なぜか臭い!洋服のイヤな臭いの原因と簡単にできる解決策をお伝え
「クローゼットを開けたら臭いが気になった」
「いつの間にかTシャツから臭いがするようになった」
「どうすれば洋服の臭いを消せるのか知りたい」
このようなことをお考えの方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、日常的にあるもので洋服の気になる臭いは消せます。
さらに、臭いを発生させない工夫も簡単に取り入れられます。
しかし、洋服の臭いの消し方は臭いの原因によって異なります。
不適切な方法で臭いを消そうとすると、洋服が傷んでしまいかねません。
そのため、本記事では以下について説明していきます。
- 洋服が臭い原因は?ケース別にお伝え
- 原因ごとの解決策
- 臭いを消すときの注意点
- もう悩まない!洋服を臭わせないコツ
この記事を読むと、洋服の臭いの原因・適切な解決策・臭いを発生させない予防法が分かりますよ。
洋服が臭い原因は?ケース別にお伝え
洋服から臭いがただよう原因は、主に次の4つです。
- 汗や皮脂の汚れがのこっている
- 食事やタバコのにおいが染み付いている
- 洗濯物が生乾きになっている
- 収納場所に湿気が溜まっている
しかし、臭いの原因が分からないからこそお困りの方も多いのではないでしょうか。
ここでは、それぞれの臭いの原因と当てはまるケースをお伝えします。
汗や皮脂の汚れがのこっている
普通に洗濯をしても、なかなか落ちないのが脂や皮脂による汚れです。
時間がたつと酸化して臭いがこびりついてしまい、洗濯を繰り返しても消えません。
次のうちどれかに当てはまったら、汗や皮脂が原因でしょう。
- 洋服が黄ばんでいる
- アンモニア臭がする
- しばらくクローゼットに保管していたら臭くなった
- 運動用ウェアや夏服など汗をよくかくときに着用しているものが臭い
- 部屋着やパジャマなど着用時間が長い洋服が臭い
食事やタバコのにおいが染み付いている
臭いの原因となる粒子が服の繊維に付着することで、気になる臭いが発生します。
すぐに気付かなくても他の人が気付いたり、翌日におなじ服を着るときに臭いを感じることがあります。
次のうちどれかに当てはまったら、食事やタバコが原因です。
- 洋服をリビングやダイニングに干している
- 飲み会で焼肉などに行った
- 喫煙所でタバコを吸っていた
- 日常的にタバコをよく吸う・吸う人が近くにいる
洗濯物が生乾きになっている
しっかりと乾いていない洋服を放置していると、残った水分や皮脂汚れから雑菌が繁殖します。
その雑菌が臭いの原因なのですが、普段の洗濯ではなかなか消えません。
次のうちどれかに当てはまったら、生乾きによる臭いです。
- 部屋干しをしていた
- 汗をかいたまま洋服を放置していた
- しっかりと乾いていないまま洋服を片づけた
収納場所に湿気が溜まっている
洋服ではなく、クローゼットやタンスなど収納環境が原因となる場合もあります。
湿気独特の蒸れたような臭いがしたり、ひどい場合はカビが発生してしまうことも。
そのまま放置していると、徐々に洋服に臭いが付着してしまいます。
次のどれかに当てはまったら、湿気やカビが原因でしょう。
- タンスやクローゼットの換気をしていない
- 生乾きの洋服を片づけた
- 収納を開けた瞬間、むわっとする臭いがした
- 腐ったような、すっぱい臭いがした
汗や皮脂の汚れによる洋服の臭いを取るには?
洋服の臭いの原因に汗や皮脂の汚れが考えられる場合は、次の3つを試してみてください。
- 弱アルカリ性洗剤
- 酸素系漂白剤
- 重曹
弱アルカリ性洗剤
汗や皮脂は弱酸性のため、その反対の性質をもつ弱アルカリ性の洗剤によって成分を中和できます。
しかし洗浄力が高い反面、デリケートな素材を傷めてしまう可能性があります。
そのため、シルクやウールへの使用はおすすめしません。
手頃に手に入りやすいものは次の2つです。
- 市販の弱アルカリ性洗剤
ラベルの「液性」の欄に「弱アルカリ性」と書かれているものを選びましょう。
使用方法は、商品の記載にしたがってください。
- 過炭酸ソーダ
100均でも販売されており、手頃に購入できます。
洗濯のときに洗剤代わりに投入するか、ぬるま湯に溶かしてつけおきするのがおすすめ。
酸素系漂白剤
洗浄や消臭だけでなく、臭いの予防にも役立ちます。
40~50℃のぬるま湯でつけ置きをして臭いを消しましょう。
塩素系とは異なり、酸素系漂白剤は色落ちの心配がありません。
しかし弱アルカリ性洗剤と同じく、デリケートな素材には負担が大きいので注意が必要です。
重曹
重曹は消臭効果もありますが、柔軟剤としても使える代物。
色落ちする可能性があるので、とくに天然素材の洋服はデニム生地への使用は控えましょう。
ここでは臭いのみが気になる場合と黄ばみも気になる場合、それぞれの対応をお伝えします。
- 臭いのみが気になる場合
- 洗面器1杯分の40℃のぬるま湯に大さじ1杯の重曹をいれてなじませる
- 洋服を入れ、30分つけ置きしてから洗濯機で洗う
- 黄ばみも気になる場合
- 黄ばみに重曹ペーストを塗り10分ほど放置する
- 洗面器1杯分の40℃のぬるま湯に大さじ1杯の重曹をいれてなじませる
- 洋服を入れ、30分つけ置きしてから洗濯機で洗う
食事やタバコによる服の臭いを取るには?
