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[監修] 住環境コーディネーター他

花井 千赴

リノベーション・不動産・新築・エクステリアをワンストップで手掛ける
株式会社ユニテ 代表取締役社長

換気で除湿できる?効率よく除湿する方法やアイテムも紹介

カビ

「換気で除湿できる?できるだけお金をかけずに湿気を取りたい」

「換気で除湿するときの効果的な方法はある?」

換気で除湿できますが、効率よく湿気を取り除くにはいくつかのポイントを抑えておく必要があります。

この記事では換気で除湿するポイントについて紹介します。効率よく除湿できるアイテムについても解説しているため、快適な空間で生活したい人は参考にしてみてください。

換気は除湿に効果ある?

室内はまめに換気することで湿度を下げることができます。室内の湿った空気を外に排出し、外の乾いた空気を取り込むことにより、室内の湿度を下げることができます。

特に梅雨では換気での除湿がおすすめ。雨の日は外よりも湿度が高い場合があるので、雨が家に入り込まない程度に窓を開けて換気すると効果的でしょう。

換気については『換気しないとどうなる?換気しないと起こるトラブルや正しい換気方法について解説!』にて解説、換気のメリットについては『換気とは?換気のメリットや正しい換気方法を紹介!』で解説しているため参考にしてみてください。

換気で効率よく除湿する方法

換気で効率よく除湿する方法は以下になります。

  • 窓を2カ所以上開ける
  • 風の入り口は狭く、出口が大きくする
  • 換気扇を回す

詳しく見ていきましょう。

窓を2カ所以上開ける

換気をするときは窓やドアを2カ所以上開けて換気しましょう。風の通り道を作ることで、室内の湿気を効率よく外に誘導することができます。

加えて、対角線上にある窓を開けることでより風が抜けやすくなります。隣接している窓は部屋全体の空気が流れにくいため他の窓を開けましょう。

換気の時間は1時間に5~10分程度と言われており、こまめに換気をすることでより効果を得ることができます。

風の入り口は狭く、出口が大きくする

窓から風が入りにくい場合は、風が入ってくる窓を小さく開けてみましょう。

風や空気は小さい隙間から勢いよく入り、大きい隙間から出ていきやすい性質があるため効率よく換気できます。特に窓が小さい部屋や、風向きにより風が入りにくいシーンでの換気におすすめです。

換気扇を回す

部屋に換気扇がある場合は回しておきましょう。

換気扇によって、湿った室内の空気を外に出し、乾いた外気を取り入れることで、効果的に部屋の湿度を下げることができるからです。

また、換気扇には24時間換気システムとキッチンなどの個別の換気扇があります。24時間換気システムをつけっぱなしにしておき、必要に応じて個別の換気扇を活用すると効率よく換気できます。

換気扇の注意点としてはこまめに掃除をしないと換気率が落ちてしまうこと。効率よく除湿するためにも換気扇のホコリや汚れをこまめに掃除し、空気の流れを妨げないようにしておきましょう。

換気の詳しい内容については『換気回数の目安は?正しい換気方法や換気のメリットを紹介!』で解説しているため参考にしてみてください。

換気以外で除湿する方法

換気以外で除湿する方法は以下です。

  • エアコンの除湿機能を使う
  • サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を使う
  • 除湿グッズを使う

詳しく見ていきましょう。

エアコンの除湿機能を使う

エアコンには除湿機能がついています。モードとしては弱冷房除湿と再熱除湿があり、以下の違いがあります。

  • 弱冷房:室内の温度と湿度どちらも下げる
  • 再熱除湿:室内の温度は下げずに湿度だけ下げる

猛暑日で室温も下げたいときは弱冷房、梅雨などでやや肌寒い季節は再熱除湿を活用しましょう。

電気代は除湿した空気をあたため直す再熱除湿の方が電気代が高くなる傾向にあります。使用するシーンや時間を考慮することでコスパよく快適に過ごすことができるでしょう。

除湿と冷房の違いは『除湿と冷房の使い分けを解説。状況や季節にあわせて、かしこく使おう』で解説しているため、参考にしてみてください。

サーキュレーターなどの空気を循環させる家電を使う

サーキュレーターや扇風機などの空気を循環させる家電を併用すると、より効率よく換気ができます。特に窓が1つしかない部屋は、扇風機などを窓の外に向けることで室内の空気を外に出すことができるでしょう。

