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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

除湿と冷房はどっちが電気代が安い?違いや節電するコツを紹介

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カビ

「暑いからエアコンを使いたいけど、除湿と冷房どっちが電気代が安いの?」そんな悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。

エアコンは1日中つけっぱなしなので、電気代が気になりますよね。

結論からいうと、電気代は冷房の方が安いです。しかし、使う状況によっては除湿の方が快適になることもあるため、使い分けが必要となります。

この記事では除湿と冷房の電気代や違いについて解説します。

電気代を気にせず、安心して涼しく快適な夏を過ごしたい方はぜひ参考にしてみてください。

除湿と冷房はどっちが電気代が安い?

電気代を「冷房が安い」「除湿が高い」と断言することはできません。使用する環境や商品によって消費電力が異なるからです。

しかし、一般的には冷房の方が電気代が安いと言われています。理由について以下の内容を詳しく解説します。

  • 冷房の方が電気代が安い理由
  • 電気代では除湿冷房が一番安い

冷房の方が電気代が安い理由

一般的には除湿に比べて冷房の方が電気代が安いです。

エアコンは空気を冷やすことで除湿しますが、除湿は「必要以上に冷やしその後に暖める」ことを行うため、冷房運転よりもエネルギーを使うことになります。

2007年製ルームエアコンでの試算によると、除湿は冷房の3倍の電力が必要というデータもありました。消費電力のテストでも、除湿の方が消費電力が多いことが認められています。

引用:【J-Net21】空調の除湿運転が省エネにならない理由は?

電気代の節約を重視している人は冷房を使うことで、安心して快適に過ごすことができるといえます。

電気代では除湿冷房が一番安い

エアコンによっては『弱冷房除湿』があり、電気代は最も安く済む傾向にあります。

弱冷房除湿とは温度を少しずつ下げながら除湿する方法です。モーターの回転が低く保たれるため消費電力が少なくなるため電気代の節約になるでしょう。

弱冷房除湿では湿度を下げて冷えた空気のみを部屋に戻すため、室内の温度を下げることと、除湿を同時にできるため快適に過ごすことができます。

詳しくは以下から解説するので、参考にしてください。

除湿と冷房のしくみや機能の違い

除湿と冷房のしくみや機能の違いは以下になります。

  1. 冷房:冷媒(れいばい)を利用して部屋の空気を冷やす
  2. 除湿:室内の空気を冷やして結露をおこし乾いた空気を少し温めて部屋に戻す

2つの違いや除湿の種類について以下から詳しく紹介します。

冷房のしくみ

冷房の中には「冷媒(れいばい)」という特別な空気が入っており、熱くなったり冷たくなったりしながら、部屋の空気を冷やしています。

以下のようなサイクルをくりかえし、部屋を涼しくしています。

冷房のしくみ
  • 1.冷たい空気を作るために冷媒を押しつぶす
  • 2.押しつぶされた冷媒は熱くなる
  • 3.熱くなった冷媒を外に出して冷やす
  • 4.冷えた冷媒を部屋に取り込んで温度を下げる

上記の流れをずっと繰り返すことで部屋を涼しくすることができます。

除湿のしくみ

除湿は以下のような流れで部屋の湿気を取り除くことができます。

除湿のしくみ
  • 1.室内の空気を冷やして結露をおこす
  • 2.結露した水を外に出す
  • 3.乾いた空気を少し温めて部屋に戻す

上記の方法は冷却玄室方式ですが、商品によっては以下の方式もあり電力が異なります。

コンプレッサー式エアコンと同じ原理、冬場は気温が低いため除湿力が低下する
デシカント式乾燥フィルターを使用し湿気を吸着。
室温が低下しても除湿能力は下がらないがヒーターを使用するため電力が大きい
ハイブリット式上記2つどちらも使える、本体が大きく値段も高い

除湿の電気代を節約したい人は除湿方法もチェックしておくと安心でしょう。

除湿は『弱冷房除湿』と『再熱除湿がある』

除湿には『弱冷房除湿』と『再熱除湿』があり、以下のように消費電力や機能に違いがあります。

弱冷房除湿再熱除湿
機能冷房運転を続けながら除湿するエアコン内で空気を冷やし、下がりすぎた空気を温めて部屋に戻す
消費電力少なめ多い
メリット少ない電力で湿度と温度を下げることができる部屋の温度を変えずに除湿できる
デメリット除湿のために温度を下げるため肌寒く感じることがある・冷房運転より消費電力が多い・搭載されているエアコンが少ない

エアコンで採用されているのは弱冷房除湿が多いですが、再熱除湿の場合はモードを変えることで電気代の節約に繋がることもあります。

弱冷房除湿は温度も下げたい時に使う、再熱除湿は梅雨などのじめじめした時期に使うと効果的でしょう。

弱冷房除湿と再熱除湿の見分け方はエアコンのリモコンを見ると分かります。表示方法は以下のものが多いです。

  • 弱冷房除湿:『除湿』『ソフト除湿』と表示されていることが多い
  • 再熱除湿:『再熱除湿』『暖房除湿』『カラット除湿』と表示されていることが多い

使用しているエアコンのメーカーによって記載は異なるため、説明書で確認してみましょう。

除湿と冷房の使い分け方法

除湿と冷房の使い分け方法は以下になります。

除湿と冷房の使い分け
  • 真夏で温度が高いときは冷房
  • 温度も湿度も高いときは除湿冷房
  • 温度はそのままで湿度は下げたいときは再熱除湿

以下から詳しく紹介します。

真夏で温度が高いときは冷房

真夏に気温が高く、部屋が暑く感じるときは冷房を使いましょう。除湿よりも消費電力が少ないため、電気代も節約することができます。

また、冷房は除湿機能も備えているためカラッとした空気になり快適に過ごすことができ、以下のシーンに最適です。

  • 日中の真夏日
  • 部屋に直射日光が入るとき

温度も湿度も高いときは除湿冷房

「蒸し暑い」と感じるときには除湿を使いましょう。

除湿は空気中の湿気を取り除きさらっとした快適な環境を作るため、じめじめした不快感を少なくします。除湿冷房では部屋全体が冷えすぎず湿度だけ調整されるため、以下のシーンでおすすめです。

