お部屋や押入れがカビ臭い?!カビが発生する原因やカビの予防方法を紹介!
「いろいろな場所からカビの嫌な臭いがする…」
「カビが発生する原因が知りたい」
「カビの臭いを除去する方法が知りたい」
このようなことをお考えの方は多いのではないでしょうか?
結論から言うと、正しい方法で対策を行えばカビの臭いを除去・予防することが可能です!
本記事では以下について解説しています。
【カビの原因や臭いの除去方法】
- カビが発生する原因や条件
- カビ臭さが発生しやすい部屋や場所
- カビ臭さを除去する方法
- おすすめのカビ予防アイテム
この記事を読めばカビの発生原因やカビ臭さの対処方法が分かり、カビの悩みから解放されますよ!
カビが発生する原因や条件は?
どのような条件が揃うとカビが発生しやすくなるのでしょうか?カビが発生する原因や条件は以下の通りです。
【カビが発生する原因や条件】
- 湿度が70%以上
- 25ど以上の気温
- ホコリや手垢などの汚れが溜まっている
ここではそれぞれの原因や条件について詳しく解説します。
湿度が70%以上
カビが発生する条件の1つめには、70%以上の湿度があることが挙げられます。文部科学省が出しているカビ対策マニュアルには、相対湿度が70%以上の場合カビは数カ月で繁殖すると記載されています。
一般にカビの発生しやすい資料の場合、温度25度のとき、相対湿度が70パーセントだとカビは数か月で繁殖し、75パーセントを越すとその速度は急激に早まり、90パーセントではわずか2日で目に見える程度まで繁殖するといわれている[Michalski2000]。
(引用:文部科学省 カビ対策マニュアル実践編 1-4 温度・湿度データの記録と解析)
相対湿度とは、空気中に含まれる水蒸気の割合を示したものです。天気予報などで一般的に耳にする湿度のほとんどは相対湿度のことを表しています。
相対湿度とは
相対湿度は水蒸気量とそのときの気温における飽和水蒸気量との比を百分率で表したもの。
(引用:気象庁 湿度に関する用語)
相対湿度が高ければ高いほど、カビが発生しやすい環境となるのです。
25度程度の気温がある
湿度はもちろん、気温もカビの発生に大きく関係しています。一般的に、25度を超えるとカビが発生しやすい環境になると言われています。
一般にカビの発生しやすい資料の場合、温度25度のとき、相対湿度が70パーセントだとカビは数か月で繁殖し、75パーセントを越すとその速度は急激に早まり、90パーセントではわずか2日で目に見える程度まで繁殖するといわれている[Michalski2000]。
図1aは、大阪の2006年4月から2007年3月にかけての温度と相対湿度(気象庁データ)の推移である。年間の温度は、春から夏にかけてゆるやかに上昇した後、秋から冬にかけてゆるやかに下がっている。一方、相対湿度は、年間を通じてほぼ60パーセント以上と高い。なかでも6月後半から7月にかけては、温度25度以上、相対湿度70パーセントを超える日々が多く、カビが発生しやすい環境になっている。
(引用:文部科学省 カビ対策マニュアル実践編 1-4 温度・湿度データの記録と解析)
図1 年間(2006年4月~2007年3月)の温度・湿度の推移〔a 大阪市(気象庁データより)、b 部屋の内部〕
温度が25度以上であることに加え、湿度が高い状態が続くとさらにカビが発生しやすい環境となってしまうのです。
ホコ寝室手垢などの汚れが溜まっている
カビが発生する原因の3つめには、ホコリや手垢などの汚れが溜まっていることが挙げられます。なぜなら、ホコリや手垢などがカビの栄養源となってしまうからです。
ガラスや陶器など、カビの栄養源とならないような材質であっても、手の汚れやホコリがついていれば、そこからカビが発生することがある。カビであるかどうかを、資料の材質から判断することはできない。
(引用:文部科学省 カビ対策マニュアル実践編 2.カビの発見)
ホコリが溜まりやすい押入れや垢などの汚れが付着しているお風呂場などはカビの栄養源が多くあるため注意が必要です。
カビが発生しやすい部屋や場所は?
