除湿器の電気代はいくらかかる?後悔のない選び方と節約方法をお伝え
「除湿器を買いたいけど、電気代が高いって聞いた」
「どの除湿器を買ったら、一番お得なんだろう…」
など、除湿器の購入を悩んでいる方も多いでしょう。
除湿器は、浴室や衣類用の乾燥機と比べると電気代が安いといわれています。しかし24時間毎日つけると仮定したとき、1カ月の電気代は4000円から7000円ほど。エアコンとあまり変わらない出費です。
とはいえ消費電力の小さい除湿器を選ぶと、部屋の広さにあわず効果がないことも。そのため、自分に合った除湿器の選び方と節約の工夫を知ることが大切です。
本記事では、かしこく節約するために、次の4つを説明していきます。
- 除湿器の種類3つ
- 種類ごとの電気代
- 電気代以外で気にしておきたいポイント
- 電気代を節約するためにできる対策
除湿器は大きく分けて3種類ある
「どの除湿器を選べばいいか分からない」とお悩みのとき、まず最初に確認してほしいのは種類です。後悔なく買い物をするために、まずは除湿器の種類を知り、ご自身の部屋や生活にあったものを選びましょう。
除湿器の種類は、次の3つです。
- コンプレッサー式
- デシカント式
- ハイブリット式
それぞれの機能と用途をお伝えします。
1.コンプレッサー式
コンプレッサー式は高い除湿力をほこっており、特に湿気が高くなりがちな梅雨から夏にかけての使用がおすすめです。
コンプレッサーは、エアコンにも搭載されている機能。空気を冷却させ、室内の余分な水分を取り除いてくれます。ヒーターが入っていないため、消費電力や排熱が少ないのが特徴。そのため、夏場は除湿器の利用による温度の上昇をふせぎ、湿気のみを取り除いてくれます。
一方で室内の気温が低いときは、除湿力が下がってしまいます。また、コンプレッサーが入っているため重量があり、稼働の際の音も大きい傾向にあります。暑くない時期にも除湿器を使いたい方や、音が気になる方にはおすすめしません。
2. デシカント式
除湿器なかに、ゼオライトと呼ばれている乾燥剤が入っており、そこに水分を吸着させる仕組みになっています。吸着した水分はヒーターで温められたあと、冷却によって水滴に戻り、タンクに溜まっていきます。
コンプレッサーが入っていないため軽量でコンパクトなサイズが多いです。サイズが小さい分、稼働させた際の音も小さめ。室温に関わらず同じ除湿力を保つため、通年使えるともいわれています。
一方でヒーターが搭載されている分、熱を発しやすいデメリットがあります。そのため、夏場に生活スペースで使用するのは、避けたほうがいいでしょう。
3. ハイブリット式
コンプレッサー式とデシカント式、それぞれの機能が搭載された除湿器をハイブリット式と呼びます。
気温によって、ふたつの機能のうち、より状況に適したものに切り替えて使うことができます。切り替えは基本的に自動。環境に合った機能に切り替えることで、効率がアップ。結果的に消費電力量を抑えられるため、電気代が抑えられます。
しかしふたつの機能をあわせもつ分、サイズが大きく購入時の価格は高くつきます。部屋が広い方や、長く使いつづけたい方には、おすすめです。
3種類の除湿器のうち、電気代が安いのはどれ?
除湿器の電気代の計算方法
除湿器の電気代が気になるとき、注目すべきは消費電力(ワット数)です。商品紹介ページや店頭の商品説明に、「140W」とワット数が記載されているので、まずはそこを確認するようにしましょう。
1時間あたりの電気代の目安を計算したいときは、このワット数と電気料金の目安となる「電気料金単価」を使って計算します。
- 消費電力(ワット数)÷1,000×電気料金単価
3種類の除湿器の電気代比較
計算式をつかって、3種類それぞれの電気代を比較してみましょう。ここでは、全国電気製品公正取引協議会が公表している平均値(31円)を電気料金単価とし、計算しています。
ワット数 | 1時間あたりの電気代 | |
コンプレッサー式 | 125~400W | 3.8~12.4円 |
デシカント式 | 285~480W | 8.8~14.8円 |
ハイブリット式 | 275=300W | 8.5~9.3円 |
電気代がもっとも安くつくのはコンプレッサー式。その次にハイブリッド式で、もっとも高くなってしまうのがデシカント式の除湿器です。
おすすめの除湿器は、結局どれ??
