布団がジメジメするのは何故?3個の原因と正しい対策をお伝え
「布団がきちんと乾かず、ジメジメとしていて不快!」
「布団の手入れをしたいけど、どうすればいいのか分からない…」
など、布団の湿気でお困りの方も多いでしょう。
毎日のように使い、肌にも直接触れる布団がジメジメしているのは嫌ですよね。カビやダニの発生率も上がってしまうので、早めに対処したいところです。
本記事では、布団の不快なジメジメ感を解決できるよう、次のことを紹介します。
- 布団がジメジメする原因
- 布団に湿気を溜め込んではいけない理由
- 布団がジメジメするときの具体的な解決策
- ジメジメを解決する正しい布団の干し方
- 忙しい人でもできる、ジメジメ対策
布団がジメジメするのは、なぜ?
布団のジメジメを解決するためには、まず原因を知ることが第一。布団がジメジメとするときは、湿気が溜まっている証拠。なぜ湿気が溜まっているのか、その理由を知ることから始めていきましょう。
布団に湿気が溜まる理由は、主に次の3つです。
- 部屋の湿気が高い
- 空気の通りが悪い
- 汗が溜まっている
【布団がジメジメする理由1】部屋の湿度が高い
ご自身の住まいや部屋にいるとき、次のように感じたことはありませんか?
- 建物もしくは部屋全体がジメジメする
- とびらを開けたときにカビの臭いが気になる
- 換気をしているはずなのに、カビが発生しやすい
いずれかに当てはまった場合、部屋そのものが高湿状態になっている可能性があります。高湿な環境では、ソファや布団などの布製品にも湿気が溜まってしまうもの。
なかには換気をしっかりとしている方もいるかもしれませんが、湿気の高さは住宅環境によっても左右されます。そのため、換気以外の方法で空間全体の除湿を心掛ける必要があります。
- 建っている場所が周囲の建物よりも低い
- マンションなどの下の階にある
- 近くに川などの水辺がある
- 床下の空間が狭い
- 鉄筋コンクリート造り
【布団がジメジメする理由2】空気の通りが悪い
建物と同じで、布団も空気を循環させることが大切。空気が溜まらないようにすることで、湿気の蓄積を防止できます。
次の特徴に当てはまる方は、布団にも空気が通るように工夫する必要があります。
- 布団を床に直接引いたままにしている
- すのこ以外のベッドを使っている
- 布団を押し入れに片づける際、湿気対策をしていない
【布団がジメジメする理由3】汗をかいているから
睡眠時の汗の量は、一晩で200ミリリットルほど。言い換えると、約3日でペットボトル1本分の汗が、布団に溜まってしまうということです。
梅雨や夏に冷房のタイマーが切れたあとの時間はもちろんですが、冬のあたたかい布団のなかでも汗をかいています。そのため、季節を問わず汗を布団に溜め込まない工夫が必要です。
布団のジメジメを放置してはいけない理由
サイズが大きく、お手入れが面倒な布団は、ジメジメ感を覚えてもついつい対策を怠ってしまいますよね。しかし、布団のジメジメを放置していると、不潔感や不快感はもちろんのこと、場合によっては布団を買い替える必要も出てきます。
布団のジメジメを今のまま放置した際に発生するリスクは、次の通りです。
- カビが発生しやすくなる
- クリーニングが必要になる
- ダニが発生しやすくなる
- 健康に影響する
- 寝つきが悪くなる
1.カビが発生しやすくなる
布団にはカバーをしているため、普段はあまり違和感に気づかないでしょう。しかし、久しぶりに洗濯をしようとしたらカビが発生していたという経験がある人も多いのではないでしょうか。
カビは湿気65%以上、温度20度台前半の環境を好みます。さらに、カビのエサは人の皮脂、頭皮のフケ、そしてほこり。つまり、温かくエサも豊富な布団は、カビにとっては繁殖しやすい環境なのです。
定期的に以下の対策をしていない場合は、知らないうちにカビが発生しているかもしれません。
- 湿気対策
- スプレーでの除菌
- カバーの洗濯
- 掃除機やコロコロを使ったゴミ取り
2.クリーニングが必要になる
カビを放置した場合、次に必要になるのがクリーニングです。ちょっとしたカビであれば重曹などで対処することも可能ですが、すでに広がってしまっている場合は、根本からの解決が必要。そうなると、個人ではなくクリーニングに出したほうが安心ですよね。
クリーニング屋に大きな布団を持っていくのは大変なうえ、お金もかかってしまいます。そのため、普段からのカビ対策が欠かせません。
3.ダニが発生する
ダニはカビ同様、高温多湿の環境を好みます。さらに皮脂、髪の毛、ホコリなどが好物。つまりジメジメとした布団は、カビだけではなくダニにとっても生息しやすい環境なのです。
天日干しが有効といわれていますが、それだけでは不十分。掃除機でダニやフンを定期的に吸い取る必要があります。
