布団にカビが生えてしまったらどうする?対処法と再発防止のポイント
「久しぶりに布団を干そうとしてみたら、黒いカビが生えている…!これってどうすれば良いの?そのまま使っても大丈夫なの?」
このようなお悩みをお持ちではありませんか?
布団に生えたカビをそのままにしていると、呼吸器の疾患やアレルギーを引き起こすこともあり、大変危険です。本記事では以下についてまとめています。
【布団のカビ予防方法や詳細について】
- 布団にカビが生える原因
- 布団にカビが生えてしまった時の対処法
- 布団にカビが生えないようにするための予防方法
を解説します!
この記事を最後まで読むことで、布団にカビを生やさないようにすることができますよ。
布団にカビが生える原因
布団にカビが生える原因は主に以下の通りです。
【布団にカビが生える原因】
●寝汗が原因のもの
●部屋の湿度が高い
それではそれぞれの原因について詳しく解説していきます。
布団にカビが生える原因①寝汗
普段あまり寝汗について気にする機会はありませんが、実は私たちは一晩の間に平均200ml、多い時には600mlほどの寝汗をかくと言われています。
季節や体格、性別などで個人差はありますが、200〜600mlというとコップ1杯〜ペットボトル1本分の水分量と考えると相当な量ですよね。
カビは適度な湿度や温度、栄養分などが揃うと爆発的に増加していきます。
寝汗で湿った布団が人の体温で温められ、皮脂や髪の毛などの栄養分もある布団はカビ菌にとって最高の条件が揃っている空間なのです。
そのため特に汗をかきやすい頭部や背中に触れている枕やシーツなどはカビが発生しやすいため、特に注意が必要です。
布団にカビが生える原因②部屋の湿度が高い
布団にカビが発生しやすい部屋は多くの場合湿度が高いケースが多いです。
これは部屋の通気性が悪かったり、構造上湿気の溜まりやすい部屋だと特に気をつける必要があります。
カビは湿度60%を超えてくると活動が活発になります。
少し狭めの部屋や、窓の少ない部屋だとカビ菌にとって非常に条件の良い環境が揃ってしまいます。
また、近年ではマンションやアパートなど機密性の高い住居も増えており、こういった家屋も空気が入れ替わりづらく、湿度が上がりやすいため対策が必要になってきます。
布団のカビをそのままにすることで起きる問題
家の中に発生するカビには複数の種類がありますが、ほとんどのカビは放置していると人体に悪影響がでる場合が多いです。
カビが繁殖しているとアレルギーの原因になる胞子を空気中に撒き散らします。
長期間カビの胞子に晒されているとアレルギー性喘息などの呼吸器疾患や、そのほか様々な体調不良の原因になる可能性があるため、カビが発生した場合は早急に対処する必要があります。
家の中に発生するカビには複数の種類がありますが、布団のカビを放置すると、以下のような問題が発生します。
- アレルギー性鼻炎や結膜炎
カビが繁殖しているとアレルギーの原因になる胞子を空気中に撒き散らすため、長時間カビの胞子にさらされます。粘膜にカビが付着することで過剰反応してアレルギー反応が起きます。
- 気管支肺アスペルギルス症などの感染症
疲労がたまって免疫力が落ちている人がカビを大量に吸いこむと、肺からカビが入って、肺にカビが生えてしまいます。
布団にカビが生えてしまったときの対処法
普段使っている布団にもしもカビが生えてしまった場合はどうすればよいのでしょうか?
カビが発生した場所や寝具の種類によって必要な対処法が異なるため、ここでは以下についてそれぞれ詳しく解説していきます。
【布団にカビが生えてしまったときの対処法】
- 敷布団に生えてしまった場合
- 布団カバーやシーツに生えてしまった場合
ここではそれぞれについてさらに詳しく解説していきます!
