利な形状。服と服の間にかけるだけで除湿できるので、効率よく除湿できます。
繰り返し使えるものは水分が発生しないので、服が汚れる心配もありません。厚手のコートやジャケットには、大判のつり下げ型除湿剤がおすすめです。
置き型
繰り返し使える置き型除湿剤は、天日干しよりも電気で加熱して水分を飛ばすものがほとんど。
手入れ中は電源が必要ですが、除湿時は電源なしで使えます。製品によって乾燥時間や手入れの頻度が異なるので、性能をよくチェックしてみてください。
シート型
シート型はタンス内の湿気取りに便利。天日干しして使うものが多く、定期的なチェックが必要です。
服が重なっている分、湿気が溜まりやすくなっているので、何枚か服の間に挟むようにして使うと除湿効果が高まります。
コンパクト型
長方形になっているものが多く、さまざまな場所に設置しやすいのがコンパクト型です。おすすめは靴や精密機器を入れるバッグ内での使用。
縦長なので設置場所にフィットしやすく、使い勝手が良いのが特徴です。
クッション型
クッション型は除湿剤だとわからないオシャレさが魅力。さらにサイズが大きい分、除湿力にも優れています。
クッション型のほとんどは、天日干しや乾燥不要の「炭」を使った製品。手入れの手間がないのもポイントです。
繰り返し使うための手入れ
繰り返し使える除湿剤は、水分を吸収しきった後に乾燥させる必要があります。しかし中には手入れ不要で、自動的に水分を放出してくれるタイプのものも。
手入れの方法や頻度、除湿力から使い勝手の良いタイプを選びましょう。
タイプ | 除湿力 | 手入れの頻度 |
---|---|---|
天日干し | 高い | 1〜2ヶ月に一度 |
加熱乾燥 | 中〜高い | 数日〜数週間に一度 |
調湿 | 中 | なし(適度に埃を払う) |
天日干し
天日干しは除湿力が高く、手入れの頻度が低いのが特徴。手入れ用のサインが出たら、天日干しするだけで再び除湿剤として使えます。
デメリットは天日干しをするので、天気が良い時にしか手入れができないこと。雨が多い、梅雨時期は手入れにも気を使います。
加熱乾燥
電源に接続し、電気で加熱して水分を飛ばす方式です。手入れの頻度が高い製品が多く、乾燥にも少し時間がかかるのがネック。
調湿
即効性の除湿力はありませんが、手入れがいらないので1番手間がかかりません。
除湿と同時に加湿も行い、適度な湿度に保てるので、物にも体にも優しい除湿剤です。除湿剤の中身が化学物質ではないので、ペットや子供がいても安心して使えます。
置き場所別!繰り返し使える除湿剤10選
タイプごとの特徴を抑えたところで、実際におすすめの除湿剤を見てみましょう。ここでは置き場所別に、おすすめの除湿剤をご紹介します。
クローゼット
クローゼット内にはつり下げ型やシート型が便利。ハンガーにかけてある服にはつり下げ型、棚に収納してある布団やコート類にはシート型を使用し、徹底的にカビを防ぎましょう。
メイダイ 除湿ハンガー お天気君
つり下げ型の除湿剤の中でも、サイズが大きく、分厚い記事のジャケットやコートなど、上から衣類をかけて直に除湿できる優れもの。
他の製品よりもかなり大きいため、除湿力も抜群。シリカゲルB型を使用しており、天日干しすれば繰り返し使えます。
ちなみにつり下げ型としてだけでなく、切ってシート型の除湿剤としても使用可能。利便性・コストパフォーマンスが共に高い製品です。
リビング・寝室・玄関(下駄箱)
リビングや寝室には置き型やクッション型、玄関には置き型がおすすめです。除湿力だけでなく見た目も馴染みやすいものを選んでみてください。
ヨイタス(Yoitas) 竹炭パック
おしゃれなパッケージで、リビング、玄関など、見える場所においても違和感がない置き型の除湿剤です。竹炭の除湿効果を利用しているため、除湿と同時に消臭効果も得られます。
消臭効果のある製品の多くが使用している備長炭に比べ、除湿・消臭効果が強いのが特徴。加えて弱アルカリによる抗菌効果もあり、キッチンや靴の中など、あらゆる場面で活躍します。
Kenko 強力乾燥材
B型シリカゲルを使用しており、天日干しで繰り返し使える除湿剤です。コンパクトなスティック型と、狭い場所でも使いやすいシート型のセットで、さまざまな場所で活用できます。
おすすめはカメラやレンズ、記憶媒体などの精密機器やデリケートな本など、扱いがシビアな製品の除湿剤としての使用方法。粒が大きいので、万が一袋が破けても安心です。
出雲カーボン 炭八 大袋
正方形のクッションサイズの大判除湿剤で、リビングや寝室に便利な除湿剤です。クッションカバーを被せればインテリアに馴染み、部屋の雰囲気を壊しません。
大きな除湿剤は繰り返し使うための手入れが大変ですが、炭八は炭自身が水分を吸ったり吐いたりするので、手入れなしで半永久的に使えます。
ATITI 除湿機
草がちょこんと生えたようなデザインが可愛い、コンパクトな除湿機です。上から見える葉っぱがお手入れのサインで、緑から茶色に変色した時に加熱して水分を飛ばします。