4.健康に影響する
すでに説明した通り、布団はカビやダニが発生・繁殖しやすい場所です。このふたつは不潔なのはもちろんですが、ときに健康被害も発生させてしまいます。
カビの場合は、胞子を吸い込むことで喘息やアレルギー症状が発生。ダニは、そのふたつに加えてアトピー性皮膚炎や結膜炎につながります。また、布団の手入れを怠っているうちにニキビが増えてしまった方も不潔な布団が原因かもしれません。
特に次のような方がいるご家庭は、十分に気を付けるようにしましょう。
- 呼吸器官系の疾患を持っている方
- 小さなお子さん
- ご高齢の方
- 免疫が低い方
- 敏感肌の方
5.寝つきが悪くなる
ジメジメとしている布団にストレスを感じ、寝つきが悪くなっている方も多いのではないでしょうか。寝不足でしっかりと疲れが取れないと、その疲れが心身ともに少しずつ蓄積されてしまいます。
また、一般的に快適な睡眠がとれる湿度は40%~60%といわれています。不快感をおぼえるほど布団がジメジメしているときは、すでに湿度が不適切な基準になっており、カビやダニの発生・繁殖リスクが高まっていると考えておきましょう。
【布団のジメジメ対策】ベッドの場合
布団がジメジメしているときのリスクを避けるためには、ご自身に合った対策が必要です。大切なのは、空気を循環させて湿度を下げ、かつ清潔に保つこと。
まずはベッドに敷いている布団がジメジメしている方に向けての対策を、お伝えします。
- すのこ・パイプベッドを使う
- 除湿シートを敷く
- ベッドメイクをする
【対策1】すのこ・パイプベッドを使う
ベッドを使っている方の布団のジメジメ対策として有効なのは、すのこベッドやパイプベッドの使用。布団を敷く場所に空間が生まれることで、空気が循環しやすく、湿気が溜まりにくくなります。
とはいえ布団の全面がつねに空気に触れるわけではありません。すのこ板に触れている箇所は自然と湿気が溜まりやすくなってしまいます。板張りになっているベッドよりは、湿気が逃れやすい程度だと考えておきましょう。
【対策2】除湿シートを敷く
すのこベッドやパイプベッドがいいとは分かりつつも、ベッドを買い替えるのは大変ですよね。そんなときにおすすめなのが、除湿シートです。
「今のベッドを捨てるのはもったいないし、お金がかかる」
「板張りのベッドでも、できる対策が知りたい」
「薄いマットレスと敷布団を重ねて使っているときは、どうすればいいんだろう」
とお悩みの方には、特におすすめ。
除湿シートは、数ミリほどの薄さで、布団の下に敷いておくと湿気を吸い込んでくれます。そのため、布団に湿気が溜まったり、カビやダニが発生したりするのを、防いでくれます。
ショッピングセンターの寝具売り場や通販で、2000円代ほどで購入可能。さらに定期的に天日干しをして湿気を逃すことで、長期間使用し続けることができます。
【対策3】ベッドメイクをする
ベッドで寝ていると、つい起床後に布団をグシャグシャにしたままお出かけする方も多いのではないでしょうか。
片付ける必要がないのがベッドのメリットではありますが、掛布団が乱れたままだと、敷布団に溜まった熱や湿気が放出されません。これも布団をジメジメさせ、カビやダニを繁殖しやすい環境をつくる要因となります。朝起きたら掛布団は畳むようにしましょう。
【布団のジメジメ対策】床に布団を敷く場合
普段、布団に床を敷いて寝ている方でジメジメが気になる場合は、次のような工夫を取り入れましょう。
- 起きたら布団を畳む
- 折り畳み式のすのこ板を敷く
- 室内の換気を怠らない
【対策1】起きたら布団を畳む
床に直接布団を敷いていると、布団と床のあいだで空気が溜まってしまい、湿気が蓄積されます。布団だけにカビが発生した場合はどうにかなりますが、床そのものにカビが発生してしまう可能性も避けられません。まず朝起きたら布団を畳む習慣をつけるようにしましょう。
【対策2】折り畳み式のすのこ板を使う
布団サイズのすのこ板で、折り畳みできるタイプのものがあります。広げることで低めのベッドのような役割を果たし、朝起きたら布団をうえに乗せたまま折りたたみが可能。空気の通りがいいだけでなく、日中は部屋の面積を取ることもありません。
【布団のジメジメ対策】押し入れやクローゼットの場合
普段使っている布団だけではなく、押し入れやクローゼットから出した布団のジメジメ感に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。基本的に密閉空間となっている押し入れやクローゼットは、しっかりと湿気対策をしたうえで布団を片づける必要があります。
季節が変わって片付けていた布団を取り出す際に、カビが発生していることもしばしば。
次の対策をしておけば、布団のジメジメ感の防止カビ発生のリスク低下につながります。