カビはどのような場所に発生しやすいのでしょうか?カビが発生しやすい部屋・場所は以下の通りです。
【カビが発生しやすい部屋・場所】
- お風呂
- 押入れ、クローゼット
- 寝室
- 玄関
ここではそれぞれの場所にカビが発生しやすい原因などについて解説していきます。
お風呂
お風呂には大量の湿気が溜まるため、特にカビが発生しやすい場所です。壁や床はもちろん、お風呂のイスや洗面器などの細かい場所にもカビが生えやすいため注意しましょう。お風呂に入る際には換気扇を回したり、湿気を外に排出する工夫も大切です。
押入れ・クローゼット
閉め切りにしていることが多い押入れも、湿気が溜まりやすい場所の1つです。気づいたらクローゼットや押入れ全体にカビが生えていることも…。汗を含んだ服をそのままクローゼットや押入れに収納すると、雑菌が繁殖したり湿気がこもりやすくなります。服を収納する際にはきれいに洗濯したり乾かしたりしてからにしましょう。
寝室
寝ている間にかいた汗などが原因で、寝室にカビが発生することもあります。特に、汗や皮脂汚れがたまりやすいマットレスの裏側や布団の中などにカビが生えやすいため注意が必要です。定期的に換気を行ったり布団の洗濯などを行うのがおすすめです。
玄関
玄関にも、カビが発生しやすいと言われています。なぜなら、汗で蒸れた靴などを放置すると玄関にも湿気がこもってしまうからです。また、押入れと同じく靴箱も閉め切っていることが多いため、湿気がこもりやすいのです。
カビ臭さを除去する方法
さまざまな場所で発生するカビ臭さはどのような方法で除去できるのでしょうか?カビ臭さを除去する方法は以下の通りです。
【カビ臭さを除去する方法】
- 換気を行う
- 消臭剤を使用する
- カビが生えている箇所に熱湯をかける
- アルコールで拭き取る
- カビ取り剤を使用する
ここではカビの嫌な臭いを除去する方法を詳しく解説していきます。
換気を行う
カビ臭さを除去する方法の1つめには、換気を行うことが挙げられます。なぜなら、換気をすることで室内にこもったカビ臭い空気を丸ごと入れ替えられるからです。部屋全体の空気を入れ替えるためには、最低でも1時間に1回、5~10分程度の換気を行うのがおすすめです。また、窓や扉を開けて換気を行うのに加え、サーキュレーターや扇風機を一緒に活用することでさらに効率よく空気の入れ替えができます。
消臭剤を使用する
カビの嫌な臭いをすぐに除去したい場合には、消臭剤を使用するのがおすすめです。消臭剤にはスプレータイプや置くタイプなどのさまざまな種類があります。できるだけ手軽に消臭したいなら置くタイプ、ピンポイントの臭いを消臭したいならスプレータイプなど、臭いを除去したい場所などに合わせて選びましょう。
カビが生えている箇所に熱湯をかける
カビが生えている箇所に熱湯をかけるのも、カビ臭さの消臭につながります。なぜなら、カビは熱に弱いという性質を持っているからです。
表3 微生物の生育可能温度領域と最適生育温度
微生物 | 生育可能温度領域 | 生育最適温度 |
カビ | 0~40度 | 25~28度 |
酵母 | 0~40度 | 27~30度 |
細菌 | 0~90度 | 36~38度 |
子嚢胞子は最も耐熱性が高く、次いで分生子の順となっている。しかし、菌糸は胞子よりも耐熱性が低く、50度でほとんどの菌糸が死滅する。80度において、30分程度の加熱処理によりほとんどのカビが死滅することがわかる。 |
引用:文部科学省 カビ対策マニュアル基礎編 2.カビの生理生態と生育環境2-1 カビの生育環境
カビの成長に最適な温度は25~28度であるため、熱湯をかけるとカビを死滅させられるのです。
アルコールで拭き取る
カビ臭さを取り除く方法の4つめには、アルコールで拭き取ることが挙げられます。なぜなら、臭いの原因となっているカビの除去に効果的だからです。特に、70%以上の濃度のアルコールがカビに対して有効であると言われています。
安全性の高いアルコールであり、通常70%濃度が用いられる。殺カビ性は極めて強く、 アルコールとカビの接触後僅か15〜 30秒でその効果を認める。エタノールとして40%以上で殺カビ効果が得られる。手指、皮膚の消毒、室内環境、器材などに使用される。
(引用:文化財にみる有害カビ―有害カビの制御― 2. 化学的制御(2)消毒,殺菌剤 1)アルコール系化合物)
カビが気になる部分にアルコールを吹きかけることで、臭いの元を除去できるのです。
カビ取り剤を使用する
カビ取り剤を使用することも、カビの嫌な臭いに有効です。カビ取り剤を使用すれば、臭いの元であるカビを確実に取り除くことができるからです。お風呂用や押入れ用、タンス用などカビ取り剤にもさまざまな種類があります。カビの臭いが気になる箇所に合わせて最適なカビ取り剤を選び、カビの臭いを的確に除去しましょう。
脱臭機を使用する
脱臭機とは、お部屋の臭いを脱臭してくれる家電のことです。上記の方法を試してもカビ臭さを感じる場合には、脱臭機を使用するのもおすすめ。カビ臭さに加えて、それ以外の生活臭も気になる方に最適な方法です。
カビ臭さを予防する方法は?