食事やタバコによる臭いを取るには、次の2つを試してみてください。
- お風呂場に放置
- ドライヤー
お風呂場に放置
帰宅後、その日のうちに簡単にできる方法です。
使用後のお風呂場に一晩、洋服をかけておきましょう。
お風呂場の蒸気といっしょに臭い成分が揮発していきます。
ドライヤー
食べ物やタバコの臭い粒子をドライヤーの風で飛ばしていく方法です。
洋服から10cmほど離したところから風をあてていきましょう。
高温でおこなうと洋服が傷んでしまう可能性があるため、冷風を使うのがポイントです。
生乾きによる洋服の臭いを取るには?
生乾きによる洋服の臭いには、次の3つを試してみてください。
- アイロン
- 乾燥機
- お湯でつけ置き
アイロン
生乾き臭の原因は、60度以上の熱に弱いマイクロコッカス菌と、乾燥に弱いモラクセラ菌です。
そのため、アイロンを利用して高温低湿な環境をつくることで臭いを消せます。
- アイロンを150℃以上に設定する(中~高)
- 蒸気が出てくるので、そのまま洋服が乾燥するまであて続ける
しかし、素材には熱に弱いものもあります。
そのため、洗濯表示に記載されているアイロンの使用可否や温度はかならず確認しましょう。
乾燥機
アイロンと同じく、高温多湿な環境をつくれる乾燥機でも生乾き臭は消せます。
家庭用の乾燥機は最大で70℃ほどになりますが、デリケートな素材には50~60℃での乾燥がおすすめ。
もし家庭用の乾燥機では臭いが落ち切らなかった場合は、より温度の高いコインランドリーのものを使用すると良いでしょう。
お湯でつけ置き
お湯を沸かして放置するだけでいいので、簡単にできます。
- お湯を70℃ほどにする。
- 洋服を入れ、30分放置してから洗濯機で洗う。
- もし臭いがきつい場合は洗濯機にいれる前にもみ洗いをする。
沸騰するまでお湯の温度をあげてしまうと、素材が傷んでしまいます。
温度計がない方は、沸騰したお湯にたいして1/4の割合の水をプラスしてください。
そうすると、煮沸消毒に適切な60~70℃のお湯がつくれます。
湿気による服の臭いを取るには?
湿気による臭いの主な原因はカビです。
カビによる臭いを落とすには、次の2つを試してみてください。
- 洗濯機
- 酸素系漂白剤
洗濯機
普段より少ししっかりめに洗濯をすることで、カビを落とし臭いを解消できます。
しかし、注意すべきことが2つあります。
1つ目はお風呂の残り湯ではなくきれいな水をつかうこと。
2つ目は他の洗濯物にカビがうつらないようにするため、単独で洗うこと。
洗濯機から取り出したあとは、天日干しで乾かすようにしましょう。
日光にふくまれる紫外線が、カビをしっかりと殺菌してくれます。
酸素系漂白剤
洗濯をしても臭いやカビが取れなかった場合におすすめです。
酸素系漂白剤には、液体タイプ(酸性)と粉末タイプ(弱アルカリ性)があります。
頑固なカビには、洗浄力の強い粉末タイプがおすすめです。
デリケートな素材を洗うときは、液体タイプを選びましょう。
- 40℃~50℃のお湯に酸素系漂白剤を入れる
- 1時間程つけ置きする
- 洗濯機で洗って天日干しする
臭いを消すとき、これだけは注意して!