除湿器の種類と電気代を紹介しましたが、項目が多くて結局どれが自分に合うのか分からない方もいるでしょう。
改めて3つの種類とスペックの特徴をまとめてみたので、参考にしてみてください。
コンプレッサー式 | 梅雨や夏期にのみ使用したい方購入費と電気代を抑えたい方日中に使う方 |
デシカント式 | 小さいサイズの除湿器をお求めの方電気代は気にしない方室内干しなど、生活スペース以外で使いたい方」 |
ハイブリッド式 | 通年、除湿器を使いたい方広い部屋で使いたい方購入費は高くても気にしない方 |
電気代以外に重視したいポイント7個
除湿器を選ぶときに大切なのは、種類や電気代だけではありません。ご自身の部屋の大きさやライフスタイルを考慮しながら、除湿器のスペックにも注目しましょう。
ここでは、除湿器を選ぶときに必ずチェックしておきたい7個のポイントを紹介します。
- 除湿能力
- 音の大きさ
- タンクの容量
- キャスター
- 空気洗浄機能
- 内部乾燥機能
- 連続排水機能
1.除湿能力
除湿器を選ぶ際、除湿できる水の量をチェックするようにしましょう。数字の値が大きければ大きいほど、より多くの湿気を吸収できます。
特に次のような方は、除湿能力を重視することがおすすめ。
- 木造住宅もしくはコンクリート造りの家にお住まいの方
- 日のあたりが悪い北側の部屋にお住まいの方
- 家の近くに川や海があり、湿気が溜まりやすい方
- 広い部屋にお住まいの方
- 部屋の面積は大きくないが、すばやく湿気を吸収したい方
2. 音の大きさ
音が気になる方や静かな環境を大切にしたい方は、商品説明の「デシベル(dB)」を確認してください。この単位が大きいほど、運転音が大きいということです。
種類では、コンプレッサー式がもっとも音が大きい傾向にあり、デシカント式は小さい傾向にあります。ナイトモードや静音モード搭載の除湿器を選ぶこともおすすめです。
45dB以下 | ダイニングやリビングなどで、日中に使いたい方 |
35dB以下 | 寝室や作業スペースで使いたい方 |
3. タンクの容量
除湿器は、タンクに水が溜まると自動的に運転を停止します。そのため、タンクが小さい除湿器を選ぶと、こまめに水を捨てて運転を再開させるという手間がかかってしまうことに。
できるだけ水を捨てる手間を省きたい方は、4L以上など容量の大きい除湿器を選ぶようにしましょう。
次のような方には、大きめの容量を選ぶことがおすすめです。
- 衣類乾燥のために、除湿器を使いたい方
- 湿度が高い部屋に住んでいる方
- 広い部屋で生活している方
- 半日など、長時間除湿器をつけたままにしたい方
4. キャスター
除湿器のなかには、下部にキャスターがついている商品があります。持ち上げずに押すだけで動かせるので、部屋を移動させるときの負担が軽減されます。
次のような方はキャスターつきの除湿器を検討してみてはいかがでしょうか。
- 重たいものを運ぶのがしんどい方
- 複数の部屋で除湿器を使いまわしたい方
- サイズの大きい除湿器を購入したい方
5.空気洗浄機能
除湿器と空気洗浄機、ふたつの役割をあわせもった商品もあります。湿気だけではなく、ハウスダストやカビも心配な方は、両方の機能をもった商品の購入がおすすめ。2種類を購入するよりも出費が抑えられ、スペースを取らず室内もスッキリとします。
注意しないといけないのは、定期的にフィルターを掃除する必要がある点です。ウイルスやカビを吸収してくれますが、放置しているとフィルターに付着した菌や胞子が繁殖し、再度室内にばらまかれてしまいます。
また、除湿機能単体よりも吸収できる湿気の量は少なくなってしまいます。
6. 内部乾燥機能
機械のなかに残った湿気を、乾かす機能のことです。除湿器は湿気を取り込むため、なかに水分が溜まってしまいます。そのため、しばらく使わずに放置していると、機械の内部でカビが繁殖していたということも。
梅雨のあいだだけ使用を検討している場合など、特定の時期にのみ除湿器を使いたい方は、内部乾燥機能がついている商品を選びましょう。
7. 連続排水機能
除湿器にホースをつなぎ、浴室などに排水する機能のことです。水がタンクに溜まる代わりに、ホースから浴室などに排出されるため、一時停止をせずに連続で除湿器を使用できます。ホースは付属ではなく、市販のものを自分で購入する必要があるので注意してください。