カビ臭さを予防するためにはどのような方法が最適なのでしょうか?カビ臭さを予防する方法は以下の通りです。
【カビ臭さを予防する方法】
- こまめに換気を行う
- 汚れが溜まる前に掃除をする
- 乾燥剤や除湿剤を使用する
ここではカビ臭さを予防できる方法について詳しく解説していきます。
こまめに換気を行う
カビ臭さを予防するためには、こまめに換気を行うのがおすすめです。なぜなら、換気をすることでカビ臭さがしみついた空気を入れ替えられるからです。換気は1時間に1~2回を目安とし、1回の換気は15~20分程度行いましょう。また、窓や扉を開けながら扇風機やサーキュレーターを使って空気の流れを作ることでより効率的に換気ができます。
汚れが溜まる前に掃除をする
カビ臭さを予防する方法の2つめには、汚れが溜まる前に掃除をすることが挙げられます。押入れやお風呂場などには多くの汚れが付着しています。汚れをそのまま放置しているとカビが繁殖し、嫌な臭いが強くなってしまいます。日頃からこまめに掃除を行うことを心がけ、汚れが溜まらないように気を付けましょう。
除湿剤や乾燥剤を使用する
除湿剤や乾燥剤を使用することも、カビの臭い防止に繋がります。なぜなら、除湿剤や乾燥剤はカビの原因となる湿気を吸い取ってくれるからです。クローゼットに吊るすタイプや置いておくタイプなどさまざまな種類の除湿剤・乾燥剤があるため、湿気が気になる箇所に合わせてタイプを選びましょう。
カビ予防アイテムを使用する
カビ臭さを予防するためには、カビの発生を予防することが大切です。そのためにはカビを予防できるアイテムを使用するのがおすすめです。例えば、カビを発生させたくない場所にスプレーするとカビを防止できたり、貼り付けておくだけでカビを予防できたりするアイテムがあります。カビを防止したい場所に合わせてアイテムを選びましょう。
おすすめのカビ予防アイテム
カビを予防するためにはどのようなアイテムを使用すればいいのでしょうか?おすすめのカビ予防アイテムは以下の通りです。
おすすめのカビ予防アイテム
炭八 | カビホワイトカビ防止スプレー | おふろの防カビくん煙材 | パワーバイオシンク下のカビきれい | |
価格 | 1980円 | 1713円 | 844円 | |
効果持続期間 | 半永久的 | 約1~3年 | 約1~2カ月 | 約4カ月 |
タイプ | 置くタイプ | スプレータイプ | くん煙タイプ | 貼るタイプ |
おすすめの人 | 手軽にカビを予防したい方 | ピンポイントでカビを予防したい方 | お風呂全体のカビを予防したい方 | シンク下やキッチンのカビが気になる方 |
ここではそれぞれのアイテムの特徴をさらに詳しく解説していきます。
炭八
炭八は、水を吸い上げる管が太い針葉樹から作られた調湿木炭です。吸放湿スピードは備長炭の2倍で、室内の湿度に合わせて湿気を吸ったり吐いたりします。さらに、生活臭の元となる粒子をしっかり吸着し、室内の嫌な臭いを防止してくれます。置いておくだけで簡単に調湿ができるため、手軽にカビを予防したい方におすすめです。
カビホワイトカビ防止スプレー
カビホワイトカビ防止スプレーは、スプレータイプのカビ予防アイテムです。カビが気になる部分にスプレーすると最長で約1〜3年の間カビを予防することができます。お風呂場はもちろん壁紙や家具などさまざまな箇所に使用が可能です。ピンポイントでカビを予防したい方に最適なカビ予防アイテムです。
おふろの防カビくん煙剤
おふろの防カビくん煙材は、くん煙タイプのカビ予防アイテムです。銀イオンの煙が吹き出し、黒カビの原因菌を除菌してくれます。お風呂場に発生する黒カビを予防したい方はぜひチェックしてみてください。
パワーバイオシンク下のカビきれい
キッチンやシンクのカビが気になる方にはパワーバイオシンク下のカビきれいがおすすめです。シンク下の天井に貼っておくだけで簡単にカビを予防できます。微生物の働きを利用してカビを予防するため、キッチンでも安心して使用できるのも魅力的です。
カビ臭さに適切に対処しよう!
今回は部屋や押入れなどがカビ臭い場合の対処法やカビの嫌な臭いの予防方法、カビが発生する原因などを紹介しました。カビの原因に的確に対処をすれば、カビの嫌な臭いを防ぐことが可能です。ぜひ本記事を参考にして、カビの臭いのないキレイなお部屋を保ってくださいね!
今回は、家のさまざまな場所のカビ臭さを除去・予防する方法などについて紹介しました。古いお家のカビ臭が気になる場合にはぜひ「古い家がカビ臭い?!カビの臭い対策やおすすめのアイテムを紹介!」もチェックしてみてくださいね!
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