洋服の臭いを消すときに欠かせないのは、洗濯表示の確認です。
素材によっては熱に弱いものがあり、生地の痛みや縮小の原因になってしまいます。
せっかく臭いが消えたのに着れなくなる事態は避けたいところ。
ここでは、特に注意が必要な洗濯表示を紹介します。
臭いへの対処の前にまずは洗濯表示を確認して、洋服を長持ちさせましょう。
洗濯処理のマーク 記載されている数字以上の温度での洗浄はひかえる | |
アイロンのマーク ・点が1個:110℃が限度・点が2個:150℃が限度・点が3個:200℃が限度・バツ印:アイロンの使用不可 | |
乾燥機のマーク ・点が1個:60℃以内で使用・点が3個:80℃以内で使用・バツ印:乾燥機の使用不可 | |
漂白剤のマーク ・三角印のみ:塩素系・酸素系どちらも利用可・斜線とき:酸素系のみ・バツ印:漂白剤の使用不可 |
もう悩まない!洋服を臭わせないコツ
洋服の臭いを消そうと思っても、素材がデリケートなためできることが限られてしまうこともあるでしょう。
また、繰り返し洗浄力の強い洗剤を使ったり、熱をあたえたりしていると、ダメ―ジが蓄積されてしまいます。
そのため、本当に大切なのは臭いを発生させないように予防することです。
「この洋服を着たいのに臭いが気になって着られない…」
「お出かけ先で臭いが気になりだした」
このような事態をふせぐために、生活のなかで次の3つを意識してください。
- 洗濯機を清潔にたもつ
- しっかりと乾かす
- 収納場所に湿気をためない
洗濯機を清潔にたもつ
洗濯機が汚れていると洗浄力が落ちたり、カビなどが洋服に付着してしまいます。
つまり、洗濯機を使うことが臭いの原因になってしまうのです。
そのため、次のことを意識しましょう。
洗濯槽を洗浄する
できれば毎月、少なくとも2ヵ月に1回は洗浄しましょう。
ドラム式洗濯機を使っている場合は、乾燥フィルターの手入れも必要です。
お風呂の残り湯は使わない
ぬるま湯のため冷水よりも洗浄力が期待できますが、皮脂や雑菌も混ざっています。
もし残り湯を使いたい場合は漂白剤との併用がおすすめです。
洗濯物を詰め込みすぎない
洗浄力が落ちてしまうだけでなく、洗濯機の故障にもつながります。
使用している洗濯機の容量を守りましょう。
しっかりと乾かす
生乾き臭や収納場所の湿気につながってしまうので、洗濯後はきちんと乾かしてから片づけましょう。
天日干しをする
部屋干しよりも天日干しのほうが乾きやすいうえ、除湿器や乾燥機などによる光熱費もおさえられます。
さらに日光の紫外線は殺菌効果もあるため、より清潔さが保たれます。
浴室乾燥機を使う
天日干しが難しいときは、40℃~45℃の温度でゆっくりと時間をかけて乾かしていきましょう。
タンブラー乾燥機ほど高温にはならないため、洋服へのダメージがおさえられます。
除湿器をつかう
部屋干しをするときは、送風機能つきの除湿器をつかうと乾きがはやくなります。
また部屋の湿気防止にもつながるため、カビやダニの発生を防げます。
収納場所に湿気をためない
しっかりと洋服を乾かしても、季節や部屋の立地条件によって湿気がたまりやすくなります。
そのため、こまめに除湿を行うことが大切です。
換気をする
たまった湿気を逃すことが大切。
定期的にクローゼットや棚を開けて換気するようにしましょう。
ぎゅうぎゅうに服を入れない
服を詰め込んでいると空気の通り道がなくなるため、湿気がたまりやすくなります。
以下の量を、意識しましょう。
- クローゼットの場合はハンガーを1~2cmずつ開ける
- タンスの場合は閉じる際に服がつまらない程度に抑える
湿気取り剤をいれる
手間をかけずに除湿を行いたいときは、湿気取り剤を検討してみてください。
とくに木炭を原料としているものは、天日干しで溜まった水分を処理できるのでおすすめです。
洋服の臭いが気になるときは炭八がおすすめ!
洗濯や乾燥の仕方、そして生活のなかなど、洋服が臭ってしまう原因はたくさんあります。
そのため、臭いを完全になくすのは難しいでしょう。
調湿木炭の炭八は、湿気だけではなく臭いを吸収する消臭の役割をしてくれます。
そのため、カビの防止や臭いの発生だけではなく、生活のなかで生じるさまざまな臭いに対応可能。
収納スペースの湿気や洋服の臭いが気になるときや、清潔さを保ちたいときは、炭八の利用を検討してみてください。
洋服や収納スペースの臭いについて気になる方は「クローゼットの嫌な臭いにおすすめの消臭剤は?クローゼットの消臭剤の選び方や種類について解説!」も、チェックしてみてくださいね。
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