空気を循環させる家電ではサーキュレーターがおすすめです。サーキュレーターは空気を直線的に送り出すことができるため、空気の流れを作りやすいため換気の目的としてはぴったりの家電といえるでしょう。

サーキュレーターの換気については『サーキュレーターを使って換気ができる?サーキュレーターの正しい使用方法や換気方法を紹介!』で紹介しているため、参考にしてみてください。

除湿グッズを使う

除湿グッズを併用することで部屋の湿度を下げることができます。おすすめの除湿グッズは以下になります。

  • 除湿剤
  • 除湿器などの家電

除湿剤は中に入っている薬剤と空気中の水分が化学反応を起こして溶け始め、最終的に液状になります。クローゼットや靴箱など湿気が溜まりやすい場所に置いておくことで除湿できます。

しかし、使用後は取り換えが必要であることや、何度も購入する必要があるためコストや手間がかかることがデメリットといえるでしょう。

炭は細かい穴がたくさんあり、湿気を吸収し蓄えることができます。湿度が高い時には水分を吸収し、乾燥している時には水分を放出できる調湿効果にも優れています。

炭は除湿剤と違って天日干しを行えば半永久的に使うことができ買い替えの必要がありません。再購入のコストも必要なく、手軽に除湿を行えることは大きなメリットといえるでしょう。

その他の除湿方法は『ジメジメした湿気をなくす除湿方法6選!梅雨〜夏を快適に乗り切ろう』で解説しているため、参考にしてみてください。

湿度を上げないための方法

湿度を上げないための方法は以下の3つです。

  • 家具を壁から離す
  • お風呂のフタをする
  • 結露対策をする

詳しくみていきましょう。

家具は壁から離す

家具を壁から離すことで湿度の上昇を防ぐことができます。家具を壁にくっつけることで空気の通りが悪くなり、湿気がたまりやすくなってしまいます

また、家具が湿気を吸い込むことでカビの原因にもなるため、スペースを確保できる場合は家具を壁から離しておきましょう。

お風呂のフタをする

湿度を上げたくない人はお風呂にフタをしておきましょう。浴槽からの湯気が浴室や、室内に移動すると一気に湿度が上がってしまうため、フタをして湿度が移動しないようにすると湿度対策になります。

また、入浴後は浴室の換気扇を回して浴室の湿度も下げておきましょう。浴室のドアを開けて換気する方法は室内に湿気は入ってしまうだけでなく、換気の効率も下げてしまう原因になりかねません。

浴室を換気する際はドアを閉めて換気扇を回し、効率よく換気しましょう

結露対策をする

湿度を上げない工夫と同時に結露対策もしておきましょう。

湿度が上がってしまうと、結露の原因になり窓などに水滴がつく原因になります。結露を放置すると湿気や水滴がたまり、家にカビが生えて住宅の耐久性を下げる要因になりかねません。

結露対策では部屋の湿度を上げないようにする、断熱性が高い窓に変えるなど様々な方法があります。結露を起こさないためにも部屋の湿度を下げて、除湿対策を行いましょう。

その他の部屋の湿気を取る方法は『部屋の湿気を取る方法は?原因やカビ対策について徹底解説』で紹介しているため、参考にしてみてください。

換気で効率よく除湿するなら炭八がおすすめ

換気で効率よく除湿をするなら炭八がおすすめです。炭八は調湿機能に優れており、湿気を吸収して快適な環境を保つことができます。

さらに天日干しにより繰り返し使えるため、経済的で環境にも優しいのが特徴。炭八はサイズも様々であるためクローゼット、リビング、寝室などあらゆる場面での除湿に最適です。