- 圧縮袋は使わない
- 定期的に換気する
- すのこ板を敷く
【対策1】圧縮袋は使わない
圧縮袋は布団をほこりから守ってくれるうえ、押し入れやクローゼット内に占める布団の面積も減らしてくれます。
しかし圧縮袋は布団内の空気の循環を阻んでしまいます。つまり、布団を片づける前に湿気が溜まっている場合、そのまま湿気が蓄積し、カビが発生してしまうリスクが高まるのです。
どうしても布団を小さくして片づけたい場合は、次の手順で片づけることがおすすめです。
- 布団を丸めて小さくする
- 結束バンドや細めのひもで結ぶ
- 布やメッシュ素材の空気の通りがいい収納袋に入れる
【対策2】定期的に換気する
押し入れやクローゼットは、ものを取り出すとき以外は密閉状態です。そのため、空気が内部に溜まってしまいます。部屋の換気をする際、押し入れやクローゼットの扉も開けたままにするなどして、内部の空気を循環させるようにしましょう。布団だけではなく、洋服・引き出し・壁のカビを防ぐことにもつながりますよ。
【対策3】すのこ板を敷く
押し入れやクローゼットに布団を片づける際、その下にすのこ板を敷いておくことがおすすめです。そうすることで片付けたまま放置していても、床などに接する面積が減るため、湿気の蓄積やカビの発生が防げます。結果として、布団を再度利用する際のカビ臭さやジメジメ感を解決できますよ。
定期的にお手入れをしたい!正しい布団の干し方
布団のジメジメを解決するためには、普段から湿気対策をしっかりと行うことが大切。ですが、定期的に布団を天日干しすることも欠かせません。
普段の湿気対策・掃除機やコロコロによるゴミ取り・スプレーによる除菌に加え、天日干しを行うことで、より布団の快適さや清潔さを維持できます。
- 布団を乾かすことで柔らかさを取り戻し、寝心地がよくなる
- 寝心地がよくなることで、身体の疲れが回復されやすくなる
- 紫外線による殺菌効果で布団を清潔にできる
- 湿気が取り除かれることで、カビやダニの繁殖を抑えることができる
ベランダの柵に掛けて天日干しする場合は、砂ぼこりや花粉が布団につかないように注意が必要。柵に薄めの布を敷き、そのうえに布団を干すようにしましょう。
ベランダに出せない場合は、室内に干すことも可能。窓を開けるか網戸の状態にしておき、窓際で布団に風を通しましょう。
- 頻度:2週間に1回、可能であれば1週間に1回
- 時間:日光が当たりやすい10時~15時
- 長さ:表裏それぞれ1時間~2時間
お手入れが面倒くさい方におすすめ!布団のジメジメ対策
布団の定期的な手入れが必要だと分かりつつ、次のような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか。
「なかなか時間がないので、掃除や天日干しをする暇がない」
「ただでさえ洗濯物が多いため、布団を干している余裕なんてない」
布団のジメジメ対策や解消に時間を避けなくても、簡単に取り入れられる方法があります。それは、湿気取り剤の使用です。
湿気取り剤とは、空気中や布繊維に入り込んだ湿気を取り込むことで、室内・家具・衣類を湿気から守ってくれるもの。湿気取りといえば除湿機やクーラーの除湿機能もよく知られていますが、電気代がかかってしまうだけでなく、手入れも大変。さらに使い方を間違えると、カビ胞子を室内に広げてしまうリスクもあります。
布団の手入れや家電製品による対策を好まない方は、以下の方法で簡単に湿気対策をしましょう。
- 室内:ベッドサイド・ベッド下に湿気取り剤を置く
- 押し入れやクローゼット:床に置く・片づける際に布団のあいだに挟み込む
布団のジメジメ対策には、炭八がおすすめ!
湿気取り剤を使って、楽に布団のジメジメ対策をしたい方は、ぜひ炭八を検討してみてください。炭八とは、水分の吸収力にすぐれた針葉樹をつかった湿気取り剤です。
炭八は次の理由で、ジメジメに悩んでる方におすすめです。
- 湿気の取り込みだけでなく消臭の効果がある
- 気になる場所に置くだけで効果を発揮してくれる
- 半永久的に使用できるため、買いなおしや中身の入れ替えが不要で経済的
- 手入れは天日干しのみ
- 中身は炭のみのため化学物質ゼロで安心安全
まずはご自身の用途に合わせたサイズやデザインを見つけてみましょう。
まとめ
今回は、布団のジメジメ感への対策として、その原因や湿気溜め込まない工夫をお伝えしました。
- 布団がジメジメする原因
- 布団に湿気を溜め込んではいけない理由
- 布団がジメジメするときの具体的な解決策
- ジメジメを解決する正しい布団の干し方
- 忙しい人でもできる、ジメジメ対策
快適かつ清潔な空間で眠れるよう、ぜひ日常に取り入れてください。
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