加熱時に電源に接続する必要がありますが、除湿時には電源がいらないため、使い捨てタイプの除湿機のように様々な場所に設置できます。
ヨイタス(Yoitas) コンパクト除湿機
加熱して繰り返し使える除湿機の中でも、お手入れが楽で、除湿力も強いのがこちらの製品。電源への接続は加熱時のみで、除湿中はコードレスで自由自在に設置できます。
また水漏れの心配がなく、運転後は2時間で自動停止する機能が搭載されているため、家にペットや乳児が要る方でも安心して使用できます。
HOMERS 除湿機
楽天市場ランキングで人気の、置き型除湿機です。従来品をリニューアルして作られた新型で、よりコンパクトに、より高性能に生まれ変わりました。
お手入れも簡単で、水捨てやフィルター交換などの手間がなく、電源に繋いで1時間ほど乾燥させるだけ。6か月保証と30日間の返品保証が付いているので、安心して購入できます。
タンス
厚めの除湿剤が入らないタンスには、シート型がおすすめ。服と服の間に挟むとより効果が高まります。シート型のほか、小さめの小袋除湿剤もおすすめです。
セイナン化成 和服の友
和服専用で、通常のシート型除湿剤よりも大きいのがポイント。サイズは25㎝×85㎝で、タンスにぴったり収まります。大事な着物を湿気やカビから守るためだけでなく、通常の服にも使えます。
約1年間は天日干しで繰り返し使え、無臭なので服に無駄な香りも着けません。
出雲カーボン 炭八 タンス・押し入れ用
先ほども紹介した、炭の調湿効果を利用している炭八の小袋タイプです。炭八にはいくつか種類がありますが、小袋タイプや長方形タイプはタンスやクローゼットに最適。
消臭効果もあり、服の湿気を取りながら匂いのケアもできます。炭八は手入れが要らないので、他製品よりも手軽に利用できます。
エステ― ドライペット ぐんぐん吸いこむ大判シート
布団やコートなど、通常の除湿剤ではカバーしきれない範囲まで、しっかり除湿する除湿シートです。上から被せたり、下に敷いたり、布団と布団の間に挟んだり、しっかり仕込んでおけば湿気によるカビが防げます。
シートの端に再生サインが付いており、青色からピンク色に変色したら天日干しのサインです。布団だけでなく、棚の隙間や本棚の隙間など、押し入れ以外にも活用できて非常に便利です。
除湿剤にカビが生えたらどうする?
除湿剤に湿気がこもりすぎたり、密閉された空間に長期間放置したりするとカビが生えてしまうことがあります。万が一カビが発生してしまった場合にはすぐにカビを取り除くことが大切です。
・除湿剤の表面にカビが生えている場合→アルコールを吹きかけて軽くこする
・除湿剤の内部にカビが生えている場合→カビ取り剤を吹きかけて染み込ませる
除湿剤の内部までかなり多くのカビが繁殖している場合には、取り除くことができません。使用を中止して新たな除湿剤を使用しましょう。
除湿剤にカビを発生させないためには?
除湿剤にカビを発生させないためには以下の点に注意が必要です。
【除湿剤にカビを発生させないためのポイント】
・クローゼット・押入れの換気をこまめに行う
・衣類を収納する時はしっかり乾かしてから
・衣類を詰め込みすぎない
・こまめに掃除を行う
ここではそれぞれのポイントについてさらに詳しく解説していきます。
クローゼット・押入れの換気をこまめに行う
除湿剤のカビを予防するポイント1つめには、クローゼットや押入れの換気をこまめに行うことが挙げられます。湿気がこもりすぎてしまうと除湿剤にカビが生えやすくなります。そのため、こまめに換気を行い湿気を外に排出することでカビを予防できるのです。クローゼットや押入れは1週間に1回を目安に換気を行いましょう。
衣類を収納する時はしっかり乾かしてから
クローゼットに衣類を収納する際には、しっかりと乾かして水分を飛ばすよう心がけましょう。水分を含んだ衣類を入れると押入れの中に湿気が充満します。さらに汗などの汚れがついたままだと衣類にカビが発生することも…。生乾きの衣類は収納しないよう気を付けてくださいね。
衣類を詰め込みすぎない
隙間なく衣類をぎっしり詰め込むと、空気の通り道がなくなり湿気が逃げにくくなります。タンスに畳んだ衣類を収納する際には1~3㎝くらいの隙間を作るのがおすすめです。ハンガーにかけている衣類も隙間を開けておきましょう。
こまめに掃除を行う
クローゼットやタンスの掃除をこまめに行うことも大切です。クローゼットの中は、衣類に付着した汗や皮脂汚れはもちろん、ホコリなどの汚れが溜まりやすくなっています。汚れを養分としてカビが繁殖する恐れがあるため、週に1回の換気と合わせて掃除も行うのがおすすめです。
最適な除湿剤を選ぼう!
こまめな取り替えが必要な除湿剤は、繰り返し使えるものを選ぶとより経済的です。繰り返しタイプの除湿剤の中でも、手入れの方法が異なるので、手間にならないタイプを選んでみてください。
湿気除去のための正しい換気方法が気になる方は「換気とは?換気のメリットや正しい換気方法を紹介!」もチェックしてみてくださいね!
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