デザインもおしゃれであるため、リビングなどのインテリアとして楽しむ方法もあります。室内の除湿にお悩みの方は、ぜひ炭八をお試しください。

炭八については『湿気対策なら「出雲屋炭八」の室内用炭八がおすすめ!効果・価格を徹底紹介』で解説しているため、参考にしてみてください。

換気で除湿するときのよくある質問

換気で除湿するときのよくある質問に回答していきます。

  • 雨の日でも窓を開けて換気すると除湿できる?
  • 換気扇は湿度を下げるのに逆効果?
  • ペットボトルで湿度を下げる方法は効果的?

雨の日でも窓を開けて換気すると除湿できる?

雨の日も窓を開けて換気することができます。しかし、風が強い日など部屋に雨が入り込む場合はおすすめできません。

汚れた空気がこもっている場合には窓を開けて換気を行うとよいです。雨の日に換気をしないと以下のトラブルが発生しやすくなります

  • カビが発生しやすくなる
  • 嫌な臭いがこもる
  • ダニが発生しやすくなる

雨の日でも外の方が湿度が低い場合もあるので、換気することをおすすめします。

雨の日の窓を開けて換気する方法は「雨の日に窓を開けて換気できる?雨の日におすすめの換気方法を紹介!」で解説しているため参考にしてみてください。

換気扇は湿度を下げるのに逆効果?

換気扇は湿度を下げることができますが、外気の方が湿度が高いときは逆効果になる可能性があります。外の方が湿度が高くなりやすい条件は以下の通りです。

  • 雨天や曇天の日:くもりの日や雨の日は空気中の水蒸気が多くなるため、室外の湿度が高くなる可能性がある
  • 梅雨の時期:強い雨が降ったり、長期間雨天が続くと高くなる可能性がある
  • 夏季:気温が高いと空気中に水分を多く含むため、夏は冬よりも室外の湿度が高くなりやすい

外気の方が湿度が高い場合はエアコンの除湿機能などの家電を活用し、室内を除湿してみましょう。

夏の除湿については『対策で快適に乗り切る!湿気・雨など梅雨時期にしておきたい対策一覧』で解説しているため、参考にしてみてください。

ペットボトルで湿度を下げる方法は効果的?

凍ったペットボトルを部屋に置くと、ペットボトルの周りの空気が冷やされて水滴となるため除湿に効果的です。発生した水滴を吸収するため、ボウルやタオルを準備しておきましょう。

水滴が再び蒸発すると湿度が上がってしまうため、水はこまめに捨てるようにしておきましょう。湿度を下げる方法としては効果的ですが、水を捨てたり、ペットボトルを凍らせたりする手間がかかります。そのため、炭などの除湿グッズの方がおすすめといえるでしょう。

ペットボトルで除湿する方法は『ペットボトルで除湿できる?電気代ゼロで効率的に除湿する方法を7つ紹介』で解説しているため、参考にしてみてください。

換気で除湿のまとめ

換気は除湿において効果的です。換気で効率よく除湿をするときのメリットは以下になります。

  • 窓を2カ所以上開ける:風の通り道ができることで部屋の空気を効率よく外に出せる
  • 風の入り口は狭く出口が大きくする:風は狭い入口では勢いよく入り込む特徴がある
  • 換気扇を回す:湿った室内の空気を外に出し、乾いた外気を24時間取り入れることができる

除湿を行う際にはサーキュレーターや炭など、除湿アイテムを併用することでより効率よく除湿できます。除湿は快適な部屋で過ごす以外に、カビなどから家を守ることができます。

換気と除湿アイテムをうまく活用し、健康的で安心できる環境を維持しましょう。

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グラニーレ編集部
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