特に次に当てはまる方には、連続排水機能付きの除湿器がおすすめです。
- 旅行や出張で、長期間留守にすることが多い方
- 別荘や仮住まいをお持ちの方
- 結露を防止したい方
電気代0円!効果のある除湿対策
除湿器の電気代を抑えたい方におすすめなのが、除湿器以外の方法でも湿気対策をすることです。それぞれを併用することで、より快適かつ清潔な生活空間を叶えられます。
いっさい電気代をかけずに除湿できる方法は、次の5つです。
- こまめな換気
- こまめな掃除
- 通気性の高いグッズの使用
- 湿気取りシート
- 湿気取り剤
【対策1】こまめな換気
室内に湿気がこもりやすい方は、まずはこまめに換気をするようにしましょう。部屋の空気を入れ替えることで、湿気が室内にこもるのを防ぎます。
換気扇を使っている方は、フィルターの定期的なチェックを怠らないことも大切です。
【対策2】こまめな掃除
湿気によるカビが気になる方は、掃除をしっかりとおこなうようにしましょう。カビのエサは人のフケやほこり。そのため、ゴミが溜まっている箇所はカビが繁殖しやすい傾向にあります。
室内干しをする方は、除湿器で衣類の乾燥をはやめるだけでなく、干す場所の掃除を定期的におこなうこと。衣類の繊維などが室内に溜まるのを防ぐようにしましょう。
【対策3】通気性の高いグッズの使用
除湿器は空気中の湿気を取り込んでくれますが、効果のある範囲は限られています。布団の下やクローゼットのなかなど、空気に触れにくい箇所や密閉されている空間までは、十分な除湿が行えません。
押し入れのなかに片付けているシーズン外の布団やコートなどはビニール袋や圧縮袋にいれると空気が循環されず、カビが生えてしまうので注意してください。
まずは布団を定期的に天日干ししたり、クローゼットや押し入れを換気する時間を設けることが大事。それに加えて、すのこベッドやメッシュ性の布団ケースなど、通気性の高い家具やグッズを使うことをおすすめします。
【対策4】湿気取りシート
カーペットの下や布団の下など、空気に触れにくい箇所は湿気が溜まり、カビが生えやすいです。そうした場所に湿気取りシートという薄型の布製のシートを入れるようにしましょう。
湿気取りシートは、その名の通り湿気を取り込んでくれるシートのこと。天日干しをするとシートに溜まった湿気が放出され、半永久的に使える商品がほとんど。そのため丁寧に扱えば、出費は購入時のみで済みます。
【対策5】湿気取り剤
ジェルや木炭などが湿気を取り込み、室内の湿気を下げてくれます。置き型やハンガーに掛ける形など、さまざまなデザインがあるため、用途に合わせた商品を購入してください。
なかでもおすすめなのは、半永久的に使える木炭の調湿剤です。天日干しをすると購入時の吸湿力を取り戻す商品が多く、基本的に買い替えは不要。メンテナンスの手間も出費もかからない、とっても便利な商品です。
電気代を抑えて除湿するなら、炭八がおすすめ!
室内の湿気や室内干しの生乾き防止に除湿器はおすすめですが、電気代がかかるデメリットがあります。ときどきなら大きな出費にはならないですが、毎日使うと安くても5万円ほどの出費になってしまいます。
そのため、除湿器だけに頼らない湿気対策が大切。炭八は調湿機能を兼ねそなえた木炭で、室内の湿気を快適な状態に保ってくれます。
置き場や用途に合わせた、大きさやデザインが豊富。室内はもちろん、クローゼットやキッチン下など、除湿器では対応しきれない箇所の湿気に対応してくれます。
さらに手入れ不要で半永久に使用が可能。吸湿力が落ちてしまいそうと不安な方は、定期的に日光の下で干すと、もとの吸湿力に戻せます。
まとめ
今回は、除湿器の種類ごとの電気代と、自分に合った選び方をお伝えするために、次の4つを紹介しました。
- 除湿器の種類3つ
- 種類ごとの電気代
- 電気代以外で気にしておきたいポイント
- 電気代を節約するためにできる対策
除湿器を購入する際は、ご自身の目的に合ったものを選ぶことがまず大切。そして電気代を節約したい場合は、併用して取り入れられる湿気対策を検討してみてくださいね。
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