敷布団の場合
敷布団に生えてしまったカビを除去するためには、次の4つのアイテムを用意しましょう。
- エタノールスプレー
- 重曹スプレー(市販でOK)
- ティッシュペーパー
- スポンジ(食器洗い用のものでOKです)
敷布団に生えてしまったカビは次の手順で除去していきます。
- 敷布団に生えてしまったカビの表面をアルコールスプレーを含ませたティッシュで拭き取ります。この時、もったいないと感じますが、一度カビの上を通過させたティッシュは使い回さないように注意しましょう。カビが付着したものを再度他の場所につけると、カビが広がる原因になります。
- 続いて、アルコールで拭き取った場所に重曹スプレーを吹きかけて5分ほど放置します。こうすることで布団に根を生やしたカビの胞子を浮かせることができるのです。
- 重曹スプレーを吹きかけて5分ほど経過したら、スポンジに水を含ませて洗っていきます。
- 再度エタノールスプレーを吹きかけて除菌しましょう
- 完全に乾かして完了です。布団に水分が残った状態のまま放置していると雑菌が繁殖したり、再度カビが生える原因になるので注意しましょう。
これで敷布団のカビの除去は完了です。
布団カバーやシーツの場合
続いて、布団カバーやシーツなどでカビが留まっている場合(その下の布団にまで根を生やしていない状態)の対処法を解説します。布団カバーやシーツに生えてしまったカビを除去する場合は、次の4つのアイテムを用意します。
- お湯
- 塩素系漂白剤
- 歯ブラシ
- ゴム手袋
布団カバーやシーツに生えてしまったカビは次の手順で除去していきましょう。
- お風呂場の浴槽に40〜60度のお湯を張り、塩素系漂白剤を溶かしましょう。塩素系漂白剤を溶かす量はパッケージに記載されている量を参考にします。この時冷たい水では効果が薄まってしまうので、必ずお湯を使います。湯沸かし器で最大まで水温を上げてお湯を張ればちょうど良いくらいの水温になるはずです。
- カビが生えた布団カバーやシーツを1時間ほど漬け置きします。換気扇は回しておきましょう。
- 1時間経って、取りきれなかったカビを歯ブラシで擦ります。
- 一度布団カバーやシーツ全体を洗い流してから洗濯機でいつも通り洗濯しましょう。
- 風通しの良い場所で完全に乾燥させます。
お風呂場でなくても、洗濯機の漬け置き機能を活用しても良いですね。
布団にカビが生えないようにする方法
布団に生えたカビを除去した後は、次はカビが2度と生えないようにする方法を知っておきましょう。布団にカビが生えるのを防止する方法は以下の通りです。
【布団にカビが生えないようにする方法】
- 除湿マットを使う
- こまめに布団を干す
- 部屋の換気を心がける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①除湿マットを使う
除湿マットとは、布団の下に直接敷いて使うマット状の除湿剤です。シリカゲルや珪藻土、炭などを使用して作られており、就寝中の汗などの水分を吸い取ってくれます。ものによっては丸洗いできるので非常に衛生的です。
除湿マットについてはこちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
②こまめに布団を干す
こまめに布団を干すことも布団にカビが生えないよう予防するためには非常に効果的。週に2、3回お天気の良い日に数時間干すだけでも全然違いますので、タイミングを見て干すと良いでしょう。
もし布団を干すのが身体的に負担になるようであれば、布団乾燥機を使うのもおすすめです。スイッチひとつでフカフカの布団に仕上げてくれるので、一家に一台あっても良いかもしれません。
③部屋の換気を心がける
部屋の中の余分な湿気を排除するためにも、適度に換気をすると良いでしょう。寝室の窓はなかなか開けないという人も多いかと思いますが、朝と昼に10分程度窓を開けておくだけでも十分な換気になります。
適度な換気は部屋の中に滞留している埃や風邪のウイルスを追い出す役割もありますので、ぜひ行っておきたいところです。もし、仕事の関係などで日中家にいないため換気ができないというのであれば、お休みの日や帰宅してから少しの時間だけでも換気をすると良いでしょう。
カビが原因で布団が変色した場合の対処法
カビが原因で布団が変色した場合、どのように対処すればいいのでしょうか?カビによって布団が変色した場合には、漂白剤を使うのがおすすめです。
【漂白剤を使用したカビ対処法】
①漂白剤をぬるま湯に溶かしてスプレーボトルに入れる
②変色した部分に吹きかける→色が薄くなるまで15分ほど放置する
③40度くらいのお湯で濡らしたタオルで優しくたたく
④乾いたふきんで優しくたたき、天日干しをする
※生地へのダメージを最小限に抑えたいなら酸素系漂白剤の使用がおすすめ
薄めた漂白剤を吹きかける場合には、布団の目立たない場所で試してから全体に使用しましょう。
フローリングにもカビが生えてしまった場合の対処法
布団だけでなく、布団の下のフローリングにカビが生えてしまうことがあります。フローリングにカビが生えてしまった場合の対処法は以下の通りです。
【フローリングにカビが生えてしまった場合の対処法】
①濡らしたふきんでカビが生えている部分を拭き取る
拭き取ってもカビが取れない場合には、無水エタノールを希釈したスプレーを吹きかけてさらに拭き取ります。(無水エタノール:精製水=8:2くらい)
床の素材によって変色がおこる恐れがあるため、目立たない所で試してから全体に吹きかけましょう。
②強力なカビが発生している場合には専門の業者に依頼するのがおすすめ
拭き取り掃除では取り除けない強力なカビが発生している場合には、カビ取り専門業者に依頼するのがおすすめです。無理にこすったり削ったりするとフローリングの色が剥げたりキズになったりする可能性があります。柔らかな布で優しく拭き取るようにしましょう。
調湿剤【炭八の使用がおすすめ】
布団のカビを予防するためには、調湿剤【炭八】の使用がおすすめです。炭八は湿気を吸い込む穴が大きい針葉樹から作られた木炭です。お部屋の湿度に合わせて湿気を吸ったり吐いたりするため、常に快適な湿度を保てます。寝室に炭八を置いておけば湿気を吸収することができ、カビの予防にも繋がるのです。
まとめ
布団に生えたカビをそのまま放置しておくとさまざまな問題を引き起こします。健康に良くないのはもちろんのこと、カビが胞子を撒き散らして部屋中にカビが生える原因になることも。
そういったことにならないためにも、こまめに布団を干したり、部屋の換気をすることは非常に大切です。合わせて除湿剤を活用することで余分な湿気を吸い取ってくれるため、より効果的にカビ予防をすることができますよ。
畳に発生したカビの除去方法や畳にカビが発生する原因が気になる方は「畳がカビ臭い?!畳からカビの臭いがする原因やカビ臭さの除去方法を紹介!」もチェックしてみてくださいね!
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