  • 梅雨の蒸し暑い日
  • 寝る時などの体を冷やしすぎたくないとき

温度はそのままで湿度は下げたいときは再熱除湿

再熱除湿は湿気を取り除いた空気を再び暖めてから室内に戻すため、温度をあまり下げずに湿度だけを下げることができます。

冷房のような涼しさは控えつつ、湿度を調整しながら快適な空間にすることができるため、以下のシーンでおすすめです。

  • 梅雨や秋などの湿度が高い日
  • 秋の就寝時
  • エアコンの冷えが苦手な人や体が冷えやすい人が涼みたいとき

除湿と冷房の電気代を安く節約する5つのコツ

除湿と冷房の電気代を安くする節約のコツは以下になります。

除湿と冷房の電気代を安くするコツ
  • カーテンで窓からの夏を防ぐ
  • フィルターを月1~2回掃除する
  • サーキュレーターを併用する
  • 室外機の周りに物を置かない
  • 短時間の外出はつけっぱなしにする

以下から詳しく紹介します。

引用:政府広報オンライン

カーテンで窓からの夏を防ぐ

夏の冷房時に入り込む熱の73%が窓や扉などから入り込むと言われています。

そのため、カーテンを活用することにより部屋が暑くなることを防ぐことに繋がります。外出時はカーテンを閉めておくことで室温の上昇を防ぐことができるでしょう。

カーテンの種類は厚手や遮光カーテンであるとより効果的です。南の窓は特に日が当たりやすいため、日を遮る工夫を行うとよいでしょう。

フィルターを月1~2回掃除する

フィルターをこまめに掃除することにより、空気の取入れがスムーズになり年間にすると約990円節約に繋がります。

エアコンフィルターを掃除するコツは以下になります。

  • フィルターについたホコリを取る
  • フィルターを洗い流す
  • 直射日光に当ててしっかり乾かす

近年では「フィルター自動お掃除機能つきのエアコン」もありますが、ダストボックスにはほこりがたまっていることもあります。効率よく運転するためにも定期的なお手入れを心がけましょう。

引用:【政府広報オンライン】節電をして電気代を節約しよう!手軽にできる節電方法とは?

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターを併用し、空気の循環を行うことで効率よく部屋を冷やすことができます。

暖かい空気は部屋の上に移動するため、エアコンは「まだ部屋が暑い」と勘違いを起こし、部屋を冷やしすぎることに。サーキュレーターなどの空気を循環するものを使うことで温度のムラを少なくし、効率よく温度を下げることができます。

空気を循環させる家電では扇風機よりもサーキュレーターがおすすめです。サーキュレーターは直線状に風を送ることができるため、扇風機よりも空気の流れを作りやすいからです。

空気の流れを意識することで電気代の節約になるため、意識してみましょう。

室外機の周りに物を置かない

室外機の周りに物があると冷房の効果が下がります。空気の流れや熱の放出の妨げになるため、以下のような距離を保つようにしておきましょう。

  • 前面:20cm
  • 左右:10~35cm
  • 後ろ:10cm以上

また、室外機があつくなると冷房効率が悪くなります。できれば室外機にすだれや影を作ることで、温度が上がらないように工夫するとよいでしょう。

短時間の外出はつけっぱなしにする

短時間の外出ではつけっぱなしの方が電気代節約になります。エアコンはスイッチを入れた直後が最も電力を消費するため、オンオフを繰り返すことは節電には繋がりません。

めやすとしては30分ほどの外出であればつけっぱなしの方が節電になるため、意識してみましょう。

除湿を効率よくおこなうなら炭八がおすすめ

快適な空間は温度だけでなく湿度も大切です。

湿度は40~60%が快適ですが夏は気温が高いため、水分が蒸発し蒸し暑く感じやすくなってしまいます。

電気を使わず、リーズナブルに除湿をおこなうなら炭八がおすすめ。炭八は除湿剤と異なり、以下のような点からコスパよく除湿したい人にぴったりの商品です。

  • 半永久的に使えるためコスパがよい
  • 脱臭効果もあり
  • パッケージがおしゃれであるためインテリアになる

炭は天日干しをすることで湿気を吸収する能力が回復するため、買い替えることなく半永久的に使えることが大きなメリットです。

部屋の湿度を下げておくことはエアコンの消費電力を抑えることができるため、電気代の節約に繫がります。

快適かつ、お得に夏を過ごしたい方はぜひ炭八をご検討ください。

【まとめ】一般的には除湿より冷房の方が電気代が安い

電気代は除湿に比べて冷房の方が電気代が安いです。

エアコンは空気を冷やすことで除湿しますが、除湿は「必要以上に冷やし、その後に暖める」ことを行うため、冷房運転よりもエネルギーを使うことになるため、電気代がかかる傾向にあります。

しかし、梅雨の時期など湿気によりじめじめしている場合は除湿の方がカラッとした空気にできるため、快適に過ごすことができます。部屋の状況によって使い分けることで気持ちよく過ごすことができるでしょう。

部屋の湿度を下げたい人は炭八もおすすめです。除湿剤と違い、天日干しにより半永久的に湿気を取ることができるためリーズナブルにお部屋の湿度をを調節できます。

快適な夏を過ごしたい方は、ぜひ炭八の併用をおすすめします。

グラニーレ編集部

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